月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好き。
なので専門的過ぎないライトな紹介を書いてます。
====================
Netflixで最新作が放送されてる連動企画のせいか
今回の映画版、印象として「めしや」のシーンや
いつもの常連客の出演シーンが少ない気がする。
竜ちゃんなんか台詞も無かったような〜
その位印象に残っていない。
初「深夜食堂」の人は前作を観た方がハマれると思います。
そもそも「深夜食堂」の1番の魅力は、
何かの事情を抱えた誰かが
「めしや」で忠さんや小寿々姐さんの隣に座って、
「それも人生だよ」とか
「あんた、見た目は全然趣味じゃ無いけどいいトコあんのね〜」
なんて言う歓迎?を受けた後、
マスターの「お待ち」の一言と同時に差し出される料理〜
言って見れば、どこかに有るかもしれない
「大人のファンタジー世界」を観ているのが楽しいのであって
あのセットの外の話はあまり楽しくない。
前作の様にマスターが買い出し行く様子や、常連客の仕事場などが
生活の一部として描写されるのは全く構わないけど、
あの世界の外で話がクライマックスを迎えてしまっては
どうしても拍子抜けしちゃう。
1つ目、2つ目のエピソードは良い感じだったし、
特に2つ目のキムラ緑子さんのひとり相撲的なお母さんは
流石!!と唸ってしまった。
なのに3つ目のエピソードだけは1番の山場が新宿路地裏を離れて
リアルな郊外の住宅街で、進んでしまう。
これは、ちょっとダメ!
話の流れ上必要なシーンではあるけど、
あの作り込まれたファンタジー世界を離れた途端、
どうも陳腐になって「深夜食堂」である必要が無くなってしまう。
特にあのスっとぼけたお巡りさんなんか、
あの世界以外ではやっぱ成り立たないと思う。
一応オダギリジョー力で何とかなってるけどやっぱ辛いなあ〜。
映画の最後のエピソードだけに、映画全体に
物足りなさが残ってしまった。
前作では、中盤のエピソードで「めしや」を大幅に離れた分、
最後のエピソードの大落ちが「深夜食堂」らしくて
「そんなに馬鹿な!」と突っ込みながらも
これが「深夜食堂」なんだよな〜っと納得させてくれたので
ほっこりした気持ちで観終われた。
今回は後一歩「深夜食堂」らしさが満たされてないぞー!
あのファンタジー世界での人間ドラマが観たいんだよな〜
映画1作目に登場した、
余貴美子演じる料亭の未亡人女将とのやり取り時の
マスターの可愛らしさ!!ったら、流石!!
良いシーンも沢山有るだけにほんとに残念です。
それと、お茶漬けシスターズが何だか貫禄着いちゃって
お局シスターズと呼びたい感じ〜これ、褒めてます(笑)