しゃぼん玉

劇場公開日:

しゃぼん玉

解説

直木賞作家・乃南アサの同名ベストセラーを、「荒川アンダー ザ ブリッジ」の林遣都とベテラン女優・市原悦子の共演で映画化。テレビドラマ「相棒」の東伸児監督が劇場映画初監督を務め、犯罪に手を染めてきた孤独な青年が、逃亡先の村で出会った人々との交流を通して再生していく姿を描く。親に見捨てられて人生を諦め、女性や老人ばかりを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返すようになった青年・伊豆見。逃亡の末に宮崎県の山深い村にたどり着いた彼は、怪我をした老婆スマを助け、彼女の家に世話になることに。当初は金を盗んで逃げるつもりだったが、スマや村人たちの温かさに触れるうちに、伊豆見は失いかけていた人間性を取り戻していく。そんな中、ある事件をきっかけに10年ぶりに村に帰ってきた美知と知り合った伊豆見は、自分が犯してきた罪の重さを自覚するようになり、人生をやり直すことを決意する。

2016年製作/108分/G/日本
配給:スタイルジャム
劇場公開日:2017年3月4日

スタッフ・キャスト

監督
原作
乃南アサ
脚本
東伸児
エグゼクティブプロデューサー
近藤雅信
企画プロデューサー
豊山有紀
プロデューサー
豊山有紀
撮影
宮本亘
D.T.I.
佐々木基成
照明
佐々木貴史
録音
坂上賢治
整音
室薗剛
装飾
松田光畝
衣装
宮本まさ江
斉藤育子
ヘアメイク
山本理恵
浅見順子
編集
只野信也
音楽
奈良悠樹
主題歌
秦基博
助監督
桑島憲司
製作担当
守田健二
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(C)2016「しゃぼん玉」製作委員会

映画レビュー

4.0母性と地域社会の理想像に癒される

2017年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

市原悦子が演じる農村の老女のキャラクターがいい。働き者で、親不孝息子を信じ愛し続け、素性の知れない流れ者でさえも疑うことなく面倒をみる。あふれんばかりの慈愛は、すさんだ主人公だけでなく、スクリーンを越えて観客の心をも癒してくれる。

原作小説の舞台で、実際のロケ地にもなったという椎葉村の風情も趣がある。山あいに農地が広がり、里山があり、しかしへき地というほどでもなくて、町のにぎわい、伝統的なお祭りもある。ここで暮らす人々の温かさに、都会暮らしで凍てついた心がとかされるのもよくわかる。

中盤あたりから出てくる藤井美菜も、さっぱりした性格の役どころでいい雰囲気。主人公との関係は、終盤にもう少し踏み込んで描いてほしかったと思う。ご当地映画の側面もあるので、その辺はさらっと軽めに、という意向があったのかもしれない。

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高森 郁哉

4.5この男は、愛着と絆を掴み始めている。

2023年11月6日
PCから投稿
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共感した! 1件)
くろみちゃん

5.0【これからが、これまでを変えていく】 オールタイムベスト★ 何度見...

2023年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

【これからが、これまでを変えていく】

オールタイムベスト★

何度見ても考えても泣いちまう。
もうなんで泣いているのかさえ分からなくなる。

大好きな市原悦子さんの遺作でもあり、心を整える一作でもある。

【あらすじ】
通り魔殺人で逃亡中の男が、字をに巻き込まれた老婆を助け
山奥の自宅で世話になるというストーリー。
初めは自堕落な生活で警察に怯える毎日だったが、自然の豊かさ
人の温かさに恵まれ心を溶かし改心していくのだが…

市原悦子さんのTHE優しいおばあちゃんの役に癒される。

「頑張った…!よう頑張ったね…!」となんでもない事で褒め、
優しい子だと労い、一緒に食事を囲む。

勿論主人公である泉にかける言葉なんだけど、
私たちにも声をかけてくれているような安心感のある存在なんだよね。

主人公とおばあちゃんの関わりを通して、自然と周りに感謝したくなるような気持ちを整えるための作品であり、田舎の自然と人の温かさ、距離、お節介にやややりずらさを感じながらも、その繋がりが誰かの過去を暖かく包むこともあると気がつかせてくれる。

犯罪者の更生施設や刑務所でも視聴される作品と聞いて納得。
今でもロケ地には感謝の手紙とか電話が来るらしい。

それだけ影響力のある映画だったということよね。

ラストのカット、どんな顔で再開したのだろうと想像するだけで泣けるんだ。

ただ感動した~~と消費するだけの映画じゃない。
刺々しい毎日におばあちゃんの温かさを感じ、休息と原点に戻る機会をもらえる作品。

DVD買いました

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二ノ前

4.0癒されていく主人公

2023年7月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
ネタバレ! クリックして本文を読む
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