ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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★基本的には賛ですが
字幕2D鑑賞後、吹替4DX観たら思いのほか良かったです。クライマックスは水かぶりまくりですが。
あの続編を作れと言われて、よくぞあそこまでまとめたフォースの覚醒に比べると、マイナスポイントは、
・「AI彼女+現実女性」は、「her/世界でひとつの彼女」で観たことあるので-0.5
・前作のVANGELIS力を再認識。似たようなモチーフがいくらあっても、VANGELISの音楽なくしてはブレードランナーではないと痛感して-0.5
・長い。単純に映画として、このままのカット、このままのシナリオでもっと短くできると思ったので-0.5
ストーリーもよくよく考えると突っ込み所多々ありますが、シナリオ進行でカバーしてます。個人的には上記三点で引っかかったので減点してます。
空虚な気持ちになる
まず一番に言いたいのは、あのアナデアルマスとの疑似セックスシーン。あのシーンを考えた人は天才か!なんとも人間らしくないセックスで、動きがぎこちない。美しく見えて、どこか奇妙なシーンは、非常に新鮮だった。あのシーンに、この映画の魅力全てが詰まってたと私なんかは思った。
自分は特別な存在ではないと分かってはいるものの、実は特別なんじゃないかと思ってしまうあのKの気持ちを、痛いほど感じ、共感した映画だった。
人間はどこまで進化するのでしょう。
人間とレプリカントが共存する近未来のお話。
見た目も作りも大差ないレプリカントの存在は、人類にとって脅威となりつつあります。
人間はあくまで人間であり、レプリカントはあくまでレプリカントであれ。
互いに違いがないということは、もちろん子孫を残すための妊娠という機能も備わっているということ。
レプリントの発展とともに、子孫を残したいと望む考えが生まれることは至極真っ当なように思います。
しかしながら、人間にとってレプリントの進化は許さざるべきことなのです。
「解放」という言葉を使い、邪魔な存在となりつつあるレプリントを破壊してゆく姿には、人間の身勝手さしか感じませんでした。
人造人間の進化の果てにあるのは、人間と同等の存在、またはそれ以上の価値ある存在であることなのでしょうか?
もし、そうであるならば、レプリントが特別な存在になりたいと望むことは、至極当然だと思います。
ブレイドランナーのKも、自分はレプリントから生まれた特別な存在なのかもしれないと期待していました。
人間が誰よりも優れた存在でありたいと望むように、レプリントも「自分だけは違うのだ」と思う気持ちは同じです。
だとしたら、レプリントの革命的行動は、必然だったと言えるのかもしれません。
彼らも1人の存在。
何者にも変えがたい、人間と同じ1つの命。
だからこそ、レプリカントが簡単に殺されてゆく姿に涙するのだと思います。
平等であることは、簡単なようでとても難しいです…。
前作品を観ていないまま、鑑賞してしまいましたが、これはこれでとても面白かったです。
ブレイドランナー2019の30年後を描いた世界らしいです。
これから前作を観たら、もっとブレイドランナーの世界を深く知れることができそうな予感がします。
2時間45分という長丁場でしたが、深い深い時間を堪能できました。
人間よ考えを改めよ。
自分は一体この映画に何を期待していたのだろう?と鑑賞後ふと我に返りました。映像なのかストーリーなのか話題性にまんまと乗っかっていただけなのか。それだけ想像と違った結末を魅せつけらた印象です。
続編を作るには35年という月日はあまりにも長い時間が経ち過ぎたのではないか?と観るまでは感じてました。当時と現在では人や社会の価値観、道徳観、夢や希望も変化し過ぎているはずだから。
しかし確実にこの物語の未来に近づいている今の時代にあえてどうしても続編を作りたかったという強い理由がこの辺りにあるような気がしました。当時観せた未来の姿は現実の今を経てこのまま行くと、実はこんなことになってしまいますよ。という今を生きる人類に対する警告なのでしょうか。人間よ考えを改めよ。と問いかけているような気がしてならないです。
本物の人間であろうが、人間もどきのレプリカントであろうが、
生きているものは他者と接して生きていく限り情が宿り、募るのではないでしょうか。本来の任務である人間のために役立ちたい、一人のレプリカントとしての思いを果たしたい。最後のシーン、Kは安心して眠りにつけたのか。しんしんと降り続く雪の冷たさと、人間もどきレプリカントの熱い魂が次第に冷めていく対比が何だか悲しく映りました。
この映画を正当に評価するのは、まだまだ先の時代が来ないと誰もわからないのではないでしょうか。
引き裂かれた映画。
この監督の「メッセージ」はなかなかの作品だったので、それなりに期待して、上映に臨みました。
しかし、話が進むにつれ、冗漫な映像が続き、話があまり進展しません。タルコフスキー風のイメージショットがあったりして、この監督は、さながら、前作の「ブレードランナー」(1982年)の呪縛と自身の本質である作家性との間で引き裂かれているように思えました。御大リドリー・スコットの体面を壊さずに、自分の個性も出す、そのジレンマに160分近く、ずっと、苦慮しているようにも思えたのです。次回、映画を撮るときは、この監督は何の制約もなく、題材も自分で選び、脚本も自分で手掛け、自由に勝手に撮ってもらいたいものです。この監督のもっと伸び伸びとした才能を発露した作品を観てみたいものです。
車が空を飛ぶ未来
ブレードランナーを見たとき、車が空を飛んでいて、一周回って新しい感じになっていたのですが、2049でも飛んでいて笑っちゃいました。Kが全てを失いながらデッカードと娘を出逢わせ、そして自分は何もかもを失ったのが悲しい。広告にジョーと呼ばれた瞬間の虚しさよ。コールガールと重なった時は、虚構と現実の区別がつかない程だったのにな…。うおーんという、あの特徴的な音楽も健在で良かったです。
ファンディスク
ブレードランナーの原案はフィリップ・K・ディックです。
前作のR・スコットの「ブレードランナー」はディックとは別物だという事を理解して欲しい。
その上でR・スコットの続編として作られているのですが、ストーリーが雑、映像美にこだわっているのは分かりますが、3時間という上映時間は苦痛です。
強いて言うなら、これは映画というより音楽アーティストのPVに近いです。
オリジナルのブレードランナーが好きで、ストーリーはどうでもいいから世界観に酔いしれたい、という人にはうってつけです。
ストーリー自体はマトリックスに近く、差別化を図ろうとして失敗したのだろうと思います。
配給会社がSONYなのか、過度に日本びいきな所に違和感を感じます。
邦画が好きな人なら気に入るのかもしれません。
私はこの作品は映画として評価できません。
続編よりリメイクの方が?
