剛力彩芽&AKB前田、批評家大賞新人賞受賞に喜びのピースサイン
2012年4月13日 19:40
[映画.com ニュース] 第21回日本映画批評家大賞の授賞式が4月13日、東京・調布グリーンホールで行われ、新人賞を手にした剛力彩芽と「AKB48」の前田敦子が顔をそろえた。「この受賞を新たなスタートとして受け止め、今後も頑張りたい」(剛力)、「初めて出演した映画を撮影したのが(調布にある)日活撮影所だった。すてきな賞をいただき、調布に戻ってこられてうれしい」(前田)と語り、喜びのピースサインを見せた。
剛力は「カルテット!」の好演が評価されての受賞。撮影前にはロケ地となった千葉・浦安が東日本大震災による液状化に見舞われ「私に何ができるのか考えたが、逆に私が浦安の皆さんに勇気付けられた。今後は私がお芝居を通して、皆さんに笑顔と元気を届けたい」と決意表明。一方、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に主演した前田は、「まだまだ知らないこと、努力しないといけないことがたくさんある。ひとつでも多くのことを吸収し、後悔を残さないようにしたい」と今後の展望を語った。
授賞式には、「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」で主演男優賞を受賞した三浦友和、「阪急電車 片道15分の奇跡」で助演女優賞を受賞した宮本信子らベテラン勢も出席。三浦は「こうした名誉ある賞を受賞できて、とても光栄。今年60歳を迎えて、人生について改めて考える機会になった。新人のつもりで俳優を続けなければいけないし、映画にこれからの人生を捧げることができれば」と感無量の面持ちだ。また、西田敏行は「星守る犬」で審査員特別演技賞を手にし、「無類の映画ファンだった父に連れられ、子どもの頃から数え切れない映画を見てきた。小学5年生のときから『いつかスクリーンに映る側に行きたい』と願っていた」と少年時代をしみじみ述懐していた。
作品賞を受賞したのは、俳優・原田芳雄さんの遺作となった「大鹿村騒動記」。メガホンをとった阪本順治監督が登壇し「真っ先に駆け寄って、お礼を言いたい人がここにいないのは無念」。それでも会場を見回しながら「きっとこの辺で、喜んでくれていると思う」と改めて原田さんをしのんだ。成島出監督は「八日目の蝉」で監督賞を受賞し「20代の頃は、助監督として日活撮影所に通いつめた。思い出の場所で、『八日目の蝉』という大切な作品を撮れて本当にうれしい」と喜びを語った。