【全米映画ランキング】「トワイライト」最終章がV。スピルバーグ&デイ=ルイスの「リンカーン」は3位に
2012年11月20日 18:50
[映画.com ニュース] サンクスギビング(感謝祭)を控え、拡大公開された2本の大作がランクインした先週末の全米ボックスオフィス。約1億4100万ドルという記録的なオープニング興収で首位デビューを飾ったのは「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2」だった。
この約1億4100万ドルという数字は、「アベンジャーズ」(12年5月/約2億700万ドル)、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(11年/約1億6900万ドル)、「ダークナイト ライジング」(12年7月/約1億6000万ドル)、「ダークナイト」(08年/約1億5800万ドル)、「ハンガー・ゲーム」(12年3月/約1億5200万ドル)、「スパイダーマン3」(07年/約1億5100万ドル)、そして「ニュームーン トワイライト・サーガ」(09年/約1億4200万ドル)に次ぐ、歴代8位のオープニング興収。すぐ後ろの第9位に「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 1」(11年/約1億3800万ドル)がつけており、歴代オープニング興収の7、8、9位が「トワイライト・サーガ」できれいに並ぶ結果となった。
同作は、人間の少女とバンパイアの禁断の恋を描く、ステファニー・メイヤー原作によるシリーズ最終章2部作の後編。人間をやめてバンパイアになったベラとエドワードとの間に出来た赤ん坊がすべてのバンパイアを滅ぼす「不滅の子」だとして、バンパイアの王族がエドワード一家の抹殺を計るが……。シリーズ最終作ということで興行は盛り上がったが、レビューは「ハリー・ポッター」のラストのような激賞ぶりは見られず、やや寂しいフィナーレとなっている。出演は、ベラにクリステン・スチュワート、エドワードにロバート・パティンソンのほか、テイラー・ロートナー、ダコタ・ファニング、マイケル・シーン。監督は「Part 1」同様、ビル・コンドン。
2位は、2週目も約4100万ドルと好調を維持した「007 スカイフォール」。10日間の累計は約1億6000万ドルで、早くも前作「007 慰めの報酬」の最終興収約1億6700万ドルにリーチ。最終興収は2億5000万ドルあたりまで伸びるのではないかと言われている。
そして、拡大公開により前週15位から3位にランクインしてきたのが、巨匠スティーブン・スピルバーグと、2度のオスカー受賞を誇る名優ダニエル・デイ=ルイスの強力タッグによる伝記ドラマ「リンカーン」。タイトルの通り、アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンの人生を描いた作品で、タイトルロールを演じたデイ=ルイスの演技が早くも話題となっている。例によって、デイ=ルイスのオスカーノミネートは確実。その他、サディアス・スティーブンスを演じたトミー・リー・ジョーンズの演技も高い評価を受けており、主演男優デイ=ルイス、助演男優ジョーンズというダブル受賞の可能性もささやかれている。作品自体にも高い評価が集まっており、来春のアカデミー賞授賞式まで息の長い興行になりそうだ。出演はデイ=ルイス、ジョーンズのほかに、サリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン=レビット、デビッド・ストラザーン、ハル・ホルブルック、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジェームズ・スペイダー。
今週末は、その圧倒的な映像美が早くも話題のアン・リー監督による冒険ドラマ「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」に、ジョン・ミリアス監督&パトリック・スウェイジ主演の「若き勇者たち」をクリス・ヘムズワース主演でリメイクした「Red Dawn」、ドリームワークスアニメ「不思議の国のガーディアンズ(仮題)」が公開となる。
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
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