エイリアン2 完全版

劇場公開日:2013年6月14日

解説・あらすじ

リドリー・スコット監督の「エイリアン」(1979)の続編として、「ターミネーター」のジェームズ・キャメロン監督が手がけたシリーズ第2作「エイリアン2」(86)の完全版。未公開シーンが加えられ、上映時間はオリジナル版より約20分長い155分になっている。DVDやブルーレイに収録されていたが、2013年に初の劇場公開が実現。エイリアンとの死闘から生き延びた宇宙船ノストロモ号の航海士リプリーは、催眠カプセルで眠り続けながら宇宙をさまよい、57年後にようやく救助されるが……。リプリーとエイリアンが再びまみえる姿を描いたSFアクション。

1986年製作/155分/アメリカ
原題または英題:Aliens
配給:ハリウッド・クラシックス
劇場公開日:2013年6月14日

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映画レビュー

3.5 リベンジ

2025年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「エイリアン」(79)の衝撃をもう一度、ということで、ジェームズ・キャメロン監督ならではのストーリーテリングでぐいぐい引き込まれました。1作目よりもたくさんエイリアンが登場し、クイーンの産卵シーンや卵(エイリアンエッグ)からフェイスハガーが孵化し、さらに人体内で成長したチェストバスターが胸部から飛び出てくるシーンなどがたくさん観られてドキドキしました。物語の基本構造は前作を踏襲しており、最後もお約束的な展開ですが、暗黒の宇宙でこんなことがあったら怖いな~という体験が楽しめました。今ならCGですが、当時は実写で撮るために、6体のエイリアンを駆使して撮影したそうで、その果てしない創作意欲に感謝しかありません。

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赤ヒゲ

5.0 名作!

2025年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

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ジュリエッタ

4.5 戦う母、リプリー!

2024年10月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最新作『エイリアン ロムルス』鑑賞前にBlu-rayで復習。
前作から7年後に公開された続編の、さらに4年後に公開された「完全版」は2時間半に迫る長尺だが、ジェームズ・キャメロンはこれこそが本来見せたかったものだと語っている。

初期版でカットされた場面のうち、最も復活させたかったのはリプリーの娘について語られる場面だと思う。
11歳の誕生日までには帰ると約束した愛娘は、既に2年前に66歳で亡くなっていたという…。(夫についての言及はない)

惑星LV-426の開拓基地と開拓民の様子が追加されていて、ここでウェイランド・ユタニの社名プレートがハッキリと映し出される。
開拓基地内には『シャイニング』(’80)のダニー君を思い起こさせる三輪車を漕ぐ少年がいたりして、後に唯一の生存者として登場する少女ニュートが唐突に感じないようになっている。
このシークェンスで、例の馬蹄型宇宙船の残骸をニュートの父母が発見し、父親がエイリアンの幼体に貼り付かれる。その後は描かれていないが、父母と、一緒にいた兄まで犠牲になったことは明白なのだ。

リプリーたち一行がLV-426に到着してニュートを保護したあと、リプリーが娘の話をニュートにする場面も追加されている。

これらによって、リプリーとニュートの疑似母娘関係が構築されていく背景がより印象深くなっている。

1970〜80年代だと2時間を超える長い作品はあまり歓迎されなかったから、アクションとして面白い場面を活かした劇場公開版の編集は妥当だったのだろう。
リプリーが前作よりも強くなったと感じるのは、前作は自身が生き残るために恐怖と戦いながら頭脳戦でエイリアンを排除したことに対して、本作は少女を助けるために肉弾戦でエイリアンを倒す戦いをしているからだ。
その力の源に、我が娘を投影した少女ニュートを救うというリプリーの強い母の意志があったのだ。

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kazz

5.0 ホラーからアクションへ―。ハリウッドの教科書大作

2024年9月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

リドリー・スコット監督の打ち出した1作目は完全なホラーだった。元々"宇宙が舞台のホラー映画"という形で企画が始まったのだが、あちらはSFホラーとして君臨し続けている。
それをがらりと方向転換して戦争アクションへと変貌させたのが、低予算ながら口コミで話題沸騰となった「ターミネーター」のジェームズ・キャメロン監督である。後に全世界興行収入トップに躍り出る「AVATAR/アバター」の監督である。世界観がまるっきり違う様にも思えてしまうが、それが良くも悪くも途中で監督が変ったシリーズものの宿命なのだろう。だが、本作に関しては良い方向に進んだのではないか。ジェームズ・キャメロンならではの様々なガジェットが多く登場し、SF心をくすぐるネタが豊富である。監督のお気に入り俳優、ランス・ヘンリクセンがアンドロイドのビショップ役で登場し、すっかりイメージが定着した様に思えるが、実は「ターミネーター」にも刑事役で出演した彼だが、元々T-800を演じる予定だった俳優だ。その後は誰もが知るアーノルド・シュワルツェネッガーがその役を受けたが、そのイメージで監督がアンドロイド役で呼び戻したという逸話がある。劇場公開版が138分、完全版が155分という、当時の「映画は短く」の概念をかなぐり捨てた長尺でVSエイリアンを描いている。それでもダレる事なく勇敢な兵士達には興奮でき、その屈強な男たちをたやすく殺害するエイリアンはやはり圧倒的に強く、完全生物だと痛感させられる。
本作の目玉キャラでエイリアン・クイーンが登場するが、リプリーの乗るローダーとクイーンとの対決は鳥肌が立つ名シーンだ。また、クイーンを除いて成体のゼノモーフが多数登場するのだが、1体でノストロモ号の船員をほとんど全滅させた前作の個体と比べると沢山出てくる為か1体1体の強さをあまり感じることが出来ない。だがその分集団で襲い来るという怖さと、施設の電源を落としたり、エレベーターを利用したりなどの賢さの部分がより際立ってきた印象だ。この賢さがリプリー含め隊員らを追い詰めて行く事になる。

パート2は失敗したりなどのリスクも伴うが、そういう意味でも本作は大成功を収めている歴史的作品である。物語の展開等も含めて、本作はSF映画の教科書的な位置付けの作品だ。

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Mina