新感染半島 ファイナル・ステージのレビュー・感想・評価
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アベレージは高い
いまの韓国映画のアベレージの高さがわかる。
物語の導入から終わりに至るまでキャラクターの導線がしっかりしている。
いまこのキャラクターが何を抱えていて、何を成し遂げたいのか。わかりやすくできている。余計な寄り道もしない。
CGのカーアクションは楽しかったが、反面安っぽくもあり、ビデオゲームのムービーシーンのようだった。
キャラクターがギャーギャー叫んだり心情を吐露したりすべてを口に出す、気が狂った邦画の脚本は予告編だけでもうお腹いっぱいなのよね。
この映画よく見ててください、どんなに追い詰められた場面でも人間は天をあおいで「うわぁぁぁぁぁ!」なんていう叫びはしないです。あんなのやってるの日本のテレビだけです。
ストーリーもガンアクションもよくできているしマイナスは少ない。反面、これという個性もないのが残念。
ジャンル映画としてはありがちな内容。
1作目のむごたらしく、嫌な気分にしかならない列車のなかでの分断のような、映像とストーリーがうまく融合した場面があればよかった。
損した分を回収できた
期待はずれでした
邦題問題、大問題
【新感染半島 ファイナル・ステージ】
3部作として捉えると、かなりおもしろかったのですが、今回は敢えて少々辛口気味に。邦題問題、大問題問題の件です。
前作の「新感染ファイナルエクスプレス」が大傑作だったので期待して鑑賞したのですが、もう少し予習してから鑑賞すればよかったです。
いつの間にか邦題に引きずられていました。前作「新感染ファイナルエクスプレス」の原題は「To Busan」直訳すると「釜山行き」なので映画タイトルしてはかなり地味。そこで「新感染ファイナルエクスプレス」という「パンデミック」×「新幹線」を想起させる電車パニックムービーにピッタリの邦題になっていました。
当時、このダジャレみたいな「タイトル」だし、しかも「ゾンビ」なので、B級映画確定と思い、完全にスルーしていたのですが、町山智弘さんが超お勧めしていたので鑑賞したら、想像を超える大傑作だったため、「邦題の違和感」を胸の奥に閉じ込めていたのを、本作で改めて思い出しました。
前作のタイトルのおかげで、閉鎖空間におけるパニックムービーみたいな印象が強くなってしまったのですが、本作は、閉鎖空間ではありませんが、ゾンビになった「物体」をひたすらボーリングのピンのようになぎ倒し続ける、脱出系の「単なる」アクション映画に見えてしました。マッドマックスみたいな感じ。ちなみにアクションは凄いです。特に子どものカーアクションは最高でした。
実は、この3部作には「競争」「格差」「差別」「共助」などの社会テーマがあり、それをゾンビというメタファーを用いて表現しています。特に前作では「ゾンビ」になるということは不可逆なため、切り捨てる対象になってしまいます。
それが「親子」「夫婦」「恋人」「友人」などの親しい間柄であっても、一旦ゾンビになってしまうと、「切り捨てるのか?」「自分もゾンビになってしまうか?」という、かなり強烈な選択を迫られるため、そこに多くのドラマが生まれていました。本作をきっかけに大スターになった「マ・ドンソク(マブリー)」さんは、多くの人を守るために、自らゾンビになり、その自己犠牲の姿には涙が止まらなくなりました。ここでいうゾンビは「社会的弱者(落伍者)」のメタファーになります。
そして本作では、何とか生き残ったコミュニティであっても、「助け合い」「支え合う」ということにはならず、平時と全く同じように、支配、格差、差別という構造を自ら作り出しながら社会を構成しており、この根源については深く考えさせられます。
ちなみに3部作の原題を直訳すると①「ソウル駅」②「釜山行き」③「半島」となり結構地味なタイトルです。そして邦題は、①「ソウル・ステーション パンデミック」②「新感染ファイナルエクスプレス」③「新感染半島 ファイナル・ステージ」となり、映画の表現したいテーマ性とは少し離れ、アクションパニック映画という印象を色濃くしてしまっています。
邦題は本当に難しいです。最近は鑑賞前に必ずチェックして、監督が表現したいことを想像しながら鑑賞するようにしています。
でも、あまり深く考えすぎると娯楽性が薄れるので、ボーリングのピンのようになぎ倒される「元人間」を狩りが好きな方は楽しんでご覧ください。
꒰꒪д꒪|||꒱ガーン
「マッドマックス 怒り〜」というか「ニューヨーク1997」です。
前作はゾンビ映画で初めて3回も泣いた。
“大切な人を守るための犠牲”
の描き方が秀逸だった。
で、この第二弾。
原題は“PENINSULA” 半島という直球のタイトル。
物語、演出、キャラクター、フラグ
そして“大切な人を守るための犠牲”
どれを取っても素晴らしい。
ん?