SF映画の金字塔「ブレードランナー」の続編ということなので、観に行きましたが、金字塔と書いておきながら一作目よく覚えていないんですよね(笑)
色々な感想が既にレビューされていて
良いところも悪いところも大体似た感想です。
そもそも、「ブレードランナー」に影響されて作られた映画やアニメが、既に巷に溢れているので、オリジナルが今更続編出しても新鮮味なんかありゃしない。(AI彼女とか新たな表現など試みてはいますが。)
ハリソン・フォードもハンソロまでなら
良かったのに、デッカード役まで復帰されてもね~(苦笑)
何て言うか人気維持する為になりふり構わず昔やった役にまで、手を出してる感が・・・?(インディ・ジョーンズもまたやるとか言ってるし!)
エクスペンダブルズでもそうだったのですが、夢の共演も一回目だけなんですよね!皆喜ぶの。
二回目からはもう慣れてしまってそこまで興奮しない。
ハリソン・フォードもまさにそれで、ハンソロは喜ばれたが、デッカードは食傷気味って感じなんですよね。
これならば、いっそのこと完全リメイクの方が潔いかと。続編でというのなら、オリジナルキャストのみで一作目は、触れる程度くらいにして、別の話にしてしまうくらいが、良かったかと?
他のレビューでも書かれていますが、今作で良かったのはAI彼女ジョイの役者が可愛かったってとこですか(笑)
出てくる言葉がちとムズい
滅びの色濃い新しいブレードランナーの世界感
これは今後10年、20年と語り継がれる問題作になると感じました。
退廃的に発展していた前作とは異なり、滅びの色濃い汚染された世界の片隅で何とか生き延びる人類と、人類が生み出した新しい世界の覇者となる者たちを描いた物語です。一般大衆は生き延びるのに精一杯、AIは感情豊かで繊細、皮肉にも劇中で最も「人間」らしく、レプリカントの生み出したひとつの奇跡が中心となり、原作小説のテーマに再びスポットがあたるような構成です。
映像と音楽やSEはどのシーンも素晴らしく、いずれも鮮明に記憶に残ります。個人的には汚染地域のオレンジ一色の世界(旧ラスベガス)が最も美しく印象的に感じました。潤沢な時間を惜しげもなく使い長いカット、丁寧なストーリーテリング、奇跡を体現する残酷な世界に咲く可憐な華と、薄汚れ落ちぶれた人類の対比と、非常に練られた作品に仕上がっています。
ストーリーはご都合主義とか文句を言っている方もよく見受けられますが、ラヴの衛星軌道誘導の爆撃などを見れば分かるように、これは具現化された超監視社会であり、映画のラストシーンのあとはデッカードと娘は二人とも身柄を確保されているでしょう。当然ラヴは新しいボディに入って蘇ります。つまり最初から主人公に勝ち目はない世界なんです。そこを理解してから映画を観ると、勝った負けたではなく、また別のストーリーの軸が見えてきます。
最終的にKは、LAPDやレプリカントレジスタンスのいずれにも属さず、自分の大切な記憶を共有する娘と父親を会わせるという選択を、自らの判断で行います。それも命がけで。ラストシーンの雪が舞い散る美しく白い世界で、ゆっくりと満足そうに死んでいくK、これは前作のラストのどしゃぶりの黒い雨の中、デッカードを助けて命の灯が消えていくロイ・バッティのオマージュだと気付きました。
偉大な前作を受けて続編として製作された映画ですが、前作を上回る世界を提案構築し、成功した素晴らしい作品に仕上がっています。
K、強すぎ。
ダイ・ハード並みに不死身なので、違和感があります。レプリカントの成り立ちや能力の説明が不足してるので、やたら強いオジサンが自分探しをしてる映画になっちゃってます。無いはずの生殖機能が備わっていた問題を放置したのも不満です。
ボーダーレス
近未来の世界観は凄く
興味深いです。
週刊紙のコラムにもありましたが
現在社会は性別や人種の壁が
が曖昧になって、
お互いを愛し合ったり
尊敬したりする文化が根付き
つつありますが、
本作では、
デジタル映像化された
AIと人間の壁がなくなる世界観が
覗けます。
スイッチひとつで呼び出せる
自分専用の相手は実用化されれば
必ずヒットすると思うのですが
そこには、
相手を許容する人間性が
無くなる危うさや
どうしても深く求めないと満足できなくなるジレンマがつきまとうでしょう。
こういう技術が進むと
なにか人として衰退していくように
感じるのは私だけかな…
2049年には、
本作で描かれたテクノロジーの
なにが実現されてるかなー
もう世界観が好きかどうか
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