焼肉ドラゴンのレビュー・感想・評価
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当初のイメージとは違った
舞台の映画化とあって演出がキツいなぁと最初は感じたしストーリーも無理やり感あったけど、途中から引き込まれていった。最後には泣けて笑えた。女優陣の関西弁が違和感が全然なかった。3人とも素晴らしい。
井上真央とキムサンホはいい味出してる。
三姉妹と親子の絆
話の展開が物語の主人公を個性的に表現していて引き込まれました。三姉妹のバランスがとても良くキャスティングも絶妙で三者三様の輝きがあった。
適度に微笑ましいエピソードを織り交ぜながらオチもしっかりとあってgood job!
是非映画館で🎦
笑えた
泣ける映画なのかと思いきや
意外や意外笑える映画でした
小さな焼肉店ドラゴンで
繰り広げられる家族のお話
笑って泣いて切なくも逞しく生きる人たちの
脆さと強さそして優しさに溢れた映画でした
日本人キャストが在日韓国人の役を大谷さん以外
演じられているのですが皆さん生き生きと演じられていました
この時代のことは正直学校で勉強した程度の知識しか
持ち合わせていないので書けません(汗
肌の色や言葉、生まれた土地は違っても
皆同じなんだってことを忘れずに
そういったことに捕らわれずに
平和になることをひたすら願ってやみません
そうそうマッコリを飲むシーンがあるのですが
私のお気に入りのシーンです(ここはアドリブだそうです)
お父さん、あぁ、、お父さん
お父さん、その判断は正しかったの?
でも、昨日よりは今日、明日が良くなると信じて生きるしか無かった環境と境遇ではやむを得ない。
僕らは今に生きるから、そこに行かせてはダメ。未だに差別は無くなっていない、だから学校に居させてはダメと分かるが、究極の選択を日々迫られる市井の小さな家族には予測のしようもない。
全容が分からない前半にも関わらず、リヤカーに息子を乗せて走った笑顔は、ただそれだけで涙が溢れて来た。
在日側の目線と言う人もいる。
当たり前だ、作ったのは日本人ではない。
我々とは違う側の人生を見たとき、違和感を感じるのは当たり前かもしれない。ならば、彼らが感じていた違和感や哀しみを知ることも大切なことだろう。
「お父さん、お母さん。お疲れ様でした」と言いたくなるラストシーンでした。
初日舞台挨拶上映に参加。1969年(昭和44年)、万博前年に沸く大...
初日舞台挨拶上映に参加。1969年(昭和44年)、万博前年に沸く大阪、誕生日前にタイムリーな物語。浪速の下町の掛け合いも心地いい。ラストのハートフルな幕閉じにはホロ。『たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる』、いい言葉。
映画フレームの中で展開される、「ザ・演劇」
昭和の高度経済成長期にあった1970年代の日本における在日コリアンの一家を主人公にしたドラマ。第16回読売演劇大賞の"大賞"と"最優秀作品賞"、また第8回朝日舞台芸術賞の"グランプリ"を受賞している名作戯曲を原作にしているからなのか、映画フレームの中で展開される、[ザ・演劇]。
原作・脚本の鄭義信自身による初メガホンということで、やっぱり餅屋は餅屋か。オリジナル舞台が好きな人にはいいかもしれないが、家族が揃ってこちら(カメラ)側を見るなど、意図して舞台的なフレーミングが多用されているので、"映画"的ではない。今どきのCGを使って、再開発の大阪の街並みや上空を飛ぶ旅客機をリアルに再現することはできても、あらゆるシーンで演劇臭さがぬぐい切れない。
