妻夫木聡主演「悪人」モントリオール世界映画祭へ
2010年7月29日 05:01

[映画.com ニュース] 妻夫木聡主演、李相日監督の「悪人」が、8月26日にカナダで開幕する第34回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門への出品が決定した。妻夫木は、「『悪人』は今の自分にできることは全てやったと思っています。それは、監督含めスタッフ、キャストの皆が同じ気持ちだと思います。日本映画の底力を世界の人に感じてもらいたい」と喜んでいる。
1977年から開催されている同映画祭は、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭に次ぐ北米最大級の映画祭。近年では滝田洋二郎監督、本木雅弘主演の「おくりびと」(2008)が最高賞のグランプリを受賞したほか、昨年は「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」で根岸吉太郎監督が監督賞を戴冠している。過去には、奥田瑛二監督作「長い散歩」がグランプリを獲得し、高倉健が「鉄道員」で主演男優賞に輝くなど、日本映画との相性が良いことでも知られている。
原作は芥川賞作家・吉田修一が初めて新聞連載に挑んだ作品で、作家生活10周年を記念する力作は自らの作家生活の中でも“代表作”と掲げているほどだ。孤独な殺人者・清水祐一を演じることを熱望した妻夫木が主演を務める同作で、吉田は李監督とともに共同で脚本を執筆。妻夫木と「69 sixty nine」(04)以来2度目のタッグを組んだ李監督は、「この作品に注ぎ込んだ皆の情熱が、モントリオール映画祭という形でひとつ報われることにこの上ない喜びを感じます。そして、妻夫木をはじめ、俳優たちがみせる圧倒的な存在感が世界の人々を魅了する瞬間を心待ちにしています」とコメントを寄せた。
同映画祭の創設者で最高責任者のセルジュ・ロジークは、5月に配給元の東宝・国際部から2度にわたり売り込みを受けていたが、その段階では本編の映像素材が完成していなかった。それでも、李監督の約4年ぶりとなる新作に注目していたそうで、編集作業が終わることを楽しみに待っていたという。そして7月、本編を見た映画祭事務局から同社へ正式出品を知らせる連絡が入った。撮影に際して金髪に染め上げて役作りに臨んだ妻夫木は、「結果がどうであれ、『悪人』という作品が映画祭を通じて更に多くの人に見てもらえることがとてもうれしく思います」と感慨もひとしおの様子。妻夫木演じる祐一と出会い系サイトを通じて知り合い、刹那(せつな)的な愛に身を焦がす光代に扮した深津絵里も「『悪人』が国境を越えることになるなんて。とても大きな喜びを感じています。海外の方々にどのように受けとめていただけるのか、今から楽しみです」と期待を寄せている。
プレミア上映は、現地時間9月5日を予定(授賞式は9月6日)。妻夫木をはじめ深津、李監督は現在、現地入りに向けて日程調整中だ。
「悪人」は、9月11日から全国で公開。
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