日本アカデミー賞「八日目の蝉」「最後の忠臣蔵」が最多11部門で優秀賞
2012年1月16日 14:46
[映画.com ニュース] 日本アカデミー賞協会は1月16日、第35回日本アカデミー賞の正賞15部門の各優秀賞、新人俳優賞などを都内のホテルで発表した。選考対象は2010年11月28日から11年12月10日までに東京地区の商業映画劇場で有料公開された作品。「大鹿村騒動記」「最後の忠臣蔵」「ステキな金縛り」「探偵はBARにいる」「八日目の蝉」の5作品が優秀作品賞を受賞した。
優秀作品賞をはじめ、優秀監督賞、優秀脚本賞など最多となる11部門を受賞したのが「八日目の蝉」と「最後の忠臣蔵」の2本。「八日目の蝉」は井上真央が優秀主演女優賞を、永作博美と小池栄子が優秀助演女優賞を受賞した。一方の「最後の忠臣蔵」は役所広司が優秀主演男優賞を、佐藤浩市が優秀助演男優賞を受賞し、両作品の俳優賞での争いは避けられた形だ。また、正賞外となる優秀新人俳優賞には、桜庭ななみ(「最後の忠臣蔵」)、渡邉このみ(「八日目の蝉」)ほか計7人が選出。渡邊は現在5歳で、昨年、6歳(当時)で受賞した芦田愛菜の最年少受賞記録を更新した。
そのほか三谷幸喜監督の最新作「ステキな金縛り」が10部門、故原田芳雄さんが主演と企画を務めた「大鹿村騒動記」が8部門、続編製作が決定している「探偵はBARにいる」が7部門の優秀賞に輝いた。
司会を務めるのは、3年連続となるタレントの関根勤と前回(第34回)「悪人」で最優秀主演女優賞を受賞した深津絵里。「3年目ということでそろそろ結果を出したい。深津さんはとにかく透明感にあふれていて“ステキな”女性。きっと深津さんが司会なら、受賞者の皆さんも心を許しちゃうはず」(関根)、「最優秀主演女優賞をいただいて以来、周りからは『深津さんに司会が務まるんですか?』と心配の声をいただいた。上手にこなすことはできないと思いますが、私も結果を出せるよう(笑)、“ステキな”授賞式にしたい」(深津)。
深津は「ステキな金縛り」で優秀主演女優賞を連続受賞し「まさかという気持ちで、まだ実感がない。コメディ作品はなかなか評価されないので、こうやって私だけじゃなく、作品や三谷監督も受賞したので、(授賞式)当日は緊張せずにいられそう」と喜びを語った。
第35回日本アカデミー賞授賞式は、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で3月2日に行われる。
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