ハリウッドでトレンド?「ペーパーボーイ」ではあの“いい人”が悪役に
2013年7月27日 17:00

[映画.com ニュース] 次々と新たなトレンドを生み出していくハリウッドだが、いま最も旬といえるのが「人気スターたちによる悪役への挑戦」。公開中の「ペーパーボーイ 真夏の引力」でも、意外な俳優が獣のような欲望に満ちた強烈な“悪”に扮している。
“優しく殺す”を信条とする殺し屋に扮した「ジャッキー・コーガン」のブラッド・ピット、嬉々として奴隷たちをなぶり者にする「ジャンゴ 繋がれざる者」のレオナルド・ディカプリオを筆頭に、「白雪姫と鏡の女王」のジュリア・ロバーツ、「ダークナイト ライジング」のトム・ハーディやアン・ハサウェイ、「G.I.ジョー」シリーズのイ・ビョンホンなど、これまでは“善玉”として映画の主演を飾ったスターたちの、インパクト大の悪役演技が続いている。そんななか、「ペーパーボーイ」で悪の魅力を披露したのは、「セイ・エニシング」や「ハイ・フィデリティ」「2012」などで誠実なキャラクターを演じてきたジョン・キューザックだ。
キューザックが演じるのは、殺人の容疑者として獄中に放り込まれた男ヒラリー。異常なまでに攻撃的で執ような性格、悪事に関しては抜群に頭がキレるというキャラクターで、ニコール・キッドマン扮するヒロイン・シャーロットを翻弄していく。この役にリアリティを与えるために、撮影現場でもヒラリーとして行動し、クランクアップするまでキッドマンとは私語を交わさなかったというエピソードは、演技派スターとして鳴らすキューザックならでは。これまでの知的で誠実な役柄のイメージを完全に覆す希代の悪党ぶりが話題だ。
「ペーパーボーイ 真夏の引力」は、ピート・デクスターの全米ベストセラーを原作に「プレシャス」のリー・ダニエルズが映画化したミステリー。1960年代のフロリダを舞台に、殺人事件の死刑囚にかけられたえん罪疑惑を新聞記者の兄(マシュー・マコノヒー)と調査する青年(ザック・エフロン)が、妖艶な死刑囚の婚約者(ニコール・キッドマン)に惹かれたことから思わぬ事態に巻き込まれていく姿を描く。現在公開中。
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