ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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アトラクションと語りの喧嘩
前作を見ないと何のことだかさっぱり。
壮大な近未来都市やラブシーンの映像美、アクションシーンの音響は良かった。
常に同じテンポで大きな起伏はないが、何かを伝えようとする登場人物たちの辛辣な心情は伝わってきた。
秀作!
映像は綺麗、ストーリーは
差別されるレプリカント
カルトSF 映画ブレードランナーの続編。
半バーチャルセックスや、砂漠のシーンなど確かに映像美はすごかったし、懐かしのキャラに会えたし、ジョイ役の女優もかわいかった。でも題材は似たような映画で扱われてるものだったりするのが残念なところ。レプリカントがアイデンティティを模索する姿を通して人間とは何かを考えさせられた前作の流れを踏襲しているが、時代の先端ではなくなってしまったということなんだろう。
本作ではレプリカントが差別対象になっていたのは興味深い。披差別層が自分は何者なのか考え、アイデンティティを確立したら残るのは反乱のみ。リブート版猿の惑星や未来編のターミネーターが混ざったような戦争メインの続編ができないことを祈る。
2017-82
長い。
映像美と音響と、ポップコーン食べ続けてれば物理的に起きてられるだろうと思ってたけど、ポップコーンに飽きてぼーっとしてたら、2回寝ちゃった。
たぶん2時間半超えると、おんなじ場所にいられないんだなわたし。
映像美と音響はすごいんだけど、ストーリーが進むの遅い。
メリハリがない。
『メッセージ』同様、この監督の作品は一度見ただけでは何が言いたいのかよくわからず、
今回は寝てしまったこともあって、ネタバレブログでストーリーを最初から最後まで読んで、話はわかった。
伝えたいことは……🤔
レンタルで出たら、家でしっかりと見たいと思います。
唯一、昔の日本は世界のジャパンだったんだなぁということ。
そんな時代に生まれてみたかったなと思いました。
前作は見てないのでわからないけど、今回はちょっとハングルも交じってて、時代の流れかな?と思ったり。
テーマは素晴らしいが、長い!
やっぱり、ちょっと上映時間が長かったです。
途中、何度か時計を見ました。
寝不足もあって、ちょっとウトウトと。
ただ、内容は素晴らしい!
前作と異なり、レプリカントであるKの視点から描くことにより、前作とは完全に別の作品。
長いだけあってKの掘り下げ方も良し。
自分が特別な存在では無いかと考える彼に対して、オチでは彼は大量生産の一つでしかない現実が突きつけられる。
主人公が都合よく「選ばれしもの」である映画が多い中、この結果はOK。
2時間43分。 あっという間だった。 ライアン・ゴズリングは 表情...
テーマが陳腐の域を出てなくて残念
傑作「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品で、とっても期待して見たんですけども。
いやあ、退屈な上にくだらない、長い長い映画でした。
僕はオシッコ行きたくて行きたくて、
でもなんか主人公のライアン・ゴズリングがいつまでもいつまでも悩んでいて。
なんでお前はララランドみたいに踊りださないんだよ、
ララランドみたいに能天気に踊ってみせりゃいいじゃん、
あーじれってー、もう早く俺にオシッコ行かせてくれよ、という映画でした。
でもこれ、Facebookなどで知ったかぶって褒めてる人多くて、ちょっと閉口。
内容を言えば、
結局「レプリカントのアイデンティティ探し」=「作り物にも魂はあるのか?」というテーマ。
もうこのテーマ自体が陳腐なんですよね。
魂あるに決まってるじゃん。だってそこに生きてるんだから。
魂なんてペッパー君にもaiboにもあるんですよ。
そんな当たり前なことを、レプリカントである主人公自身に悩ませ、
それを観客に見せる、という製作者の3重の自慰行為。
これに3時間付き合わされる訳です。
あー、じれってえー。
ちなみに80年代の不朽の名作、前作ブレードランナーがなぜ名作かというと、
「レプリカントのあり方」=「作り物のあり方」を直球で見せたからですね。
当時はこれだけでもう傑作ですよ。
だってそれまでそのテーマはSF小説の中でしか描けていなかったのですから。
初めてリドリー・スコット監督がシド・ミードの美術を得て描き出した「作り物」の世界。
これはそれだけで強烈な作品でした。
そしてそれだけで歴史に残る名作となった訳です。
で、そして時を経て、今ですよ。
AI等々で「作り物」が普通になってしまった今ですよ。
今「作り物」を映画作品にするのであれば、「作り物のアイデンティティ探し」を超えて、
「作り物のアイデンティティを突き抜けた姿」を描かねばならなかった。
ドゥニ監督はその才能がある稀有な監督だったのに、それができなかった。
可能性がありながらその機会を潰してしまった、まったくもって残念な映画な訳です。
★基本的には賛ですが
字幕2D鑑賞後、吹替4DX観たら思いのほか良かったです。クライマックスは水かぶりまくりですが。
あの続編を作れと言われて、よくぞあそこまでまとめたフォースの覚醒に比べると、マイナスポイントは、
・「AI彼女+現実女性」は、「her/世界でひとつの彼女」で観たことあるので-0.5
・前作のVANGELIS力を再認識。似たようなモチーフがいくらあっても、VANGELISの音楽なくしてはブレードランナーではないと痛感して-0.5
