唐人街探偵 東京MISSION

劇場公開日:

唐人街探偵 東京MISSION

解説

中国で大ヒットを記録している人気シリーズ「唐人街探案」の第3弾。妻夫木聡、長澤まさみ、染谷将太、浅野忠信ら日本人キャストが多数出演し、主人公の探偵コンビ、タン・レン&チン・フォンが、東京を舞台に事件解決に挑む姿を描く。さまざまな国際的な事件を解決してきた中国の探偵コンビ、タン・レンとチン・フォンは、日本の探偵・野田昊から協力を依頼され、東京にやってくる。彼らが挑むのは、東南アジアのマフィアの会長が密室で何者かに殺されたという難事件で、犯人として起訴されたヤクザの組長・渡辺勝の冤罪を証明しなければならない。タイの探偵で元刑事のジャック・ジャーも加わり、一同は事件解決に向けて奔走するが、今度は、殺された会長の秘書である小林杏奈が何者かに誘拐されてしまう。エリート警視正の田中直己、謎の指名手配犯・村田昭らも絡み、事態はさらに複雑化していく。

2021年製作/138分/G/中国
原題または英題:唐人街探案3 Detective Chinatown 3
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2021年7月9日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5

(C)WANDA MEDIA CO.,LTD. AS ONE PICTURES(BEIJING)CO.,LTD.CHINA FILM CO.,LTD “DETECTIVE CHINATOWN3”

映画レビュー

3.5映像的な楽しさ、展開力を堪能

2021年7月26日
PCから投稿

大ヒットシリーズの第3作目にあたるそうだが、日本の観客にとってはむしろ本作こそイントロダクションとして最適なのは間違いない。筆者は当初かなり身を固くして見始めたものの、ものの3分で陥落。心の武装解除を味わった。日本の空港に降り立つや、カットがかからぬまま展開していくフラッシュモブにも似た攻防戦のぶっ飛んだ楽しさ。そこから電車に乗り込んで繁華街へと繰り出していくまでの流れも言語を超えた映像的な展開力が際立ち、なおかつディテールまで緻密に描かれているところも驚かされた。日本的なところをあえて強調して描く場面はあっても、外国映画でよくある”変な日本”は見当たらない。そして妻夫木聡をはじめ日本人キャストもうまくハマっていて、脇役ながらバックで印象を刻む六平直政の使い方などよく研究されているなと感心した。細かなストーリー以上に、映像的な面白さ、突拍子のないテンションの楽しさを久々に味わった気がした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
牛津厚信

4.5快進撃を続ける中国映画。イマイチ見る気がしない人でも、日本を舞台に日本人キャストを使った本作は是非とも見てみてほしい!

2021年7月9日
PCから投稿

中国で大ヒットを記録している人気シリーズ・チャイナタウンの探偵の活躍を描く「唐人街探偵」シリーズ。2015年年末に公開されたタイを舞台にした第1弾は興行収入約140億円、2018年に公開されたアメリカを舞台にした第2弾は興行収入約576億円と、かなりのメガヒット作品となっているのです。
そして、2021年に公開された第3弾は、第2弾から主要キャストであった日本の探偵・妻夫木聡に加え、舞台が東京のため、長澤まさみ、浅野忠信、三浦友和、鈴木保奈美、染谷将太など日本人キャストが多数出演しています!
作風はギャグシーンも多くありますが、ベースは密室殺人事件の真相を丁寧に描いています。私は1回目を見た時は、少し入り組んでいて判断できなかったのですが、改めて確認すると、実は、かなり緻密に描き出している本格的な探偵映画であると分かり、メガヒットするのも納得できました。
本作で特に注目したいのは、密室殺人事件のトリックの謎を解き明かす過程での洗練された映像表現や、外国人監督ならではの剣道や相撲対決などの描き方です。
これらは素直に、なるほど、こういう描き方もあるのか、と感心させられました。
メガヒット作品なので制作費も約65億円とハリウッド映画並みです。しかも、そのうち約30億円は日本で使われているので、日本にとっても様々な面でメリットがあるのです。
例えば、世界一通行人が多いとされる渋谷スクランブル交差点ですが、撮影許可が下りずに、総工費3億円とも言われる「本物さながらのセット」を足利市で主導して作ってしまったりと、かなりのパワーを感じます。(このセットは未だに残っていて、他の映画などでも「足利スクランブルシティスタジオ」から借りられるようになっています)
またマイケル・ジャクソンやテレサ・テンの歌などをそのまま使ったりと、制作費のうちこれらも大きかったと思われます。
ちなみに、タイの探偵はトニー・ジャーで、秋葉原でのコスプレなど楽しませてくれます。
最初の日本の空港シーンは、いかにも外国の映画らしい東京の描き方ですが、他のシーンは、「日本へのリスペクト」を感じられ親しみが持てます。
エンドロールの際に流れる「こんにちは東京」の歌詞など、とても日本愛に溢れ、もし新型コロナウイルスの影響がなければ、かなり多くの観光客が増え、日本経済が大きく潤ったはずで、その点だけはとても残念です。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
細野真宏

4.0良いからこれを見ろ!!