たとえば、今どきの高精細カメラはぜんぶを見せてしまうので、どう見ても"作りモノ"だと分かってしまう、"セットの安物感"。家はボロボロの掘っ立て小屋というより、小ぎれいに汚されたコントの大道具である。
またオープニングとエンディングでサクラの花びらが舞い散るが、他のシーンで屋根の上や街を俯瞰するカメラワークがありながら、これだけの花びらを降らせる大きな桜の木や、桜並木が写っていない。突然、空からサクラが舞い散る…コレを、"脳内補完しろ"というのが、[ザ・演劇]なのである。
セットの質感は別として、細かい仕込みは時代考証バッチリである。大阪万博のアメリカ館の話や"太陽の塔"、劇中で使われる美空ひばりの「真っ赤な太陽」(1967)や青江三奈「伊勢佐木町ブルース」(1968)などの楽曲。"チューリップハット"など登場人物たちのファッションは、一周回ってカッコいい。
ちゃんと映画として作り直してほしかった…映画だからできることと言えば、大阪万博はみやげ話ではなく、お金をかけてCG再現したら、大絶賛されただろう。「ALWAYS」の象徴である"東京タワー"のように。
とはいえ、いい話である。素晴らしい演技である。日韓の映画俳優による見事な演技は見ごたえたっぷり。"焼肉ドラゴン"の父母を演じるキム・サンホとイ・ジョンウンの日本語と韓国語のハイブリッドなセリフ回しは、鄭義信監督の脚本の狙いがハマっている。美人3姉妹に真木よう子、井上真央、桜庭ななみを揃えたのも鄭義信初メガホンの賜物。
鄭義信監督の脚本作品といえば、「月はどっちに出ている」(1993・キネマ旬報ベストテン第1位)、「愛を乞うひと」(1998・キネマ旬報ベストテン第2位)、「血と骨」(2004・キネマ旬報ベストテン第2位)などなど。映画マニアのココロをつかむのが上手いだけに、本作も高評価が予想されるが、この[ザ・演劇]をどのように受け入れるのだろうか。
昭和の高度経済成長期の話といえば、「ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ」(2005/2007/2012)だが、本作は「ALWAYS」のアンサーソング(返歌)的になっている。"東京"に対して"大阪"。"日本人一家"に対して"在日コリアン一家"。同じ時代背景に中で起きていた立場の違いと社会的な差別を描きつつも、本格的な戦後復興にまい進する空気感は、漠然とした未来の明るさを感じさせる。いい話である。
(2018/6/22/ユナイテッドシネマ豊洲/ビスタ)
ネタバレあり
息子がイジメられて背中に書かれてしまってるシーンで、劇場で近くに座っていた60代くらいのお歳の召されたお客さんで笑っていた方がいてゾッとした。
まだご年配の方は韓国人ってだけで偏見もって見下したりする方が多い。良い歳した方の方がそう見ている方が多い。どんな気分で見るのは人の勝手だけど、イジメの場面で笑うなんてなんだか侘しい。自分は日本生まれだが、親が韓国だから心が痛かった。自分の親が韓国人って事を知らなく、でも心ないご年配の方にたまに韓国人とかありえないとか言われる事もある。でもそう言ってくるのって必ずご年配の方。
他国を見下して自分の国が1番偉いとでも思っているのか。そんな小さい心の人がまだ現代にもいるんだと劇場で感じるとは悲しい世の中。
この作品はコメディって言ってる方も多いけど、昔も今も続いている日本と韓国との関係を描いている感動作だと思う。
『何見に行くん?』『焼肉ドラゴン』
『おもんないって!』
(嫁さんの感が…)
演劇ってジャンルなんかな?
悪くは ない。
眠くなれへんかったし
美人三姉妹やし
一生懸命演じてはるし(熱量は伝わった)
…俺の感受性おかしなったんかな?
何も感じひん(批判の意味ではない)
(漫才とか吉本新喜劇を生で観たら
めっちゃ面白いもん!)
