ジュピターズ・ムーン

劇場公開日:

ジュピターズ・ムーン

解説

「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲」で第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを獲得したハンガリーのコーネル・ムンドルッツォ監督によるSFドラマ。人生に敗れた男と超能力を持った少年が繰り広げる逃避行を、移民問題やテロリズムといった社会問題を絡めつつ圧倒的な映像表現で描く。父とともに祖国シリアを逃れハンガリーを目指す少年アリアンは、混乱の中で父とはぐれ、国境を越えようとしたところを国境警備隊の男ラズロに銃撃されてしまう。瀕死の重傷を負ったアリアンは、難民キャンプで働く医師シュテルンのもとへ運び込まれる。医療ミスで患者を死亡させた過去を持つシュテルンは訴訟を取り下げてもらうために大金を必要としており、恋人ベラと共謀して違法に難民を逃して金を稼いでいた。シュテルンの診察を受けたアリアンは体調の異変を訴え、シュテルンの目の前で重力を操って浮遊してみせる。成り行きからアリアンを連れて難民キャンプを後にしたシュテルンは、アリアンの能力を金儲けに利用しようと思いつくが……。シュテルン役に「宇宙飛行士の医者」のメラーブ・ニニッゼ。

2017年製作/128分/PG12/ハンガリー・ドイツ合作
原題:Jupiter holdja
配給:クロックワークス
劇場公開日:2018年1月27日

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2017 (C) Proton Cinema - Match Factory Productions - KNM

映画レビュー

3.5ロマンチックなタイトルですが、

2022年5月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

重力を操り空中浮遊できる少年なんてファンタジックですが、タイトルはとてもロマンチックですが、ストーリーは意外と骨太。

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光陽

3.5不信感がもう当たり前の世界で。

2020年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

興奮

知的

全面的にキリスト教的教養もないと、何の話?で終わるのは日本では当然かも。
これSFなのか、科学的に楽しむ要素はほとんどないし。まさか題名からそうジャンル付けしてないよね。w
ハンガリーが、難民拒否の時代によく作ったなと思うけど、本編では金がある程度自由になるから、カンヌではあまり受けなかったのかも。
シリアで父親大工は分かりやす過ぎて、「あ、そうなのね、じゃ飛べるわけだ。復活したわけね。」と急に納得するわけだけど、靴ひももエピソードとしては、分かりやす過ぎて聖書的にちょっと安易に見えたのかもね。
メッセージとしては、経験のない事をただ怖がって逃げるだけの社会に幸福が訪れるのかという問いかけかな。
天使も復活も、経験として認知してないから、ありえない事で終わり。
空中浮遊も、できる人間がいる事を人類として認知してないだけなんだけど、絶対にないという世界。
そして、それを超えて来る奇跡は、却下されていく。ラストシーンは、立ち止まって空を見上げて、神の意志の表れを受け取るべし、というような安直な演出と受け取られちゃったのかなぁ。
登場人物にあまり魅力がないのと、キリストをもってきたわりに、医師の悔い改めも中途半端で、佳作といった所。リアリティ保ちたいのはわかるけれど、という。
でもメッセージは、とても重要な点をついているので、もっとそこを深堀したものを次回以降に期待。

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ytoshik

4.0奇蹟を眼にした人達

2020年5月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ずん

3.0卒倒する人、大金をくれる人、自殺する人

2019年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 アリアンを天使だと信じさせて金を稼ぐ医師シュテルン。執拗に追いかける刑事ラズロ。そして本物のテロリストがアリアンのパスポートを持っていたという事実・・・

 宗教を信じているかどうかで空中浮遊する少年の見方が変わる。シュテルン自身が無宗教だたために諫められるシーンもあったりして興味深い。刑事からも逃れなければならない金儲けの旅、父親の職業を尋ねたときの反応も面白かったのだ。もしやキリストの再来?単なる超能力者ではなさそうだった。

 シリア難民問題と、根強い人種差別。こうしたテーマに乗せて幻想的な人間浮遊をファンタジーだけでは終わらせないところが良かった。

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kossy
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