焼肉ドラゴンのレビュー・感想・評価
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いいはなし(にしすぎ?)
もう少し社会派のストーリーを想像していました。差別の描写もかなりマイルドで、明るい話になっててちょっと物足りなかったかな?最後に、北に行った大泉洋と真木よう子はどうなったか気になる!
たくましいぞ
両親役の熱演が凄い。
お父ちゃんが娘の結婚を認めるときの自身の身の上話のシーンが特に良かった。
三姉妹役も良かったけど、やっぱり韓国人の役者さんに混じると設定に違和感が…
ともあれ自分もたくましく生きなくてはと力をもらいました。
面白くも、可笑しくも、哀しくもある
1970年代の大阪にて在日コリアン、バラック集落にて焼肉屋を営んでいた家族の物語。
当初、日本語韓国語両方使いこなす両親が居ながら、日本語がメインの日本有名俳優陣には違和感を感じた。
(特にもう大泉くんの設定は何人なのやら。)
貧乏や差別在りながら、家族の絆を大切にする処は、現代日本人が見失っている物かも知れない。
後半は実在した韓国のある事件の勉強にもなる。
北朝鮮に行きたいと言えば行けたのかぁ〜と、またまた勉強。
キム・サンホの父親・龍吉役は良かった。既に日本アカデミー賞レースは始まってしまっているので厳しいと思うが、この役での外国人初男優賞受賞を観てみたい感はある。
在日物語
ご苦労されたんですね。
伊丹周辺に住んでます。陰湿に日本人がいじめた様に画かれ、日本人=加害者、在日=被害者に強い違和感あり❗
劇中に話題になった帰りたくとも帰れない、済しゅう島の虐殺&避難在日の話をもっとクローズアップ してほいかな〰️
家族のこれまでがどんなでも、家族のこれからはえぇ道が開かれている
『愛を乞うひと』『血と骨』の脚本家・鄭義信が、自身作・演出の舞台の映画化で初メガホン。
舞台も大変有名らしく、気になってた作品。
高度経済成長や万博で日本に活気が満ちていた1970年代。
関西のある集落で、小さな焼肉店“焼肉ホルモン”を営む在日韓国人一家。
まず、一家を紹介。
父・龍吉。
母・英順。
長女・静花。
次女・梨花。
三女・美花。
末の弟・時生。
この家族、全員が血が繋がってはいない。
父と母は再婚。
長女と次女は父の連れ子。
三女は母の連れ子。
末の弟のみ夫婦の間に産まれた子。
血は繋がってなくとも、時に本音でぶつかって喧嘩して、仲良く明るく暮らしている。
紛れもない、家族。
そんな家族の人柄に惹かれてか、店には毎日常連客が集う。
毎日のように何かが起こり、騒ぎ、賑やかな悲喜こもごもの日々。
よくよく騒ぎの渦中になるのは、年頃の娘たちの色恋沙汰。
長女・静花は不器用な韓国人とお付き合い。
次女・梨花は、ある男性と結婚するが、その男性・哲男は静花の幼馴染みで、まだ想いを絶ち切れていない。
ある時哲男は、静花への変わらぬ想いをぶちまけ…。
クラブで働く三女・美花。既婚者の支配人と不倫の関係。
ド、ドロドロ三姉妹…?
父母にもある悩みが。
普通の日本の学校に通う末の時生はいじめに遭い、精神不安定で失語症に。
店がある集落は国有地で、立ち退き勧告が何度も何度も。
家族皆、何かしら問題を抱えている。
姉妹それぞれの幸せ。
末の弟のいじめは、差別・偏見。
父は戦争で片腕と故郷を失い、母も故郷を…。
そんな悲しみ苦しみを背負った家族が一つになり、やっと見つけた地。やっと作った家。自分たちの居場所。自分の家族。
が、また不条理が襲う。
ある時、事件が。末の弟が…。
遂に立ち退きと取り壊しが決定。
この家族に、平穏な幸せは与えられないのか…?
いや、幸せはあった。
ぶつかり合う姉妹だが、すったもんだあって巡り合った各々の伴侶。
ヨリを戻したり、不倫の末ゴールインしたり…!