(生で見なアカンやつやわ)
久しぶりに泣いた
もしこの映画がミニシアターのみの封切だったら、千文字以上使って宣伝したかった。
ただ題名と内容があまりにもかけはなているので、レビューを書きます。
とにかくすごい映画です!観て絶対損はしません。
この映画が今年の映画賞を取らなかったら日本映画は終わりか想像以上の発展かのどちらかです。
ぜひ、一人でも多くの人に観てもらいたい。
一見は百聞に如かずです。
「大泉洋いい」
52本目。
今、日本で一番演技が上手い俳優と言えば、リリー・フランキーか大泉洋だと、自分では思うんですが、この作品でも、存分に堪能しました。
また、真木よう子、井上真央、桜庭ななみの3姉妹の演技に、圧倒されました。
今日は理性ではなく、本能で映画行きました。
ボンカレー
舞台版では聞き流していた母親の「ご馳走作る、ボンカレー」の意味が初めてわかりました。松山容子が進めるボンカレー。テレビも電話もないような貧しい集落で何故にボンカレー?ただのレトルトカレーっじゃないか。
その台詞に込められた母親の愛の深さに初めて気がついて泣かされました。全編がそんな感じ。珠玉の台詞が次から次に出てきます
昭和は遠くなかりけり
大阪万博前後の大阪。異国日本で暮らす韓国人家族。父親役のキム・サンホと母親役のイ・ジョンウンが好演。とりわけ真木よう子は、刑事・警察物がはまり役と思っていたが間違いだった。長女役を見事に好演。
北朝鮮の帰還事業には心が痛みます。
本当に見たかった映画
本当にいい映画。試写会で見ました。
たびたび映画で寝てしまうんですがずっと泣いたり笑ったり、本当におもしろかった。
この両親、すばらしい。3姉妹、常連客、本当にごちゃごちゃなのに一体感。
なんでなんだろう。本がしっかりしているから。
とかくいろんなことを詰め込み過ぎて全部を消化不良にしてしまう話多いけど、この物語はそうではない。すべて納得に行く形で展開、泣かせてその後はギャグかましてくるけど、しっくりした落ちなんです。
センスいいです。
ちょっと長いなこの場面と思うところはありましたけど、そこは許容範囲。めちゃめちゃなのに愛らしい人たち、だからいいんです。
そして1本筋の通っ家族愛。お父さんの「働いた働いた」は本当に泣かせる。日本語で一生懸命な感じもいい。
戦争、差別、重いテーマなのに、泣けて笑えて、最後には爽快にさせてくれる。この後味の良い終わり方なんなんだ、すごいいい。
本当に自分の人生に照らして見て、感動、親に感謝、一生懸命生きようと思わせてくれる映画です。
今の時代、いやどの時代でも、誰でもすべての人に通じる、本当に見るべき映画です。
民族なんて関係ない、ヘイトなんかに負けるな!
舞台でも映画でも裏切らない面白さ
この映画の監督をした鄭義信氏が、2008年にこの作品の原作をして、舞台上演を行い、以来、多肢に渡り多くの絶賛を受け、とうとう映画にまでなってしまった。劇作家が映画監督までして自分の作品をプロモーションしてしまうなんてスゴいなぁ〜と思った。
私は、実際に舞台も観ていますが、作り手が同じなので、映画と舞台の内容は、演出や台詞などは区別しているものの、展開はだいたい同じです。良い部分は裏切らず、そのまま起用して表現している所はファンとしては安心して観ることが出来ました。
茶色くくすんだトタン屋根と木材のバラックが立ち並ぶ一角のすぐ上をスレスレに飛んでいく飛行機の臨場感だったり、その風に煽られて舞う桜吹雪の鮮やかさだったり。正反対のものが調和して、とても綺麗な情景を醸し出す場面は、この物語の未来を写すとても大切なシーンだ。舞台でもこの演出を大事にしていたが、臨場感の鮮やかさや迫力は、舞台では作れない映画ならではの映像と演出があって、とても良かったです。
