焼肉ドラゴン
劇場公開日 2018年6月22日
解説
「血と骨」など映画の脚本家としても活躍する劇作家・演出家の鄭義信が長編映画初メガホンをとり、自身の人気戯曲「焼肉ドラゴン」を映画化。高度経済成長と大阪万博に沸く1970年代。関西のとある地方都市で小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む夫婦・龍吉と英順は、静花、梨花、美花の3姉妹と長男・時生の6人暮らし。龍吉は戦争で故郷と左腕を奪われながらも常に明るく前向きに生きており、店内は静花の幼なじみの哲男ら常連客たちでいつも賑わっていた。強い絆で結ばれた彼らだったが、やがて時代の波が押し寄せ……。店主夫婦を「隻眼の虎」のキム・サンホと「母なる証明」のイ・ジョンウン、3姉妹を真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、長女の幼なじみ・哲男を大泉洋がそれぞれ演じる。
2018年製作/126分/G/日本
配給:KADOKAWA、ファントム・フィルム
スタッフ・キャスト
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2021年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
戦争がもたらす残酷なこと、単に人が死傷するだけでなく、強制連行で連れてこられた韓国人の人生は一変する。私もうまく言えないけど、日本の戦争教育と言えば原爆をはじめとする被害者の目線で伝えられることが多いと思うが、日本がしてきた加害国としての側面もあるが伝え方が足りないと思う。戦中戦後、高度成長の頃までに起きた混乱をあまりに知らない。
また強く、この愚かな行為を”絶対に”繰り返すことがないように思うばかりだ。
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診察室にあった「甘辛手帖」の紹介で焼き肉食べたくなる映画とあったので、レンタルして鑑賞。 で、焼き肉のシーン何処かありましたっけ?責任者出てこい!と思いつつ鑑賞終了。
ありがちな激情型韓国アボジでなく、朴訥な父親像に好感しつつ疑問は多々ある。
主人公の時生君、無意味に雄叫び上げてただけで家族と語らう事なかったの? 進学校で苛めに遭って自死する下りは本当に辛い。
半島に帰らない覚悟を親父が息子に伝えていたら、学校教育での姿勢も変わってたかもと思う。
無断欠席の長さを出欠簿で無言指差しで伝える担任も感じ悪い、しかし意思疎通も困難
と考えるとねぇ。加えて違法占拠住民の生徒、その親への色眼鏡は仕方ないと考えざるを得なかった。
一家の被る(蒙るであろう)受難の幾つかは当然の帰結であると私は看るが、働いて~働いて~のアボジは恨を抱くのかなぁと心配になった。
韓国の俳優さん達は本当に巧い演技。
そして大泉、キミはウザい。
2020年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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在日朝鮮人が日本で生きて行くと決意し、理不尽な世の中に耐え、時には抗い、
子供達の幸せを願って、そして毎日懸命に生き、家族一人一人がどん詰まりの中、
それでも、明日はいい日になると信じ、精一杯生きる姿に感動しました。
キム・サンホさん、イ・ジョンウンさんを初め、俳優皆さんの非常にいい味が出ていたと思います。
三人娘が美人すぎるので、もう少しブサイク設定だと、どんなテイストになったのかな・・・
ちょうど日韓関係が悪くなりだした時期だけに興行成績はさほどと記憶してます。しかし焼肉ドラゴンはかなりの良作です。舞台で賞を総なめした作品らしく脚本、演出とも良かったですね。キャストも両親役の韓国俳優も好演でした。(お母さん役はパラサイトにも出演)三姉妹は体調不良後の久々の復帰の真木よう子はさておき、井上真央はこのくらいの助演がしっくりくるようになっています。なにしろ驚いたのが桜庭ななみで韓国語のセリフを無難にこなしたり、まさかのキャットファイトまで繰り広げていて2018年の私の中の助演女優賞ですね。
大阪のコリアンタウンといえば鶴橋やら桃谷など生野区は有名ですが伊丹(正式には兵庫県)にもあったのですね。
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