ちはやふる 結び

劇場公開日:

ちはやふる 結び

解説

末次由紀の大ヒットコミックを広瀬すず主演で実写映画化した「ちはやふる 上の句」「ちはやふる 下の句」の続編。瑞沢高校競技かるた部の1年生・綾瀬千早がクイーン・若宮詩暢と壮絶な戦いを繰り広げた全国大会から2年が経った。3年生になった千早たちは個性派揃いの新入生たちに振り回されながらも、高校生活最後の全国大会に向けて動き出す。一方、藤岡東高校に通う新は全国大会で千早たちと戦うため、かるた部創設に奔走していた。そんな中、瑞沢かるた部で思いがけないトラブルが起こる。広瀬すず、野村周平、新田真剣佑ら前作のキャストやスタッフが再結集するほか、新たなキャストとして、瑞沢かるた部の新入生・花野菫役をNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の優希美青、筑波秋博役を「ミックス。」の佐野勇人、映画オリジナルキャラクターとなる千早のライバル・我妻伊織役を「3月のライオン」の清原果耶、史上最強の名人・周防久志役を「斉木楠雄のΨ難」の賀来賢人がそれぞれ演じる。

2018年製作/128分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2018年3月17日

スタッフ・キャスト

監督
原作
末次由紀
脚本
小泉徳宏
製作
今村司
市川南
加太孝明
古川公平
谷和男
永井聖士
弓矢政法
出來由紀子
高橋誠
荒波修
エグゼクティブプロデューサー
伊藤響
安藤親広
企画
北島直明
プロデュース
北島直明
プロデューサー
巣立恭平
撮影
柳田裕男
照明
宮尾康史
録音
竹内久史
美術
五辻圭
装飾
折戸美由紀
スタイリスト
新崎みのり
ヘアメイクディレクション
古久保英人
ヘアメイク
植木歩
サウンドデザイン
大河原将
編集
穗垣順之助
音楽
横山克
主題歌
Perfume
VFXプロデューサー
赤羽智史
アニメーションディレクター
シシヤマザキ
畳谷哲也
キャスティング
緒方慶子
スクリプター
本図木綿子
監督補
吉田和弘
助監督
權徹
制作担当
伊達真人
プロデューサー補
佐藤譲
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(C)2018 映画「ちはやふる」製作委員会 (C)末次由紀/講談社

映画レビュー

4.0広瀬すずの代表作のひとつ

2021年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

広瀬すずにとって「海街diary」とともに代表作に挙げられる、素晴らしい青春作。
「ちはやふる 上の句」「ちはやふる 下の句」の撮影現場からずっと取材し、見守り続けてきただけに、広瀬はもちろん野村周平、真剣佑(現在は新田真剣佑)、上白石萌音らの俳優としての成長ぶりにも驚かされる。また、松岡茉優の唯一無二ともいえる存在感が抜群。小泉徳宏監督、北島Pから寄せられる信頼の高さも段違いであった。

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大塚史貴

5.0「結び」は文字通り集大成で、この見事な完結を見るためにも3本まとめて見てほしい!

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「結び」は、2017年5月にクランクインして、2018年3月17日から公開され、2年生の最後の名人戦のシーンから始まり、メインの3年生を描いています。
改めて見ても、やはり映画「ちはやふる」には絶対に、この「結び」は必要だったと思えるほど、すべてを総括して、心地良くまとめ上げています。
小泉徳宏監督に余裕が出てきたのか、さらに映像に進化が見られ、より迫力が増し、コミカルなシーンの演出も笑い間のセンスが上がっています。
終盤のアニメーションでの処理もセンス良く、まだ描き足りない部分も含めて、あれで上手く補強ができていると思います。
やはり名作は新しい「主役」を生み出していて、「結び」から登場した清原果耶や佐野勇斗などは、その後にどんどん活躍の場を広げています。
また、「結び」から登場した賀来賢人も落ち着いた演技で存在感を示し、太一を導くための数々の名言を残しています。
例えば、「聞くべき音と、そうでない音を自分で無意識に線を引いてしまっているだけ。偏見、先入観、既成概念。そういうフィルターを通る前の、ありのままの音を聞く。自分で引いた線を超える時、見慣れた景色さえ別世界になる。それまで聞こえていた音なんて、まるで音と呼べるものではなかったと…」といったセリフは、“固くなった思考”を飛び越える際に非常に重要な言葉です。
また、本作「結び」での重要なキーワードには千早の「何かとても素敵なことが始まった」という言葉がありますが、この言葉は、どんな人にも常に当てはまる重要な気持ちで、この前向きな感性を如何に持ち続けられるのかで、生き方が大きく変わってくると思います。
私は、この「ちはやふる」という作品を知るまでは百人一首など全く関心がありませんでしたが、やはり「1000年の重み」というのは意味が大きいのですね。
きっと原作コミックも名作なんだろうと容易に理解できます。
さて、この集大成となる「結び」こそは興行収入20億円を突破してほしかったですが、17億3000万円という結果で終わってしまいました。
ただ、3作品で最も好成績だったので、有終の美を飾れたと言っていいでしょう。
エンディング曲のPerfumeの「無限未来」も作品に合っていて良かったです。
間違いなく、何度か見て、その度に何か気付きを与えられるような青春映画の名作だと思います!

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細野真宏

5.02023.11.22 2回目

2023年11月22日
Androidアプリから投稿

5年ぶりぐらいに観ただろうか。
やはり、このレベルの青春映画は今のところないかもしれない。
最高クラスの青春映画。

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虹孔雀

5.0忍ぶ恋

2023年11月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

普通、続編なんて「しょーもない余計な話」になっちゃったり、「盛り上げようとして軸を見失っちゃった話」になっちゃったりするものだ。
だが「ちはやふる-結び-」は違う。正統な2年後の物語であり、輝かしい青春を描くまっとうな映画だ。

輝きと言えば、上の句・下の句のレビューで広瀬すずの輝きについて書いたが、本作は誰もが輝いていたように思える。
実際の2年間と作品世界の2年間がシンクロするように、キャストそれぞれが「青春全部賭けた」濃密な時間を過ごしたことが実感できるのもこの映画の醍醐味。

百人一首は43首が恋の歌。作中取り上げられる「忍ぶれど」「恋すちょう」「陸奥の」だけではなく、屏風歌の「千早ぶる」も在原業平がその恋を秘めて詠んだ、という説があるくらいだ。
平安の昔から、平成・令和に至ってもなお「恋」は青春の大いなるテーマであり、恋するがゆえに苦しみ、傷つき、恋のために強くもなれる。
「忍ぶ」には「耐える」の意味もある。
ままならない恋に耐えてきた、そんな風に考えると「人の問うまで」育った想いは「もの想う人」に大きな力をくれたと素直に受け止められる。

「もの想う」ことが多くなった、大人にこそ「青春映画の金字塔」というコピーがしっくり来る。

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つとみ

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