猿の惑星:新世紀(ライジング)

劇場公開日:

猿の惑星:新世紀(ライジング)

解説

「猿の惑星」の前日譚(プリクエル)として往年の人気SFシリーズをリブートしたシリーズ第1作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の続編で、知性を獲得した猿たちが地球の新たな支配者として君臨する過程を描いた。猿のシーザーが天性のリーダーシップを用いて仲間を率い、人類への反乱を起こしてから10年。勢力を拡大し、手話や言語を操るようになった猿たちは、森の奥深くに文明的なコロニーを築いていた。一方の人類は、わずかな生存者たちが荒廃した都市の一角で息をひそめて日々を過ごしていた。そんなある日、資源を求めた人間たちが猿たちのテリトリーを侵食したことから、一触即発の事態が発生。シーザーと、人間たちの中でも穏健派のグループを率いるマルコムは、和解の道を模索するが、彼らの思惑をよそに、猿たちと人間たちとの対立と憎悪は日に日に増大し、やがてシーザーは生き残るための重大な決断を迫られる。シーザーには、前作に続いてアンディ・サーキスがモーションキャプチャーで息吹を吹き込んだ。監督は前作のルパート・ワイアットから、「クローバーフィールド HAKAISHA」のマット・リーブスへバトンタッチ。

2014年製作/131分/G/アメリカ
原題または英題:Dawn of the Planet of the Apes
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2014年9月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第87回 アカデミー賞(2015年)

ノミネート

視覚効果賞  
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映画評論

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(C)2014 Twentieth Century Fox

映画レビュー

3.0ヒトの世紀が終わろうとしている。

2024年11月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

怖い

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にゃに見てんだ

4.0共存か淘汰

2024年11月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

リーダーが変われば体制も変わる
攻撃対象を見守れるかどうか

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いのしし

4.0前作よりも猿の登場シーンが多く、内部でも対立がありハラハラ

2024年10月9日
PCから投稿

楽しい

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かちかち映画速報

3.5出来はいいけど大切なことが忘れられている

2024年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

続編としても、単体の映画としても面白いと言いたいところですが、基本的には、『猿の惑星:創世記』を見ていないと、話の方向性が理解できず面白さも半減するでしょう。

VFXは極限まで高められ、猿が人間にとって代わる過程がていねいに描かれています。もはや、着ぐるみや特殊メイクでは及ばない領域まで映像が進化しています。モーションキャプチャーと、スタント、VFXを駆使した演技は、サルたちの描き分けや、表情、アクションまでどれも最高のクオリティです。このレベルの映像が作れるのはハリウッドでも限られたスタジオだけでしょう。

ドラマもしっかりと作ってあり、キャラクターの描き分けや相関、人間と対立に至るまでの過程に、無茶な展開もなく、本当にぴったりとパズルのピースがハマった感じです。でも、どうしても納得いかない点がふたつ。

ひとつ目は、このジャンルの根源的な問題点ですが、人類が文明を失った後を扱ったドラマにつきものの、ディストピアの描き方に、何ひとつとして目新しさがないこと。『ウォーキングデッド』シリーズですら、時間と予算をふんだんに投入して文明喪失その後を描いているようでいて、実は銃社会から抜け出せていません。これは、アメリカの国土が舞台になる以上避けられない問題なのでしょうが、強い武器を持つものがその世界を支配するという不文律が必ず成り立っていることです。

このジャンルは、核戦争、電源喪失、水の枯渇、謎の病原菌、ゾンビなど、様々な理由で滅亡寸前の人類が、秩序を取り戻し、生き残っていくさまを描いているものですが、たいてい銃を持っているものがそのコミュニティの王者として君臨します。解り合えない同士は、銃で解決する社会構造が透けて見えるのです。

そしてもうひとつ、これが大事なポイントですが、『猿の惑星』を名乗っている以上、あの偉大なチャールトン・ヘストン主演のSF映画につながる要素が欠けているということです。光速で飛ぶロケットでたどり着いた惑星は猿が支配していた。そしてその星は実は…というあまりにも有名なプロットにつなげるためには、人類が少なくとも文明を失う前に、宇宙飛行士を外宇宙に放出している必要があり、今のところその兆候はみじんもありません。なので、この映画は続きものであるにもかかわらず、どこにもつながっていないという自己矛盾を起こしています。

例えば、宇宙飛行が無理なら、コールドスリープで砂漠に埋まっていたとか、何とでもなったはずなのに、人類が滅んだことを知らずに猿の文明に放り込まれる人物が出てこないまま話が進んでいくので、この先どうするつもりなんだろう?という疑問がどうしても消せません。今さら『猿の惑星』の看板も外せないし、どうやって収拾をつけるんでしょうか。

まだ完結編を見ていないので、この感想は的外れなのかもしれませんが、逆にその疑問が解消されない限りは、このシリーズそのものから興味を失ってもおかしくないことなので、時間をかけてのめり込むのが馬鹿らしく感じてしまいます。

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うそつきかもめ