忍びの国のレビュー・感想・評価
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殺陣の迫力がすごい
コメディ要素が強いのかと思いきや、アクションも盛りだくさん。戦のシーンではどきどきしたり泣けるシーンもあったり。なにより社会風刺というか考えさせられる要素があり、ただのコメディ映画じゃなかったので観る前の印象と大きく変わった。嵐の大野智さんが主演ということで所詮アイドル映画というようなことを言う人がいたが、そういう映画とは違うと思う。とりあえず一回観るべき。こんなに見応えのある映画は初めてだった。
伊賀出身です
伊賀出身なので、この手の忍者作品はとても嬉しく思います。
日本映画のアクションは、ハリウッド映画の見すぎでどうも型落ちに見えてしまいがちですが、この作品はまったく問題ありません。
笑いのユーモアとテンポの良さがあり、どんどん映画に引き込まれいきます。時々、日本映画独特のシラケがちなところもありますが、俳優陣がハマり役すぎて見飽きることもありません。
特に、大野くんの抜け感がハマります。
映画ラストに、この作品に込められたテーマに「グッ」と来ます。
老若男女問わずに楽しめる作品ではないでしょうか。
十分に楽しめる
十分に楽しめる内容、史実がどうか、と論じる必要は
ないと思う、この作品として十分。
歴史上あったことが何が真実か、正しかったのか、ってのは
誰も証明できないこと、そこにあるのは勝者の視点だけ、
黒塗りされた歴史をどう想像するか、どう考えさせるか、
そういうことが制作者の力ではないか、と思う。
びっくりする忍者時代劇、面白くて泣ける!
こんな凄い忍者時代劇があるとは!何度も観たくなる。ストーリー展開もアクションも凄い。すべての役者さんの演技も素晴らしかった。2回観たが飽きない。誰が観ても楽しく感動できる忘れられない良い作品。
凄い娯楽活劇になれる映画
<他映画レビューサイトでの自身の記載を加筆修正しています>
まず、無門(大野智)と平兵衛(鈴木亮平)の最後の死闘は、日本映画史に残る殺陣です。ぜひ息を呑んで刮目して観てください。
これほど凄い殺陣で魅せられるのなら、下手に安っぽいCGは止めて(Mad Max: Fury Roadの様に)、シリアスなアクションをもっと堪能したいと思わせる映画です。いや、木人くん(変わり身の術)は愛い(うい)奴で、近う寄れ。
主演の大野智は、VS嵐の「クリフクライム」でも分るとおり、撮影時30代後半にも関わらず、恐ろしいほどの身体能力と体術の持ち主です。
デビュー前の10代の頃、京都で激しいアクション舞台を一日何公演もしていたのが活きています。
仲が良い同期のV6岡田准一(截拳道やカリ師範並みの実力者)の影響で、截拳道も習っている筈。
ジャニーズ・嵐のアイドル映画と思って食わず嫌いして観ないのは損です。
最後の死闘を際立たせるためか、日置大膳(伊勢谷友介)の家臣・足軽たちとの闘いの場面を、変にダンス・コメディっぽくしてしまったのは、本当に勿体無い。
あと尺の関係でカットしたのか、人間ドラマ・描写が少し単純で端折り過ぎです。(評価を▲0.5点落としたのはそのため)
カットされたと噂される各所のアクションシーンを加え、モノクロ映画にしてシリアス度を高めて娯楽性を際立たせれば、現在では貴重な、本当に凄い娯楽活劇になると思います。
3Dやら4DX、iMAXでない、邦画活劇ならではの醍醐味は映画館でないと味わえません。ぜひTOHOさん、ご検討お願いします。
初見ではわかりにくい映画化も
原作小説を購入したものの登場人物が多く時代小説に慣れないため挫折。漫画化された作品を読んでから映画を見ました。俳優大野智のファンとして予習してから見に行きました。
見に行った後の感想は頭がモヤモヤして、正直「中村監督、やっちまったな」と勝手に自分で落ち込みました。
一緒に見に行った夫の反応はつまらなかったという雰囲気。
私自身も、正直面白かったと言えなかった。
俳優の演技は素晴らしく特に無門の最後の叫びは話の流れを知っていながら、考えるより感じるより先に涙があふれてしまうほど、かつてないほど真に迫ってきました。
ただ映画としては、場面がよくわからないままコロコロ変わっていき、感情が取り残されたまま話が進んでいった気がしました。
説明不足な面が多いんだと思いました。
監督のインタビューを見ると「役者の表情・演技力だけで説明できるので、状況説明な台詞や場面をカットした」とあったためそういう演出だったんでしょうが、もうちょっと背景を描いて欲しいと思いました。
初めて見たときの感想がこの通りだったので、この映画について批判的な感想について理解できる自分もいます。
ただ、その後すぐに2度目を見に行くと感想がガラリと変わりました。
話の展開がもう頭に入っているので、今度は違和感もなく映画の世界観に入り込めました。
そうなると、台詞の意味や登場人物の変化、気持がビシビシ伝わってきて更に泣ける箇所が増えてきました。
アクションシーンもこちらが息を止めて見てしまうほど迫力と緊張感があって圧倒されました。
伊勢谷友介さんの台詞回しにはカリスマ性を感じましたし、石原さとみさんの表情(目の動きなど)だけで感情を伝える演技も良かったです(演技力ある女優さんだとこの映画で思いました)
