悼む人
劇場公開日 2015年2月14日
解説
第140回直木賞を受賞した天童荒太のベストセラー小説を映画化。事件や事故に巻き込まれて亡くなった人々を「悼む」ため全国を放浪する青年・坂築静人や、かつて夫を殺してしまった女性、病に冒された静人の母、静人を追う週刊誌記者といった人物が織りなすドラマを通し、人の生や死、罪と赦しを描いた。週刊誌記者・蒔野抗太郎は、死者を「悼む」ために全国を旅しているという青年・坂築静人と出会う。蒔野は残忍な殺人や男女の愛憎がらみの記事を得意とし、日々そうした情報に触れていることから、人の善意などすでに信じることができずにいた。静人の「悼む」という行為も偽善ではないかと猜疑心を抱き、化けの皮をはいでやろうと思った蒔野は、静人の身辺を調べ始めるが……。主人公・静人役に高良健吾が扮し、静人の旅に同伴するヒロイン・奈義倖世役に石田ゆり子。そのほか井浦新、貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶという実力派が共演。2012年に上演された舞台版でも演出も手がけた堤幸彦監督がメガホンをとった。
2015年製作/138分/R15+/日本
配給:東映
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2021年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
天童荒太のベストセラー小説を堤幸彦監督が映画化。堤監督の演出が冴え渡った作品で、高良健吾が事件や事故に巻き込まれて亡くなった人々を「悼む」ため全国を放浪する青年・坂築静人を演じているが、かつて夫を殺してしまった女性、静人を追う週刊誌記者といった人物が織りなすドラマを通し、人の生や死、罪と赦しを描いている。作品を鑑賞すると、「悼む」ことの意味を、意識の奥底に潜り込んでじっと考えずにはいられなくなる。高良、石田ゆり子とともに、椎名桔平の好演も忘れられない。
悼む人の原作が好きで映画も観ましたが、もう恋とかに無理矢理結びつけないで欲しいですね。
結局はそこかよ!
2021年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
出だしから静かで、その雰囲気のまま淡々と物語は進む。いくつものエピソードを挟みつつ。
動的なキャラクターは椎名桔平くらいか。
あとは、静かで。
でも暗い過去を背負った石田ゆり子が救われたように思えたのは、この映画で一番嬉しく感じたことであった。
評価が難しいな。
2020年10月11日
iPhoneアプリから投稿
天童荒太の長編作品の映画化。最初から最後まで、暗く、息苦しさを感じる作品。
死んだ者を、悼むための巡礼の旅をする主人公。その目的も、そのゴールも明確にないままに、死者を求めて彷徨う日々。
そこに、主人殺しの訳あり女性が一緒に旅に加わる中、互いに芽生えていく、恋心。
一方で、半端モンのチンピラジャーナリストが、この悼み続ける主人公に、興味を持ち始める。悼むとは、いったいどういうことなのか?彼の目的に迫ろうとするが…。
石田ゆり子が、今までにない汚れ役を熱演。高良君ね表情の無い演技も、悼む人に相応しい演技でした。
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