ジグソウ ソウ・レガシー
劇場公開日:2017年11月10日
解説
猟奇的な殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められた人々が生存をかけたゲームに挑む姿を描き、「世界でもっとも成功したホラーシリーズ」としてギネスブックにも記載された「ソウ」シリーズの7年ぶりとなる第8作。監督は「プリデスティネーション」で知られる双子の兄弟ピーター&マイケル・スピエリッグ、脚本は「ピラニア3D」のピーター・ゴールドフィンガー&ジョシュ・ストールバーグのコンビが担当した。ある密室に男女5人が監禁される。5人は目の部分をくりぬいたバケツを頭にかぶせられ、身体は鎖につながれており、対面する壁には一面に鋭い刃が光っていた。一方、刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノアは、町中の公園で発見された死体を検証していた。死体の無残な様子から10年前に死んだはずのジグソウの手口が浮かび上がり、死体に埋め込まれていたUSBメモリを確認すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪が償われるまで終わらない」というジグソウの声が響きわたる。
2017年製作/92分/R15+/アメリカ
原題:Jigsaw
配給:アスミック・エース
スタッフ・キャスト
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ストーリーの展開が意外で、ラストですべてがつながって面白かった。
ラストまではいつものデスゲームだったがそこから新鮮な気持ちで見れた。
グロさもあるし、罠も新しくてよかった。
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登場する装置の全てが、どの様なものなのかはわからないが、一度外形を見ただけで絶対に触れたくない異様な気質を放っている。
最後の展開は予想もしてない事で騙されたが、呆気なく終わったのは勿体ない。
ほんの少しでもストーリーが面白ければ良作。
2022年1月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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自宅PS4にて、amazon prime videoで鑑賞しました。
個人的には、思っていたよりも面白い作品だったと思います。今作を鑑賞し終えた事で、スパイラル以外はシリーズ作品を終えたことになりますが、今作は1作目2作目に次ぐ面白さだと感じました。
ジョンが出てきた時は、どういうことだ?と思いましたが、『SAW2』のように時間差での演出だったことが終盤で判明しました。驚きましたね。(『SAW2』は作品中の登場人物をジョンが騙していたのに対し、今作は制作側が観客側を騙していたような構図でしたかね。)
SAWシリーズの中ではあまりグロくなく(あくまでSAWシリーズの中では、です)、最後のネタバラシ的な演出も、1作目2作目のSAWらしい面白さがあり、かなり好きな作品です。
2021年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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気絶させられ、バケツを被らされた5人。誰かがナポレオンズのマネをしてくれたら笑えたのですが、1分のタイマーがカウントダウンし始め、じわじわと鎖で引っ張られて、電動のこぎりのある壁に吸い寄せられるように引きずられるのでそんな余裕はありません。カセットテープの「血を流せ」というキーワードを思い出したアナは腕をちょっと切らせるとバケツが外れる。他も同じように肉体の一部から出血させると命が助かった。ただ、1人は気絶したまま引きずられて、背中をグサグサと斬られてしまった・・・さて彼は一体どうなったのか。
しかし、第2の部屋が待っていた。そこには3本の注射が置かれ、そのまま鎖は天井から吊られている様子で、このままでは首を吊ってしまうことになる。さぁ大変!といった具合にジグソウによる処刑が待っていた。“confess”と書かれたメモ。自分の犯した罪を告白するんだと、残された4人はそれぞれに告白するものの核心には至らず、ライアン(ポール・ブラウンシュタイン)が3本の注射を一人の女性に刺してしまう。強烈ななんちゃら酸が入っていたため、女性は即死。ライアンは逃げ道を探すが、床が抜けてしまい、足がワイヤーに絡みつくのだった。
こうやって次々とジグソウの罠に落ちていく5人だったが、一方ではエドガーという男が警察に囲まれ、起爆装置みたいなヤツを持っていたので、射殺されてしまうというシーン(意識不明の重傷ですんだ)。そしてジグソウの処刑に遭ったと思われる遺体が次々と発見され、司法解剖に回されるのだ。担当するのはローガン医師(マット・パスモア)と助手のエレノア(ハンナ・エミリー・アンダーソン)。遺体からはジグソウの肉声が録音されたメモリースティックが次々と見つかる。ジグソウは10年前に死んだはずでは!?
5人が処刑されていくシーンと刑事たちと解剖医の奮闘ぶりが交互に描かれていて、順番からいっても処刑と遺体が符号するため、ちょっとの時間差で描いている『ソウ2』のパターンだなと観客を罠に陥れる。さらに、ジグソウの死体を確認しようと墓を掘り起こした捜査陣であったが、棺桶の中にはエドガーの死体が発見されるのだ。なぜだ!順番抜かしだろ!と感じたのもつかの間、エドガーの胸に向けて銃を放ったのは誰なんだと、ローガンが胸から弾丸を取り出し、「ハロラン刑事(カラム・キース・レニー)が撃ったんだ」という結論に達する。
エレノア、ハロランがジグソウの後継者じゃないかと疑われ、しかも処刑室にはジグソウ=ジョン・クレイマー(トビン・ベル)が登場するというサプライズ。謎を突き付けられるというよりは、唖然とさせられ、観客は置いてけぼりにされる状況に陥ります。「実は犯人はボクでした~」といったソウシリーズお馴染みのラストの展開はあるものの、ビックリさせられるほどではない。しかも、後継者が確定してしまうと、また似たようなシリーズを見なければならないのかと苦痛にも感じるのです。ライアンがどうなったのかも気になるところだし、ホラー界のマルチ商法はまだまだ健在だと感じました。
【2017年11月映画館にて】