偉大なる父を持つ信雄がそのコンプレックスを爆発させるシーンも人間的甘さを知念さんがうまく出していましたし、大殿のカリスマ性を少ないシーンで表現した國村隼さんもすごかったです。
台詞回しが独特でついつい目を引いてしまうでんでんさん、いかにも狡がしそうな親分をその存在感で出していた立川談春さん。
平祐奈さんも少ないシーンでしたが、姫としての気高さ強さをしっかり表現されて注目の女優さんになりました。
鈴木亮平さんはアクションも相変わらず素晴らしく、そして強い復讐心と悲哀を表現し話を引っ張っていって下さいました。
大野智演じる無門は台詞回しが現代的だったり、醸し出す雰囲気が時代劇チックではないので見る人によっては演じていないように写るかもしれません。
しかし、無門はこの作品では無敵で浮いている存在で良いのです。
その辺りを絶妙に演じていると思いました。
なにより、スイッチが入ったときの表情が本当に恐ろしく、普段の飄々さと忍者としての恐ろしさの対比が際立っていました。
声のトーン、感情のない目などなど説明台詞がなくても伝わってきました。
なにより、平兵衛との戦いからお国との最後のシーンは佇まいを見ているだけでも押し寄せる感情にただただ圧倒されていきました。
実際は声色・目の演技・仕草・表情その他様々な部分で無門の心の動きを表していましたね。
(この辺りは語彙力が追いつきません)
それぞれの登場人物に見せ場があるからか話の展開が散漫になり、途中で面白くないと思ってしまうと、この映画の良さに気づかないまま見終わってしまう作品だとは思います。
でも、もしちょっとでも気になったら2度目を見に行って欲しい。
2回以上見に行くことを勧めてしまう映画でした。
(映画としては初見で面白さが伝わらなければ良くないとは思いますけどね)
演出の善し悪しはよくわかりませんが、各俳優さんの良さをすごく感じた良い映画でした。
面白い!
面白かった!
ストーリーも面白いしスピード感もあるし夢中になれた。
二本線の間で闘ってどちらかが倒れて「川」の字を完成させる。終盤の2人の闘いは素晴らしかった。
忍びは命に対する考え方が軽いのでめっちゃ人が死ぬなーと思った。
セカンドラン希望
8日で公開終了の場所が多くて、映画館で観なければ後悔する作品だとレビューを読んで思ったから朝の6時に起きて滑り込みで観に行きました…(余談)…
原作は未読だけど、レビューや予告やプロモーションなどでだいたいの内容とかストーリーは把握済みで期待大!での鑑賞。
無門をはじめとする伊賀の忍びたちが観ていて爽快感を与えてくれた。私の趣味が悪いのかもしれないけど、笑っちゃうような表情で次々と人を殺めて「銭だ銭が出るぞ」とワラワラと出てくる忍びが本当に最高でした!
伊賀一の忍びの無門は常に猫背でやる気の無さそうな態度で、でも銭が出ると知れば表情を変えて驚くような身体能力を見せ付けてくる。そんな無門を演じている大野智に何も違和感を感じないのはやはり大野智と無門に似ているところがあるからなのかな。「大野智すごい…」と思ってる暇もなく無門に圧巻でした。
前半戦ではヘラヘラしていた無門が後半戦では人が変わったような表情と声で、瞬きすらまともに出来なかった。
怒鳴る無門の一言一言に涙が止まらず、お国との愛に胸が張り裂けそうで、決してハッピーエンドな話じゃなくても最後にはいい涙が流せるような、そんな思いでした。
私の言葉では表しきれないからとりあえずセカンドラン希望です。終了間際で、朝だと言うのに席埋まってましたよ。まだまだこれからじゃないですか。私も忍びの国の術にかけられたかな〜〜でも、、日本中がこの術にかかるべきだと思う。
いかに生きる環境によって人が変わるのかを身をもって知るべきだと…無門のように。
そして、最後に主題歌「つなぐ」
長く響く透き通るような声で歌う 大野智 にやられます。
俳優大野智としてもアイドル大野智としても魅せてくれる作品でした。
笑って油断してるとシリアスだったという緩急
金に汚い虎狼の族忍び対最強織田軍の武士の人間味を双方の役者が上手く演じていた。
オープニングタイトルで挿入される音楽から初回の「川」で心掴まれるも途中少々油断していたら後半辺りから二度目の「川」でまた惹き付けられた。二度目の「川」は息をするのを忘れる凄味。
伊勢谷友介演じる武将日置大膳の愚直なまでに信義を尽くす姿勢は忍びの悪党っぷりを際立たせていた。その主君(國村隼)はさすが少ない出番でも渋すぎかっこよすぎだ。
十二家評定衆の下衆さ中でも下山甲斐(でんでん)は滑稽でなんか哀れだなとさえ思った。
大野智演じる無門は前半妻のお国(石原さとみ)とゆる~く掛け合いをしてたかと思えば色のない目をして殺陣で魅せる。終盤の平楽寺で忍びを制止しようとする叫びとその後の哀を含んだ絶叫は心打たれる。この人は声の芝居がいつも見事だ。嘘のない芝居とよく表現されているが無駄がない芝居と思っている。かといって遊びがないとかじゃないんだけど…台詞はやや少ない?がその表情で無門の変化を語っている。正直見せ場で残念な処理もあったりはするし、もう少し原作よりの闇と言うか暗い色を感じたい気もあったけど概ね良き。ただこの作品の本当の良さは二度目、いえ三度目でわかると思う。取り敢えず映画館まで行って観てみて下さい。…舐めてると怪我するかもよ?
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