WXIII 機動警察パトレイバー

劇場公開日:

解説

OVA、コミック、TV&劇場用アニメとメディアミックス展開する人気シリーズ「機動警察パトレイバー」の劇場版第3作。昭和75年、東京湾岸地帯で発生した連続レイバー襲撃事件の捜査にあたっていた城南警察署の刑事・秦と久住は、ある夜、水上コンテナ備蓄基地で人間を襲う巨大な怪物に遭遇する。その場はからくも逃げ延びた2人は、残された肉片から、怪物が何者かにより生み出された生物兵器であることを突き止めるが……。押井守が監督した劇場版前2作やOVAシリーズとは異なり、特車二課の面々は脇役として描かれ、事件を追う2人の刑事の物語が主軸になる。原案はゆうきまさみによるコミック版に収録されている「廃棄物13号」。

2001年製作/100分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2002年3月30日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

4.5「私にはあの子の名前は一つだけよ」

2024年9月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

一作目での榊の言葉、「人間の側が間違いを起こさなけりゃ機械も決して悪さをしないもんだ」。それを度々思い出させるシリーズ。

レイバーとの格闘後、自衛隊によって火炎放射器で焼かれる生物兵器。断末魔の叫びを上げるその身から剥がれ落ちる装甲、その下から豊かな乳房が露わになる。癌で亡くなったはずの少女が、確かにそこで生きて成長している証のようで、この生物を怪物と呼ぶことができなくなる。それよりも、その様子を満足気に眺める男と意志のない操り人形達、それらの方が大きな一頭の怪物に見える。

生物兵器に死んだ娘の癌細胞を埋め込むことで、娘を死を超越した存在として蘇らせた母。その行為は、最愛の娘に二度目の死を与えることになる、それも生きたまま焼き殺されるという過酷なかたちで。愚かではあるが愛情故の過ちに、これ程残酷な結末が必要なのかと恐ろしくなる。

最後、繁栄の象徴でもある東京のビル群を、大量の墓石に見立てた絵で締めくくられる。これが、この街の未来をもう少し見ていたくなったと前作の最後に言っていた柘植への回答なのだろうか。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
komasa

3.0刑事ドラマとして悪くない

2024年3月10日
Androidアプリから投稿

謎の事件に取り組む年齢もルックスもかけ離れたバディの活躍。謎解きの興味も解決のプロセスも楽しめる。キャストもしっかりした役者で手抜きなし。
ただ異生物はゴジラとエイリアンの影響が大きくてがっかりかなあ。
いまはなくなった企業の看板とか、昭和的光景が懐かしい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Bluetom2020

0.5こちらが『シン・ゴジラ』をリスペクト?

2023年6月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
マサシ

3.5パトレイバーとしては変化球だが、刑事物としてはむしろストレート

2023年1月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2002年劇場公開時鑑賞。
長いこと待たされたけどお蔵入りせずに済んでよかった。『パトレイバー』ファンにはウケが悪そうだけど、個人的には好き。ちゃんとSF警察物としてホラーっぽさも加味されて面白い(そもそも「パトレイバー」自体をそう捉えてた)。
別に綿引ボイスにやられたわけではないのです。むしろ田中ボイス。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
なお