2023年2月13日
Androidアプリから投稿

中国と東京の文化の融合、東京の街を爽快に
ゴーカートが駆け抜ける、鳴り響く胡弓の音楽、色彩豊かな中華街の街並み、
人を笑顔にさせるコミカルな台詞の掛け合い
密室トリックの謎解き、裁判所での見事な
真相に迫る場面、父親がいなかった犯人の動機、日本人も中国人も好演していました。
エンディングまで楽しむことが出来ました。

配信にて観ました。
長澤まさみさんの演技が良かったと善と悪あるとコメントくれた方、観るのが遅くなりましたがすみませんでした。
少しずつレビューしていこうと思います。

コメントする 1件)
共感した! 5件)
美紅

4.0これ程の熱意で日本を撮る監督にLOVE!

2022年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

原題は『唐人街探偵3』
監督は俳優出身のチェン・スーチェン(44歳)
日本へのリスペクトが半端無いです。
50日間以上の撮影期間で移動してる距離そして都市や交通機関。
リストをみて驚きしかなかった。
《そして妻夫木聡ほか日本人キャスト大活躍が嬉しい》
中国・日本・タイの探偵が東京を舞台に、
東南アジアのマフィアのボスが殺された《密室殺人事件》の容疑者
暴力団組長・渡辺(三浦友和)の真相に迫る映画です。
テンポと展開が早く、中国人監督の目に映る日本の顔が面白くて、
とても楽しめました。
日本も日本人もこんなに元気ないなぁと思うほどで、
日本人俳優が皆格好良くて、殆ど日本映画のようでした。
推しの妻夫木聡がセクシーで美しい。
それだけで十分嬉しい映画。
金満中国映画ですからお金掛かってます。
妻夫木聡の衣装も良かった。
若い女子が着る赤系の小紋柄の着物を仕立てたスーツの上着なんか
似合い過ぎてて、スタイリストさんセンス抜群ですよ。
長澤まさみの衣装はコンサバ系でちょっと地味ですが、
仕立て良く上品(秘書だもんね)。

ヤクザの銭湯入浴シーン
(刺青に褌姿の高齢者・・・ヤクザも高齢化、苦笑)
相撲取りとチン(ウ・ハオラン)のバトル。
弱点攻めの関節落としとか、これぞ反則技。
剣道家たちvsタイ人探偵(トニー・ジャー)の剣術シーン。
CG駆使して武術というより舞のよう。
武家屋敷と日本畳・襖・障子と日本情緒も盛り沢山。
資金潤沢は、
渋谷のスクランブル交差点を栃木県足利市に建設(?)
この足利市スクランブル交差点をセットの件『サイレント・トーキョー』で
観た気がする。確か3億円で作ったものです。
なんと実は『今際の国のアリス』と、
Wikipediaをみると3作品で合同で制作したんですって。
使い回しと言うか壊さないで、足利市が買い取って、
1日の使用量は80万円で貸してるとか。
空港のセットも名古屋市に設けるなど多額の予算を惜しみなく注いだそうで、
総製作費は65億円。
『るろうに剣心最終章』の2本分とか・・・もう敵いませんね!!
これだけの日本人総出演で、アベンジャーズ・エンドゲームの
初日興行収入を抜いて
第一位を更新して1週間でなんと578億円!!スゴ過ぎる!
秋葉原のコスプレパレードや、
マリオカートのレース、
東大阪市の京橋商店街や寝屋川でもロケ。
エキストラは1日1000人延べ3000人。
結構に驚いたのは防水場のシーン。
数シーンで場を掻っ攫った染谷将太の転落シーン。
長澤まさみの水没シーンも真に迫っていて、
かなりの見せ場でした。
もちろん渋谷のスクランブル交差点の通過人数を数える指令
(黒幕のQがクイズ形式で仕掛けてくる)
オープンデッキの二階建てバスからお札をばら撒くシーンも、
見応えありでした。
内容も殺人事件の真相が、父親と娘の確執とか日本のドラマのような内容で、
こんな内容が中国人に受けたのかとちょっと不思議。
日本人にも関心のある過去の戦争の悔恨などを絡めた
ツボを心得た脚本です。
妻夫木聡はすっかり多国籍映画に溶け込んでいて、
まったく動じない度胸と自然体は流石ですし、
長澤まさみも悲劇的生い立ちの悲しい役どころを
手を抜かず入魂の演技でした。
(美しかったです)
一番良かったのは、テンポですね。
飽きなかったし、チン(ウ・ハオラン)は観てるだけで面白い。
ただ、中国では大スターらしい主演のワン・バオチャン。
(全く魅力が分からず。彼が美男にみえるとは?
…………お国柄なのでしょうかね)

この映画の経済効果が1051億円と試算されていて、
習近平は嫌いだけど
庶民レベルでは中国とは仲良くした方がいいという事ですね。
(NEWYORK MISSIONも観ねば!!)

コメントする 1件)
共感した! 8件)
琥珀糖

「唐人街探偵」シリーズ関連作品