幕が上がる

もし、ももクロ主演でなく、普通のキャスティングで同じ映画を見せられたら、これほどの評価につながったとは思えません。

凡庸で、盛り上がりに欠け、例えば１０年後彼女たちが輝きを失なった時に、この映画をまた見たくなるとはとても思えません。

１０代の少女たちの輝いている「今」を、刹那的に写し取っているというなら、そこに価値を見いだせない私にとっては、やっぱり魅力に乏しい「アイドル映画」でした。

演技について、考えるきっかけにはなりました。

登場人物Aがセリフを言うことで、初めて登場人物Bが、泣いたり笑ったりするわけで、彼女たちの演技はそこまでのレベルに到達していないように思えました。

ましてや、劇中劇という倒錯した舞台設定ならなおさらのこと。

セリフを暗記したり、映画のためにスケジュールを押さえたり、全国に舞台挨拶に飛び回ったり、と言った表面的な努力の部分が注目されすぎていて、内容で評価する正当なものが少なかったように思います。

ただ、黒木華の存在感だけは光るものがありました。
彼女は今後、大きく化けるんではないでしょうか。

幕が上がる
2015年公開

ごめんなさい、
どうせ、アイドル映画でしょと舐めていました

これは素晴らしい！希にみるほどの傑作中の傑作です！感動しました
観て良かったと心から思いました
自分が大昔に失ってしまったどこまでも行けるという青春の高揚感と不安感
若さそのものがものの見事に映画の中にあります
ももいろクローバーZの5人もしっかりとした演技をみせます
序盤では、その辺の女子高生と変わらない自然な演技を見せたかと思えば、終盤では、彼女達は劇中の女子高生達が女優に成長していく姿を、それを演じてみせる女優に成長した姿を二重写しに見せてくれました
黒木華さんの重量級の存在感！
それらを想定してつくられた見事な構成、演出には舌を巻きました

夏休み、多くの中高生に観て欲しいと思いました
ただ、
劇中の台詞のように「ごめんなさい、あなた達の人生を変えてしまうかもしれません」

黒木華が気になり作品の評価も高いので観てみたが…離脱記録として。
ももクロファンでもないから？面白さがわからず。
すみません。