姉妹の仲も本音で言い合えるほど実は固い。
そんな娘たちを見守る父母のうるさくも温かい眼差し。
それらは平穏な幸せ以外何と言えよう。
実力派たちの豪華アンサンブルは極上肉。
男勝りのイメージがある真木よう子は控え目な長女を好演。
強気な次女を井上真央が熱演。
自由奔放な三女を桜庭ななみが快演。
時々騒ぎの発端となる哲男を大泉洋がシリアスに。
でも、キャストで何より特上肉だったのは、父母役の韓国人俳優、キム・サンホとイ・ジョンウン。
母イ・ジョンウンはかなり心配性で騒ぎが起こるとヒステリックに、「私、出て行きます!」と家をちょくちょく飛び出すが、必ず帰ってくるというお約束。肝っ玉母さん充分。
で、キム・サンホ演じる父。この父が、特上肉でも味わい深い。
お世辞にもハンサムなパパとは程遠く、頭も禿げ、汗油まみれで、小太り。
口数は少ないが、眼差しは優しく、温かく、深い。
自分の過去を語りつつ、今の生活や娘の幸せを願うシーンは、本作最高のハイライトと言えよう。どれほど目頭と胸を熱くさせられた事か。
ホント、このアボジ最高!助演賞モノ!
鄭監督の演出は確かに舞台的だが、温かさと笑いと熱さと悲しみとユーモア織り交ぜ、見せ切ってしまう。
店や集落のボロボロ美術も見事。
最後、家族は離れ離れに。
娘たちはそれぞれの人生を歩む。
次女たちは韓国へ。
三女は日本に留まるが、あちらの家庭に入る。
そして長女たちは…、あの国へ。この時代、“地上の楽園”と言われたあの国へ行くという事は…。
つまり最後の別れは、家族全員が最後に集った今生の別れかもしれない…。
母は言う。
離れ離れになっても繋がってる。
父は言う。
昨日がどんな日でも、明日はきっとえぇ日になる。
家族がこれまでどんな苦労を経験し、背負ってきたにせよ、家族は家族。
家族のこれからはきっと、えぇ道が開かれている。
あの時代は過去になり、あの場所ももう無くなった。
でも、あの家族は私たちの心の中に、ずっと忘れない。思い出す。
深い群像劇
ブルーバード映画祭にて視聴。
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衝撃的だった「血と骨」の脚本の方の作品という事で凄く観たい作品のひとつでした。
別に、僕は韓国人ではないですけど・・
おやじがほんと・・やれやれな人なので、「血と骨」がとても刺さってたので今作はどんな感じだろうと気になってました。
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在日韓国人家族の悲喜こもごもを絶妙なバランスで描いてます。
舞台化もしてるらしくて、舞台も是非!観てみたいと思いました。
ただ・・やはり日本人が演じてるので、若干の違和感。
とはいえ、くせもの揃いなので演技合戦は凄いです!!
個人的には、真木よう子さんの「びっこ」演技とその背負った状況を受け入れざるを得ない事への諦めなどの表現にはなかなか痺れましたね!
笑えるし、泣けるし!!
ほんと、素晴らしい作品でした!!
国有地?ふざけんな!
「土地に柵する馬鹿がいる」と吉田拓郎が歌ったまさにその頃、大阪万博開催前後の伊丹空港近くの在日朝鮮人集落でホルモン屋を営む家族を描いたお話。所謂「モリトモ」問題の土地でもある。
ここは国有地だから立ち退けと役所は言うのだが「国有地」とはそもそも何やねん? 店主の金龍吉は「醤油屋の佐藤さんから買ったのだと言い張り・・土地とは誰のもんなんやという命題を突きつけられる作品でもある。最後の3姉妹の別れのシーンが泣ける。
時代に翻弄された人たち
血の繋がり等は複雑で、いろんなことがあった関係なのに、それでも同じ屋根の下で集まって。
最後はバラバラになってしまうけど、この結びつきの強さは、私たちには敵わないなという感想を持ちました。
お父さん役の俳優さんが実にいい。
彼のストーリーだけでお腹いっぱいになりました。
その"世間"とやらを連れてこい!
桜が舞う中で、キム・サンホ演じる父親が、「こんな日は、昨日がどんな日であったとしても明日を信じられる」。家族で唯一、日本人の末の娘の夫に「働いた、働いた、働いた、そして家族を支えて来た」と話す。
キム・サンホからすれば、外国語である日本語のセリフであの説得力。
しかし、ソン・ガンホとか韓国のオヤジ俳優は味わい深いね。
いい加減徴兵の嘘はやめてほしい!
