高倉健「あなたへ」モントリオール世界映画祭へ 「鉄道員」以来13年ぶり
2012年7月31日 05:00

[映画.com ニュース] 俳優の高倉健の通算205本目となる映画出演作「あなたへ」(降旗康男監督)が、8月23日に開幕する第36回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決まった。高倉は「日本映画が、モントリオール世界映画祭に呼ばれることは感謝の念を感じながらも、主演させていただいた作品が選ばれたことに気が引き締まる思いです。この作品にかけたスタッフ、キャストの情熱がモントリオールに届いたのだと思います。日本映画の良さを世界に伝えられる一助になればと思っています」とコメントを発表した。
1999年に開催された同映画祭(第23回)で、降旗監督作「鉄道員 ぽっぽや」の演技が評価された高倉は、日本人俳優としては初めて主演男優賞に輝いている。13年を経ての同部門選出に、降旗監督は「再びモントリオール映画祭に参加できることを大変うれしく思っております。モントリオールの皆さまに『あなたへ』をご覧いただくことを楽しみにしております」と喜んでいる。
公式上映は9月2日(現地時間)の予定で、降旗監督が現地入りすることが決定。佐藤善宏プロデューサーは、「高倉さんは『鉄道員』のときに現地入りできなかったのに主演男優賞をいただいた、感謝の気持ちを伝える機会をいただいたのかな、とおっしゃっていました。その思いに応えるべく、高倉さんのモントリオール入りを前向きに調整中です」と明かした。
日本映画との“縁”が深いことでも知られている同映画祭。昨年はワールド・コンペティション部門で原田眞人監督作「わが母の記」が審査員特別グランプリ、瀬々敬久監督作「アントキノイノチ」がイノベーションアワードを受賞した。近年を振り返っても、10年に李相日監督作「悪人」に出演の深津絵里が主演女優賞、09年に「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の根岸吉太郎監督が監督賞を戴冠。09年に滝田洋二郎監督作「おくりびと」がグランプリを獲得したことも記憶に新しい。
「あなたへ」は、高倉が演じた富山刑務所の指導技官・倉島英二が亡き妻の生前の真意を知るため、妻の故郷である長崎・薄香港へキャンピングカーで旅をする姿を描く。ストーリーに沿う形で、富山を皮切りに岐阜、兵庫、福岡、長崎でのロケを敢行し、総移動距離は約9050キロにも及んだ。高倉のほか、田中裕子、ビートたけし、佐藤浩市、草なぎ剛、長塚京三、原田美枝子、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、大滝秀治、浅野忠信、岡村隆史ら豪華キャストが結集している。
「あなたへ」は、8月25日から全国で公開。
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