・長い。単純に映画として、このままのカット、このままのシナリオでもっと短くできると思ったので-0.5
ストーリーもよくよく考えると突っ込み所多々ありますが、シナリオ進行でカバーしてます。個人的には上記三点で引っかかったので減点してます。
空虚な気持ちになる
まず一番に言いたいのは、あのアナデアルマスとの疑似セックスシーン。あのシーンを考えた人は天才か!なんとも人間らしくないセックスで、動きがぎこちない。美しく見えて、どこか奇妙なシーンは、非常に新鮮だった。あのシーンに、この映画の魅力全てが詰まってたと私なんかは思った。
自分は特別な存在ではないと分かってはいるものの、実は特別なんじゃないかと思ってしまうあのKの気持ちを、痛いほど感じ、共感した映画だった。
人間はどこまで進化するのでしょう。
人間とレプリカントが共存する近未来のお話。
見た目も作りも大差ないレプリカントの存在は、人類にとって脅威となりつつあります。
人間はあくまで人間であり、レプリカントはあくまでレプリカントであれ。
互いに違いがないということは、もちろん子孫を残すための妊娠という機能も備わっているということ。
レプリントの発展とともに、子孫を残したいと望む考えが生まれることは至極真っ当なように思います。
しかしながら、人間にとってレプリントの進化は許さざるべきことなのです。
「解放」という言葉を使い、邪魔な存在となりつつあるレプリントを破壊してゆく姿には、人間の身勝手さしか感じませんでした。
人造人間の進化の果てにあるのは、人間と同等の存在、またはそれ以上の価値ある存在であることなのでしょうか?
もし、そうであるならば、レプリントが特別な存在になりたいと望むことは、至極当然だと思います。
ブレイドランナーのKも、自分はレプリントから生まれた特別な存在なのかもしれないと期待していました。
人間が誰よりも優れた存在でありたいと望むように、レプリントも「自分だけは違うのだ」と思う気持ちは同じです。
だとしたら、レプリントの革命的行動は、必然だったと言えるのかもしれません。
彼らも1人の存在。
何者にも変えがたい、人間と同じ1つの命。
だからこそ、レプリカントが簡単に殺されてゆく姿に涙するのだと思います。
平等であることは、簡単なようでとても難しいです…。
前作品を観ていないまま、鑑賞してしまいましたが、これはこれでとても面白かったです。
ブレイドランナー2019の30年後を描いた世界らしいです。
これから前作を観たら、もっとブレイドランナーの世界を深く知れることができそうな予感がします。
2時間45分という長丁場でしたが、深い深い時間を堪能できました。
人間よ考えを改めよ。
自分は一体この映画に何を期待していたのだろう?と鑑賞後ふと我に返りました。映像なのかストーリーなのか話題性にまんまと乗っかっていただけなのか。それだけ想像と違った結末を魅せつけらた印象です。
続編を作るには35年という月日はあまりにも長い時間が経ち過ぎたのではないか?と観るまでは感じてました。当時と現在では人や社会の価値観、道徳観、夢や希望も変化し過ぎているはずだから。
しかし確実にこの物語の未来に近づいている今の時代にあえてどうしても続編を作りたかったという強い理由がこの辺りにあるような気がしました。当時観せた未来の姿は現実の今を経てこのまま行くと、実はこんなことになってしまいますよ。という今を生きる人類に対する警告なのでしょうか。人間よ考えを改めよ。と問いかけているような気がしてならないです。
本物の人間であろうが、人間もどきのレプリカントであろうが、
生きているものは他者と接して生きていく限り情が宿り、募るのではないでしょうか。本来の任務である人間のために役立ちたい、一人のレプリカントとしての思いを果たしたい。最後のシーン、Kは安心して眠りにつけたのか。しんしんと降り続く雪の冷たさと、人間もどきレプリカントの熱い魂が次第に冷めていく対比が何だか悲しく映りました。
この映画を正当に評価するのは、まだまだ先の時代が来ないと誰もわからないのではないでしょうか。
引き裂かれた映画。
この監督の「メッセージ」はなかなかの作品だったので、それなりに期待して、上映に臨みました。
しかし、話が進むにつれ、冗漫な映像が続き、話があまり進展しません。タルコフスキー風のイメージショットがあったりして、この監督は、さながら、前作の「ブレードランナー」(1982年)の呪縛と自身の本質である作家性との間で引き裂かれているように思えました。御大リドリー・スコットの体面を壊さずに、自分の個性も出す、そのジレンマに160分近く、ずっと、苦慮しているようにも思えたのです。次回、映画を撮るときは、この監督は何の制約もなく、題材も自分で選び、脚本も自分で手掛け、自由に勝手に撮ってもらいたいものです。この監督のもっと伸び伸びとした才能を発露した作品を観てみたいものです。
車が空を飛ぶ未来
ブレードランナーを見たとき、車が空を飛んでいて、一周回って新しい感じになっていたのですが、2049でも飛んでいて笑っちゃいました。Kが全てを失いながらデッカードと娘を出逢わせ、そして自分は何もかもを失ったのが悲しい。広告にジョーと呼ばれた瞬間の虚しさよ。コールガールと重なった時は、虚構と現実の区別がつかない程だったのにな…。うおーんという、あの特徴的な音楽も健在で良かったです。
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