キーラ・ナイトレイがカズオ・イシグロ原作のSF「わたしを離さないで」に主演
2009年3月3日 12:00

[映画.com ニュース] キーラ・ナイトレイが、日本生まれの英国人作家カズオ・イシグロの小説「わたしを離さないで」(原題「Never Let Me Go」)を原作としたSF映画に主演することが決まった。
米バラエティ誌が報じたもので、同作はフォックス・サーチライトが製作する、「ストーカー」のマーク・ロマネク監督の7年ぶりの新作。昨年、「ウルフマン」(09年末公開)をクランクイン直前に降ろされたロマネク監督にとって、起死回生の作品となる。
原作は、「日の名残り」の原作者イシグロが05年に発表した小説で、同年の英ブッカー賞最終候補作。外界から隔絶された施設ヘールシャムで“提供者”の世話をしている優秀な“介護人”キャシー(ナイトレイ)は、同じ施設で生まれ育った親友のトミーやルースが“提供者”となった時、自らに課せられた運命を知る、というストーリー。その脚色に、「28週後...」の脚本家アレックス・ガーランドがあたる。
ナイトレイ演じる主人公の親友役に、「パブリック・エネミーズ」(主演ジョニー・デップ)が控えるキャリー・マリガン、「ブーリン家の姉妹」のアンドリュー・ガーフィールド。英ロンドンとノーフォークで4月から撮影開始予定だという。
共同製作が、フォレスト・ウィテカーに米アカデミー主演男優賞をもたらした「ラストキング・オブ・スコットランド」、ダニー・ボイル監督のSF映画「サンシャイン2057」「28日後...」を手がけた英DNAフィルムだけに、オスカーへの期待もつきない。
ナイトレイの最新作は、故ダイアナ元妃の祖先デボンシャー公爵夫人を演じた米アカデミー衣装デザイン賞受賞作「ある公爵夫人の生涯」(4月日本公開)。以後も、文豪フィッツジェラルドの妻ゼルダを演じる「美しく呪われし者(The Beautiful and the Damned)」、オードリー・ヘプバーン主演のミュージカルのリメイク「マイ・フェア・レディ」など、話題作が目白押しだ。

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