【全米映画ランキング】「ゼロ・グラビティ」V3 リメイク版「キャリー」は3位、「大脱出」は5位デビュー
2013年10月22日 14:00
[映画.com ニュース] 先週末の全米ボックスオフィスは、3本の新作がランクインしたが、サンドラ・ブロック&ジョージ・クルーニー主演のSFスリラー「ゼロ・グラビティ」が3週目も好調を維持し、興収約3100万ドルでV3を果たした。
同作の17日間の累計興収は約1億7000万ドル。10月中には2億ドルを超える見込みで、アカデミー賞の結果如何にかかわらず、3億ドルに達する可能性も出てきた。
2位も前週と変わらず、トム・ハンクス主演の実録スリラー「キャプテン・フィリップス」。10日間の累計興収は約5300万ドル。グロス(最終興収)は1億ドルあたりか。
初登場で3位にランクインしたのは、スティーブン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督の同名クラシックホラーをクロエ・モレッツ、ジュリアン・ムーア主演でリメイクした「キャリー」。今年のハロウィーン合わせのホラーは同作だけだったが、オープニング興収約1700万ドルと業界の期待を下回るスタートとなってしまった。監督は「ボーイズ・ドント・クライ」のキンバリー・ピアース。
そして、5位に初登場となったのは、シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー競演の脱獄アクション「大脱出」。往年の2大アクションスターの競演作だったが、オープニング興収約980万ドルと寂しいスタート。やはり共演する時期を見誤ってしまった感が否めない。共演にジム・カビーゼル、サム・ニール、ビンセント・ドノフリオ、ビニー・ジョーンズ、カーティス・“50セント”・ジャクソン。監督は「シャンハイ」「すべてはその朝始まった」のミカエル・ハフストローム。ちなみにスタローンは、このクリスマスにロバート・デ・ニーロと競演(ともに老ボクサー役)するコメディ「Grudge Match」も控えている。
タイムリーな題材ながら、オープニング興収約170万ドルで8位デビューとなってしまったのは、ベネディクト・カンバーバッチがウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジに扮した実録サスペンス「The Fifth Estate」。脚本をめぐって、アサンジ側と製作側が揉めて、ウィキリークスが脚本を流出するなど話題にはなったが、ふたを開けてみればレビューも興行もパッとしないスタートとなってしまった。監督は「ドリームガールズ」のビル・コンドン。共演にダニエル・ブリュール、デビッド・シューリス。
その他圏外に、今年のトロント国際映画祭で観客賞(最高賞)を受賞したスティーブ・マックイーン監督の歴史ドラマ「12 Years A Slave」(キュエテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマッティ、ブラッド・ピット出演)と、ロバート・レッドフォード主演の海洋遭難ドラマ「All is Lost」が登場。前者はオスカー作品賞の本命のひとつ、後者はレッドフォードの主演男優賞ノミネートが確実といわれている批評家大絶賛の作品で、来年3月のアカデミー賞授賞式まで息の長い興行になりそうだ。
今週末は、「ノーカントリー」「ザ・ロード」の原作者コーマック・マッカーシーが書き下ろしたオリジナル脚本を、巨匠リドリー・スコットが映画化したサスペンス「悪の法則」(マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ブラッド・ピット、ハビエル・バルデム出演)に、ジョニー・ノックスビルが86歳の老人に扮し、孫とアメリカを横断するコメディ「Bad Grandpa」が公開となる。
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