では何でそこまで熱くならなかったんかな?
多分、現代社会とリンクするリアリティが原因かと。
前作は今の韓国(アジアなので尚更共感)が舞台だったので
めっちゃリアルな恐怖&感動。
今作は四年後の死んでる韓国なので
要はSFになってしまった。
みんな「マッドマックス 怒りのデスロード」を書いてるけど
私みたいなオヤジには「ニューヨーク1997」ですね。
ほぼ同じ(^ω^)
でも、楽しかったですよ(^ω^)
史上最多数ゾンビ
テンポが良く飽きさせない
前作と別物と考えた方が良いアクションゾンビ作品です。
新年1発目の映画観賞は近所のMOVIXで元旦からの公開との事でこの作品を観賞しました。
で、感想はと言うと、面白い。
前作の続編とはありますが、前作がゾンビ映画であっても何処か親子愛やヒューマンドラマの側面があって、ゾンビ映画であって、パンデミック作品でありましたが、今回のはソンビ映画にアクション満載なので別物と考えた方が良いかも。
アクション満載なので、どちらかと言うと「バイオハザード」的なんですよね。
それに「マッドマックス」を足した感じw
でも、ヒャッハー的なのが居て、欲望に駆られた人間との戦いが実はメインでもあると言うのはジョージ・A・ロメロの「~・オブ・ザ・デッド」の正統派ゾンビ作品の韻を踏まえているので、実はゾンビ映画としては割りとオーソドックスかなと。
ストーリーはその後であっても割りとベタな感じでツボも心得ている感じのスタンダード。
でも、変に懲りすぎてないから良いかも。
これに伏線とか裏設定がありすぎると作品の本質がボケる感じになるのでこれで良し。
もう、アクションは言う事無しで、特にカーアクションは観応えアリ。
こんなに道幅が空いているか?と言うツッコミはとりあえず置いといてw、ガンガンアクションをかましてきます。
主人公のジョンソク役のカン・ドンウォンは男前過ぎw
ゾンビ化した韓国から避難し、ホームレス寸前であっても男前感が隠せてないw
個人的にMVPはジュニ役のイ・レ。
4年間もゾンビうようよの韓国で生き延びただけあって、ワイルド感があって、最初は男の子かな?と思ったらショートカットの美少女w
凄腕のカーテクニックでゲームのハイスコアをガンガン叩き出す様に超絶テクでブイブイ運転している。劇中で1番頼りになるw
他にも良いキャラがいるけど、この二人が突出している感があり過ぎて、その他大勢になってるw
もう、韓国は救い無し!と言わんばかりに末期と言うか完全崩壊。
近隣国に亡命するが日本に行く所を断わられて香港に行き先変更と言う件はなんとなく笑ってしまったw
韓国映画作品は一定以上のクオリティを軽々とクリアしてくるので、個人的にはハズレが無い。
また前作の「新感線 ファイナル・エクスプレス」でも新しいゾンビ映画を構築したので、今回のバイオハザードっぽさはある意味ベタではあるけど、ベタなだけにアクションで唸らせた振り切りは個人的には良しです。
また、ラストも「ここで終わるか?」と思いきや、そこからもう一回エキストララウンドがあって、個人的にスッキリ。やっぱりベタでもハッピーエンドが良いなぁ♪
ジュンソクが亡命先の香港でゾンビウイルスの潜伏者的な扱いで迫害されるのは昨年の春先のコロナを思い出しました。
都市圏の者が帰省などで地方に行くと腫れ物に触るどころの騒ぎでないぐらいに迫害のニュースは感染者を出したくないと言う人の本能かも知れませんが、行き過ぎた行為はやっぱり心が痛い物があります。
この作品が今上映されていると言うのは、いろんな意図があるにしても、感慨深いと言うか、いろいろと考える物があります。
