「リンチ的」「変幻自在の不穏さ」との評価 謎めいた深夜番組に夢中に…「テレビの中に入りたい」9月26日公開
2025年6月18日 08:00

第74回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、海外メディアから「この映画を表すなら“リンチ的”という言葉を使いたい」と評された、A24製作の「I saw the TV glow(原題)」が、「テレビの中に入りたい」の邦題で、9月26日に公開されることが決定。あわせて、予告編とポスター2種もお披露目された。
本作は、1990年代のアメリカ郊外を舞台に、自分のアイデンティティにもがく若者たちの“自分探し”メランコリックスリラー。郊外での日々をただやり過ごしているティーンエイジャーのオーウェン(ジャスティス・スミス)にとって、毎週土曜の午後10時30分から放送される謎めいたテレビ番組「ピンク・オペーク」は、生きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯一の居場所だった。同じくこの番組に夢中になっていたマディ(ジャック・ヘブン)とともに、ふたりは次第に番組の登場人物と自分たちを重ねるようになっていく。
しかしある日、マディは去り、オーウェンはひとりで残される。自分はいったい何者なのか――知りたい気持ちと、それを知ることの怖さとの狭間で、身動きができないまま、ただ時間だけが過ぎていく。
数々の映画祭で上映された本作は、メディアから「唯一無二の傑作」「変幻自在の不穏さ」「型破りな映画」と絶賛を集めた。全米では、公開から1周年記念で新たなグッズが発売されるなど、多くのファンを生み出した。
(C)2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.予告編では、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト・yeuleによる楽曲「Anthems For A Seventeen Year-Old Girl」とともに、テレビ番組「ピンク・オペーク」をきっかけに出会うオーウェンとマディや、ふたりの閉塞感に満ちたやりとり、「ピンク・オペーク」の幻想的なシーンなど、現実世界とテレビの映像が次々と映し出される。そして「ここに居たら死ぬ」「そして彼女は消えた」というセリフや、燃えるブラウン管など、不穏な要素が畳みかけられる。最後には、「ここではないどこかに行きたい」のに「どこにも行けない」、身動きのとれないオーウェンの叫びが響く映像となった。
あわせて、ポスター2種がお披露目。本国版と同じバージョンは、暗闇に光るテレビの中に、いまにも飛び込みそうなオーウェンの背中が印象的。日本オリジナル版では、テレビ画面の光に照らされたオーウェンとマディが夢中になってテレビに見入っている。その周りを「ピンク・オペーク」のキャラクターたちが囲み、まさにテレビの中に入っているかのようなビジュアルに仕上がった。日本オリジナル版のイラストを担当したのは、写実的でありながら独特なタッチで人物を描き、若い世代を中心に人気を集めるアーティスト、雪下まゆ氏。両ビジュアルのデザインは、グラフィックデザイナー・大島依提亜氏が担当している。
「テレビの中に入りたい」は、9月26日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。大島氏と雪下氏のコメントは、以下の通り。
映画好きならピンとくるであろう80~90年代の映画への目配せも感じる本国のビジュアルに加えて、卓越した画力もさることながら、この映画に共鳴するかのような作品を発信し続けている雪下まゆさんの絵と、二つで一つのポスターで構成したい。初見で観ている時に思ってました。幸運にも雪下さんにご快諾頂き、見事にこの映画の世界観を表現して下さいました。
映画に限らず世界が“強い物語”を求められているこの時代において、取りこぼされてしまった無数の小さくて大切な何か。それら全てが、暗闇に淡く――しかし虹彩の輪郭をくっきりと浮かび上がらせては爆ぜるシャボン玉のようなこの映画に心を撃ち抜かれました。今年パワフルな映画を浴びてきた人にこそ観てほしい傑作です。
10代の頃の自分は、周囲にうまく馴染めず、絵を描くことに逃げ場を求めていた。
この映画は、当時の自分のような若い世代や、似たような青年時代を過ごした大人にこそ観てほしいと思った。
歳を重ね、周囲に擬態する術を身につけた自分を、主人公に重ねて観ていた。
(C)2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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