龍吉が「腕を返せ〜」と叫んだシーンは本来は感動を誘うシーンになるのだろうが、嘘を涙ながらに語る白々しさにあくびどころかおくび(ゲップ)が出そうだった。
いい加減当時の朝鮮人が徴兵されて戦地へ行かされたという嘘はやめて欲しい。
日本が朝鮮人を徴兵したのは1944年9月から、その兵士たちが訓練所に入ったのは1945年1月から7月までで、その後朝鮮半島や日本国内の「防衛部隊」へ配属されたが、ほとんど実戦経験のないまま終戦を迎えている。
それ以前は1938年から開始して毎年志願兵を募集していたのであり、その倍率が1938年が7.2倍、1939年20.1倍、1940年27.5倍、1941年45.1倍、1942には25万4273名の応募人数まで拡大したが結局合格したのは4077名にとどまったので倍率はなんと驚きの62.1倍である。
1943年は30万3394名の応募人数(東京ドーム5倍以上の収容人数)にふくれあがったが、合格者も6300名に増えたので倍率は48.1に下がった。
それでも50倍近い狭き門だったのだ。
不合格を悲観した自殺者騒動まで出している。
そのさまは当時の『大阪朝日・南鮮版』にまで記事として記載されている。
もうやめて欲しい!うんざりだ!
またいじめに関して、陸軍幼年学校出身のおじいさんにお話を伺ったことがあるが、たしかに戦前の小学生も今の小学生と変わらず仲間以外には残酷だったらしく「朝鮮人!朝鮮人!」と馬鹿にする風潮はあったようだ。
ただ先生に「同じ日本人なのだから朝鮮人と馬鹿にしてはいけない!」と諭されていたらしい。
必ずいじめ問題を絡めるのもなんだかな〜と思う。
在日朝鮮人による国有地の不法占拠問題だが、昔は千葉市の栄町周辺に国鉄の千葉駅があった。しかし拡張工事をしようにも戦後のドサクサで在日朝鮮人(ヤクザ)が駅一帯を不法占拠していたため用地確保が困難となり工事を断念、現在の場所に駅を移転したという情けないいわくがある。
千葉市会館の前には「ここに千葉駅あり」と書かれた石碑まである。
現在栄町には朝鮮系金融機関のハナ信用組合千葉支店があったり、千葉随一の風俗街としても有名である。
筆者は以前千葉市に住んでいて千葉劇場という映画館や千葉市美術館のためによく栄町へ足を運んでいたので雰囲気を知っているが、旧パルコ周辺から少しそれるだけで千葉神社周辺であっても活気がなく廃れている。
札幌、新潟、北九州、浜松などの政令指定都市の中心駅へは行ったことがないが、政令指定都市の中で千葉駅周辺が一番廃れているように思える。
本作の龍吉は本当に日本人に騙されているのかもしれないが、千葉市の例を挙げるまでもなく現在まで残る在日朝鮮人不法占拠の問題は全国にある。
映画には北朝鮮帰還事業も絡むが、当時の朝日から産経まで全ての新聞が「北朝鮮は天国」とあおって在日の北朝鮮帰還を後押ししたし、当時の政府としてもかさばる生活保護費と日本人の6倍にも及ぶ高い在日の犯罪率を苦慮していたので渡りに船の側面があった。
結果は、天国ではなく地獄であったことは今や周知の事実である。
本作の監督のチョン・ウィシンは脚本を担当した『血と骨』にも北朝鮮帰還事業を絡めていたので、なんらかの思い入れがあるのかもしれない。
徴兵の嘘にうんざりする度:10
1970年
1970年大阪万博。小学6年~中1結構万博通ってました。月の石も見たし太陽の塔の中もエスカレーターで登りました。そんな時代背景のこの映画を身近に感じました。国籍やいろいろな境遇を超えて頑張って生きてゆく家族、特にアポジ役のキム・サンホさんとオモニ役のイ・ジョンウンの演技に感動しました。
2018-78
こんな日は
明日が信じられる
たとえ
昨日がどんなでも
レビュー読んでよさげなので、公開終了前日にかけこみました。
結果、よかった!