ただ、それを置いといても、アクションドッカンドッカンの作品は久し振りなので普通に楽しめた♪
コロナな影響がまだまだ予断を許さない中でパンデミックな作品は皮肉めいた物がありますが、それを置いといても結構お勧めな作品かと思います。
ストーリーは面白かった。
私的には、前作の方が見やすくて、感情が入りやすかった。
最後、飛行機が大きな音を出して降りてきて…あれだけいるゾンビが、どうして集まって来ないのか。
今回は、バッドエンドではなかったのでよかった。
この面白さはほとんど生理現象のひとつです
ゾンビが当たり前のように走る時代はもうそこまで来てる!
『ゾンビ』の学校にある『ポセイドン・アドベンチャー2』の運動場で『...
続編だがカラーの異なる独立した作品
2021年最初の1本。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後を描いた続編とのことであるが、前作を観ていなくても全く問題ない。
ゾンビウイルスが蔓延した韓国は国土を放棄。北朝鮮との国交が遮断されているためにウイルスは韓国に封じ込めることができている。といった状況が簡潔に解りやすく説明されている。
その一方で、登場人物たちの背景や関係は説明が足りない気がした。
大量のゾンビたちが全速力で襲ってくるのは前作と同じだが、ゾンビ自体が脅威なのではなく、廃墟に取り残されて独自のコミュニティを形成している631部隊が主人公たちの前に立ちふさがる。この辺は『ウォーキング・デッド』の影響も垣間見える。
だから、アクションはゾンビたちからの逃走ではなく銃撃戦やカーアクションで前作とカラーを変えている。息つく間もなくアクションシーンでたたみかける演出は相変わらず上手い。
廃墟と化した街中での高度なカーアクションが序盤で目を引く。 細い路地でドアミラーを畳んで走る細かいアイディアも。トラックがゾンビたちを撥ね飛ばして爆走するのなども新しい感じがした。631部隊とのカーチェイスはまるで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。真似だとしても日本じゃ作れない迫力。
久しぶりにお目にかかれたイ・ジョンヒョンが戦闘型の母を力強く演じていたのには驚いた。最初に子供を抱いて登場したときは彼女だと気付かなかった。
どうやって覚えたのか、凄いドライビングテクニックを見せる娘を演じたイ・レという子役がいい。
普通の主婦っぽかったイ・ジョンヒョンが銃の腕を磨いたのは、ロックダウン後の世界で民兵として631部隊に参加ていたからだろうとは思うが、老人との関係や二人娘がいたのかなども含めて説明はない。大佐と軍曹の関係性も不明だ。
ただ、それらは解らなくてもあまり影響はないからアクション重視で割愛したのかもしれないが、それなら最後のシークエンスで尺を取りすぎな気がした。いい場面が引っ張り過ぎで興ざめしてしまう。
しかし、こういう続編の作り方かと感心したし、スピード感と迫力で充分に楽しめた一作だった。
蛇足…
映画のカーチェイス場面を観てよく感じることだが、今の時代ほとんどの市販車はオートマチック車なのに、カーチェイスになるとちゃんとマニュアル車に乗ってるって…どう?
創作すぎた駄作。
違和感しかない映画。
車ってそんな風に運転できるの?
夜をこんなに明るくしていいの?
全然逃げ切れるじゃん、なんで無理矢理犠牲するの?
せめてシングルモルトを出せば?ブラックラベルはそんなにいいウイスキーじゃないし。
チップな映画、imaxがもったいない。
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