そしてこの物語は、これから日本と韓国という2つの祖国を背負って生きていく子供達が主役なのだが、映画の演出では、戦争という歴史に翻弄された済州島の人々の心情が濃く印象付けられるように、龍吉と英順の夫婦に焦点を当てた演出をしている所に特徴があると思えた。実際の、GHQの対応や残留を決めた人々の史実などは、当事者のみぞ知ることであり、実際のところは分かりませんが、エンタメ作品なのでこの際、フラットな気持ちで客観視して観ると、キャッチコピーにもあるように、全員が本気と本音で生きていることのルーツが徐々に判ってくると、何が正しいとか、誰がどこに住むかとか、そういう次元でモノを推し量ることが浅はかに思えてくるほど、普段は寡黙な龍吉の、ここぞという語りには説得力があった。鄭義信氏は、そういった弱者の代弁を、作品を通して好意的に表現しているが、決して非難や否定をしている訳ではない。好き嫌いとか善し悪しではなく、歴史を知り、現実を知り、ただそういった人達も居たんだ、という事実を受け入れることに意義がある。そういう意味では映画の方が、より気軽に楽しく触れることができる。
キャストの演技も熟練されているので、面白くて、観終わった後、感情を動かされて体温が1度上昇する…。そんな良質な映画でした。
皆、感情爆発し過ぎ…
高度経済成長期の、ある在日韓国人一家の話。
お母さんのヒステリックな怒鳴り、娘たちの恋愛のごちゃごちゃ、
娘婿は仕事が長続きしない未練タラタラのダメ亭主、
息子の人種差別によるイジメ…など、
最初は“一体、何を観させられているのだろう?”と思っていたけれど、最後はお父さんの覚悟、お母さんの愛情がたっぷりと伝わる映画だった。随所に笑えるシーンがあって良かった。
古い昭和のドラマ 今更?
在日の人にとって戦争で無理やり連れてこられた日本での生活は、土地を騙して買わされたり、息子が学校でイジメにあったり、良い仕事がなかったりと大層生きづらい様子が描かれる。
しかし、それらは今では日本人自身も味わっている苦しみであり、今見ると特別在日だけの苦労という印象を持たない。
それだけ、世の中が悪くなり、今や在日だけでなく日本人自身も格差という差別に苦しむ時代なのかと思う。
ドラマの中核は、日本における差別というよりクズとバカ女のドロドロという印象で、そんな昭和のドラマいらんわって感じ。
今時、クズ男が忘れられない母性本能が強くて男に都合の良い女って居るんですか? 昭和の話としても、観るのは現代の観客だからズレを感じる。
美女三姉妹に取りつく男達が皆クズなのがゲンナリ。
クズと結婚しても幸せにならんだろう。
そう考えると、父親が不憫でならない。
美人三姉妹を得て、なんで便所蠅みたいな男しか寄り付かんのや?
美人三姉妹に近づくクズ男どもを「くず肉」にして客に食わせる親父。
だから『焼肉ドラゴン』!! だったら納得いくし面白いけどな~。
本当は姉が好きなのに、妹と結婚する大泉洋扮する哲男。意味なくプライドだけ高くて生活力もない癖に妻の実家でタダ酒を飲む。姉に対しても妹に対しても誠意がない。自分を憐れんでいるだけ。
哲男に無視された寂しさからか、大量のうどん汁をこぼして泣いている生活力のない男をなぜか愛する次女。
哲男が大きめの便所蠅なら、こいつはコバエだ。
大量のうどん汁こぼした位で女の腰に顔埋めるって、痴漢じゃないか!!
弱い面を見せた男に、女の寂しさが響いたのか?
だから弱い男ばかり出てきて、三姉妹とも彼らに惹かれるのか?
そもそもクズなのは、実はナルシストで自分を憐れんでいるからではないか?
劇中の女性もやはり自分を憐れんでいるから、似た者同士で惹かれ合うのではないだろうか。
「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる」
人生を強くしたたかに生き抜く人々を描き、困難な状況でもハッピーな未来を描いた作品と思うが…
三姉妹とも、未来はハッピーエンドではないと思うね。
羽があっても、所詮蠅男では大空は舞えない。
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