神様のカルテ

劇場公開日:2011年8月27日

解説・あらすじ

現役医師の作家・夏川草介によるベストセラーで、2010年本屋大賞第2位にも選出された同名小説を映画化。主演は、人気アイドルグループ「嵐」の櫻井翔と宮崎あおい。「60歳のラブレター」「白夜行」の俊英・深川栄洋がメガホンをとる。夏目漱石を愛読し、信州の地方病院に内科医として勤務する栗原一止が、写真家の愛妻・榛名や同僚医師、看護師、患者、アパートの個性的な住人らに支えられ、医師として成長していく姿を温かなまなざしで描く。

2011年製作/128分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2011年8月27日

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(C)2011 「神様のカルテ」製作委員会 (C)2009 夏川草介/小学館文庫

映画レビュー

3.5 【”悩み苦しみながらも、終末期の患者と真摯に向き合う若き医師。”今作は地方医療の過酷な現実を描きつつ、善性溢れる人達の中で一人の医師が成長していく姿を描いたヒューマンドラマである。】

2026年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

■年中無休の本庄病院で働く内科医の栗原一止(櫻井翔)。大先輩医師貫田(柄本明)や同僚看護師たち(吉瀬美智子・池脇千鶴)と休みなく診療にあたる中、写真家でもある優しき妻・榛名(宮崎あおい)の穏やかな微笑みに癒されている。
 ある日、大学病院への誘いを受け悩む彼の前に、大学病院から見放された末期がんの患者安曇(加賀まりこ)が彼を頼って現れる。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作の原作が魅力的なのは、医師でもある小説家・夏川草介によるリアリティ溢れる内容と、その中で人間としての善性を失わずに様々な患者と真摯に向き合う医療者たちの姿が、彼らの苦しみ、悩みと共に描かれている点である。
 それ故に、医療小説でありながらもヒューマンドラマとしても読みごたえがあるのである。

・今作は、敢えて観ていなかったが、今更ながらに観てみると、若き櫻井翔さんが医者としてのあり方に真摯に向きあう、不器用であるが真面目な人間味ある青年医師を好演しているのである。

・彼を支える様々な医師、看護師たちの善性溢れる姿も良いのである。

・何よりも、大学病院も匙を投げた安曇と最期まで真摯に向き合う姿勢が素晴しいのである。彼女が最期に言った言葉。”こんなに、穏やかにこの時が迎えられるなんて・・。”と言うシーンは心に沁みるのである。

<今作は地方医療の過酷な現実を描きつつ、善性溢れる人達の中で一人の医師が成長していく姿を描いたヒューマンドラマなのである。>

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NOBU

5.0 他人事には思えなかった

2025年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

若き研修医のお話。

医者という仕事の大変さが
少し分かったような気になる。

当直後、そのまま通常勤務があり、
36時間勤務がざら、
という世界。

しかも、仕事の相手は、
病気や怪我を負った人。

映画の中で、地方病院と大学病院、
医局に入るのか入らないのか
という選択と対立も少し描かれ、
医療業務以外に、これだけ色々あるのか
と少々食傷気味になった。

身近に、お医者さんの知り合いがいるので
しかも、映画に出てきた主人公くらい年齢なので
彼らがこれに近い状況にあるんだなぁと
他人ごとでは見れなかったのもある。

主人公の櫻井翔さんと、
奥さん役の宮崎あおいさんの
やり取りも、映画の雰囲気を
なんとも良いものにしていた。

原作を購入して、読了。
映画を見た後だと、
本を通じて声が聞こえ
映像も見えてくる。

キャスティングは大成功でしょう。
映画の脚本もうまくまとめていたと感じました。

主人公が立ち止まり迷う中で、
明るい方を指し示す細君の存在は、
好ましいものに、私の目には映りました。

宮崎あおいさんが、その細君を
好演してたのも印象に残ります。

これからも、邦画が楽しみです。

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新米エヴァンゲリスト

2.0 病院関係者の激務の日々

2025年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

3.0 地域医療の現場も垣間見せる

2024年7月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
当たり前だ。看護師まで寝ずに働くようになったら、そんな病院、怖くてやってられない。

世間は今年(2024年)から運輸業界にも本格適用される残業規制の影響などで議論を呼んでいるように、運輸業界も、決して時間外労働が少ない業種ではなかったことと思いますけれども。

そして、残る「長時間労働の代表選手」は、本作のような病院での勤務医(と義務教育諸学校の教員)ということでしょうか。
(その意味では、評論子の亡父などの金融機関も、代表選手団の一翼を占めていましたけれども。
話に聞き及ぶ限りでは、その金融機関も、今や長期の夏休みを取っているとかで、評論子には、時代の移り変わりに、隔世の感があります。)

上掲の映画のことばからも、勤務医の長時間労働ぶりを垣間見せるというものでしょうし、原作が現役の医師ということであれば、その説得力も尚更のことと思われます。

そういう過酷な現場でも、しっかりと患者に対する医療に向き合おうとする栗原医師の姿には、感銘を覚えます。

佳作としての評価が少しも惜しくない一本でもあったと思います。

(追記)
本作では、栗原医師が上掲の映画のことばを言ったときに、陪席していた東西主任看護師(池脇千鶴)の表情を、評論子は忘れることができません。
その真摯な演技があってこそ、栗原医師のこのセリフが、一層の重みを増していたと言うことが出来たと思います。

ちなみに、その東西主任看護師は、栗原医師の所属する本庄病院では、先頭に立って同医師らをサポートしていた外村看護師長(吉瀬美智子)と同じくらい「いい役割」を果たしていたというのが、評論子の率直な印象です。

その点でも、映画作品としては「つくりの良い」部類の作品には仕上がっていたのではないでしょうか。

(追記)
たぶん、どこの世界に行ってもマイペースな評論子は、ひとまとまりの組織での「法律屋」だったという、今の稼業が、分相応というものなのでしょう。
(決して、「それは単に、医師国家試験や司法試験に受かるだけの能力がないからだろう。」とは、おっしゃらないでいただけると、助かります。それが「武士の情け」というものだとも思います。)
本作の栗原医師も、患者の誕生日と、エリート医師としての将来(大学医局のセミナー)とを、真剣に秤にかけられる個性の持ち主であり、そのマイペースぶりには、感心もしてしまいます。
何のわだかまりもなく、こんなふうに生きられたら、それが本当の幸せなのかも知れないとも思います。

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talkie

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