幸せで前向きな気持ちになれました。
主役は、もしかしたら両親かなと思います。
一家の大黒柱として家族の幸せを願って、働いて働いて、頑張っているアボジ。
大切な家族のことを思うと、全身を使って怒りや悲しみを表現するオモニ。
この二人がとにかく愛らしい。
この両親に育てられたら幸せだな、と思える二人でした。
冒頭の台詞は、お父さんが呟くものなんですけど、こちらも幸せな気分になる台詞です。
今回は、真木よう子に魅せられた部分が個人的には多かったです。
序盤に、思いがけず自分で自分をけなして、お母さんに怒られるシーンがあるんですが、その演技はほんとにはっとさせられるものがありました。すげぇ!と。
「故郷は近い。でもとても遠い。」
ネットのコメントなどを見ていると韓国蔑視の、逆に日本に対する見方を悪くするような表現もあって、日本人として気分を悪くすることも多々。
在日韓国人という立場は、日本にいても韓国にいてもつらいというのを聞いたことがあります。
でも同じ人間同士、お互いが向き合い、謝ったり認めあえば、いつの日か近い友人になれるんじゃないかと願います。
この家族のように。
スゴイ良かった
過酷な在日コリアンの物語in大阪。
今より差別が露骨な1969年∼1971年。
基本、大阪のノリというか
激しい言葉のやり取りで進みます。
笑いもチラリとはさみつつ。
なんか分かんないけど
ずっと泣いてました。
泣くというか、自然と涙がこぼれてました。
結構冒頭から。
自分はこういうのが好きなんだなぁ
って感じです。
はい?って感じ
ずっとナレーションをしていたのが喋れない子だったのよね?たぶん。
その子が亡くなっても最後までナレーションをその子がする訳分からなさ。
「僕はこの町が嫌いでした」
みたいな。過去形?いやいやあんた死んだやん??
みたいな。
終始、は?いまのなに?みたいな
面白くないことを延々と見させられた感。
結局なにが言いたかったの?
なにを二時間も流してたの?
って感じでした。
二時間が苦痛だった。初めてパンフレットも買わず出ました
韓国の方も含めて俳優陣のみなさんがとてもいいだけに、かなり残念だった
焼肉ドラゴンを見たお金で焼肉食べたら良かった。
追記(2022.2.5)
約3年越しに改めて見ましたが、やっぱり終始『?????』でした
いいね
タイトル見てカンフーかとスルーしていた。きっともっともっと過酷で悲惨で厳しかっただろうけれど、笑わせながら引き込んだ手腕がいい。三丁目のxxが当時の貧しい自分達と違いすぎて恵まれた生活を妬ましく嫌いな一作だが、これはいい。三人娘は屋根の上のxxを意識したかなー。思わず頑張れと叫びたい。
もっと差別
TOHO新宿で観ました。日曜でも朝はやや近場の方が多い印象。土地柄、韓国系が多く、飲食関係者の雰囲気の方も見かけます。
私はナレーターの中学生とほぼ同い歳で、同じ兵庫県ということもあり、感慨深く拝見しました。
名門私立なら、灘、六甲、通学からなら甲陽学院がモデルかと思います。
ただあの頃の朝鮮部落(そう呼んでました××)のホルモン屋からの通学、、にはかなり違和感あり、民族関係なく貧乏でいじめらたはず。
私は神戸の下町で、伊丹以上にそういう地区は複雑でした。
韓国系、北系、白系ロシア人(白人の意味でなく、赤でない=反共産党系の意味)香港人、台湾人といて、微妙な序列もありました。なかで最も差別されてるのは、ある地区の日本人でした。
映画からは逸れてしまいましたが、これこそ日本の恥部であり、忌まわしいことです。
この問題、ある地域の日本人差別の問題、この映画化も期待したいものです。
焼肉ドラゴン
目利きの人が「宣伝しなくても観客が入る作品(いい映画なので口コミで十分)」と言っていたので、見て損はないと思って映画館に行きましたが、期待以上。在日朝鮮人の人の映画のようで、そうではないと思います。誰にも生きていく上での苦しみがあり、難しさがあり、そして家族があり。登場人物たちには観客が凝縮され、投影されているのだとおもいます。また、いつの時代も人間の本質は変わらないので、時代設定もたまたま大阪万博前後になっただけだと思っています。「リアルだなぁ」と思いましたが、後から「撮影は順撮り」と知りました。国内でそんな面倒なことをするのは、ほかに山田洋次さんくらいでは?テーマは家族愛、隣人愛だと思います。やはり、誰にでも当てはまるものだと思います。
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