「ノーカントリー」が3冠!注目の放送映画批評家協会賞発表
2008年1月9日 12:00

[映画.com ニュース] オスカーレースの行方を占う意味で最も重要な映画賞と言われるブロードキャスト映画批評家協会(BFCA)が主催する第13回クリティックスチョイス・アワードの授賞式が1月7日夜(米時間)、カリフォルニア州のサンタモニカ・シビック・オーディトリアムで行われた。
作品賞に輝いたのは、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督がコーマック・マッカーシーの犯罪小説「血と暴力の国」を映画化、テキサス州を舞台に殺人鬼に追われる男の不条理な運命を描くスリラー「ノーカントリー」で、監督賞も同時に受賞。また、冷血な連続殺人鬼を演じたスペイン人俳優ハビエル・バルデムが助演男優賞を受賞し、5部門ノミネートのうち見事3冠を制覇した。
主演男優賞は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でタフな石油王を演じたダニエル・デイ=ルイス。主演女優賞は「アウェイ・フロム・ハー」でアルツハイマー型認知症の婦人を熱演したジュリー・クリスティだった。
同賞は、TV、ラジオ、オンラインの映画批評家200名強によって選ばれる映画賞。過去12回の歴史の中で、作品賞と演技部門各賞受賞者の約50%が、監督賞受賞者は約75%がオスカーを受賞していることから、アカデミー賞の前哨戦として最も重要な映画賞と位置づけられている。
また、その夜のセレモニーは、ケーブルTV局のVH1で放送された。ゴールデン・グローブ賞の授賞式は米脚本家組合(WGA)ストライキのあおりを受けて中止に追い込まれたが、同賞はWGA側との間で暫定合意が交わされ、滞りなく行われた。
最多7部門ノミネートを受けたショーン・ペン監督作「イントゥ・ザ・ワイルド」は惜しくも無冠。6部門ノミネートを受けていた「JUNO/ジュノ」が脚本賞(ディアブロ・コーディ)とコメディ映画賞に、5部門ノミネートのミュージカル「ヘアスプレー」がアンサンブル演技賞と若手女優賞(ニッキー・ブロンスキー)に輝いた。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」では他に、レディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドが作曲賞を受賞した。受賞結果は以下の通り。
▽主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス(「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」)
▽主演女優賞 ジュリー・クリスティ(「アウェイ・フロム・ハー」)
▽助演男優賞 ハビエル・バルデム(「ノーカントリー」)
▽助演女優賞 エイミー・ライアン(「ゴーン・ベイビー・ゴーン」)
▽アンサンブル演技賞 「ヘアスプレー」
▽監督賞 ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン(「ノーカントリー」)
▽脚本賞 ディアブロ・コーディ(「JUNO/ジュノ」)
▽長編アニメーション賞 「レミーのおいしいレストラン」
▽若手男優賞 アフマド・ハーン・マフムードザダ(「君のためなら千回でも」)
▽若手女優賞 ニッキー・ブロンスキー(「ヘアスプレー」)
▽コメディ映画賞 「JUNO/ジュノ」
▽ファミリー映画賞 「魔法にかけられて」
▽外国語映画賞 「潜水服は蝶の夢を見る」(フランス)
▽主題歌賞 「Falling Slowly」(「ONCE ダブリンの街角で」)
▽作曲賞 ジョニー・グリーンウッド(「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」)
▽ドキュメンタリー賞 「シッコ」
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