フライト

劇場公開日:2013年3月1日

フライト

解説・あらすじ

「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督がデンゼル・ワシントンを主演に迎え、「キャスト・アウェイ」以来12年ぶりに手がけた実写作品。フロリダ州オーランド発、アトランタ行きの旅客機が飛行中に原因不明のトラブルに見舞われ、高度3万フィートから急降下を始める。機長のウィトカーはとっさの判断で奇跡的な緊急着陸に成功。多くの人命を救い、一夜にして国民的英雄となる。しかし、ウィトカーの血液中からアルコールが検出されたことから、ある疑惑が浮上し……。第85回アカデミー賞で主演男優賞、脚本賞にノミネートされた。

2012年製作/138分/PG12/アメリカ
原題または英題:Flight
配給:パラマウント
劇場公開日:2013年3月1日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第70回 ゴールデングローブ賞(2013年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) デンゼル・ワシントン
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映画レビュー

2.5 うーん、上手い、面白い、でもなんか気にいらねぇ

2013年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

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共感した! 3件)
しんざん

4.0 【88.1】フライト 映画レビュー

2025年11月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

本作は、ロバート・ゼメキス監督の手腕が光る、高い完成度を持つヒューマン・ドラマです。序盤の航空機事故のシークエンスは、極度の緊張感をもって描かれ、観客を強く引きつけます。このスペクタクルを導入としつつ、物語の核心は、生還を果たした主人公ウィップ・ウィトカー機長のアルコール依存症という内面的な葛藤に据えられています。英雄的な行為と、それに続く自己欺瞞の連鎖が、公的な調査と絡み合い、緊迫したドラマを構築しています。
奇跡的な生還の後に描かれる、病的なまでの自己破壊行動の対比は鮮烈であり、人間の弱さと誠実さという普遍的なテーマを深く掘り下げています。物語が外部の危機から主人公の内面の危機へと移行し、最終的に真実の告白によって贖罪を見出す構成は、古典的な物語の枠組みを踏襲しつつも、現代的な心理劇として説得力を持っています。この構成の巧みさが、本作の評価を確固たるものにしています。
監督・演出・編集
ロバート・ゼメキス監督は、VFX技術を駆使しながらも、ドラマの深層に焦点を当てた演出を見せています。墜落シーンのリアリティは目覚ましいものがありますが、より評価すべきは、ウィップの依存症を扱う際の抑制された視線です。公聴会前のホテルでの転落を描くシークエンスは、彼の抱える病の深刻さを象徴的に示しており、監督のヒューマンドラマへの洞察が感じられます。編集も緻密に計算されており、長尺でありながらも前半のサスペンスと後半の静的なドラマを巧みに繋ぎ、全体として淀みのないテンポを生み出しています。
キャスティング・役者の演技
キャスティングは成功しており、主要俳優たちは役柄の複雑さを的確に体現しています。
• デンゼル・ワシントン(ウィップ・ウィトカー役):
ウィップの持つ英雄的側面と、アルコール依存という致命的な弱さの二面性を、ワシントンは高い説得力を持って演じています。酩酊状態での虚勢、自己嫌悪、そして真実への覚悟といった内面的な変遷を、彼の眼差しや表情の機微を通して表現しています。この多層的な演技は、物語の倫理的な問いを観客に深く突きつける上で重要な役割を果たしており、アカデミー賞主演男優賞ノミネートにふさわしいものです。
• 助演陣(ケリー・ライリー、ドン・チードル、ブルース・グリーンウッド、ジョン・グッドマン):
助演陣もまた、物語を支える上で重要な役割を担っています。ケリー・ライリー演じるニコールは、ウィップの鏡像として静かな存在感を放ち、ドン・チードル演じる弁護士ヒュー・ラングは、プロフェッショナルな冷徹さでドラマに緊張感をもたらしています。ブルース・グリーンウッドとジョン・グッドマンも、それぞれ友情と倫理的ジレンマ、あるいはウィップの病の「影」といった、複雑な要素を的確に表現しており、アンサンブルとして物語に厚みを加えています。
脚本・ストーリー
ジョン・ゲイティンズによる脚本は、緻密な構成力を持っています。航空事故というセンセーショナルな出来事から出発し、主人公の個人的な内省へと焦点を移していく展開は秀逸です。ウィップの行為を単純な善悪で裁かず、彼が英雄と犯罪者という相反する属性の間で葛藤する姿を描き出している点が、物語に深みを与えています。公聴会での決断を通じて、真実の追求が唯一の救済となるというテーマを力強く提示しており、アカデミー賞脚本賞ノミネートの評価を得るに値する出来です。
映像・美術衣装
映像は、ゼメキス監督の技術力によってリアリティが高く、特に墜落シークエンスは圧巻です。美術面では、高級ホテルの豪華さ、薄暗い病院、厳粛な公聴会といった対照的な空間が、主人公の心理的な状態と外部の状況を効果的に視覚化しています。衣装もまた、パイロットの制服が持つ「公的な英雄」の記号性と、私服の弛緩した様子との対比を通じて、ウィップの二面性を象徴的に示しています。
音楽
アラン・シルヴェストリによるスコアは、劇的な場面を過度に強調することなく、抑制的にドラマを支えています。本作の音楽的特徴は、選曲の妙にあります。特にベアナックド・レイディーズの「Alcohol」をはじめとするロックやソウルの挿入歌は、ウィップの依存症というテーマを直接的かつ効果的に補強する役割を果たしており、単なるBGM以上の意味を持っています。この選曲のセンスが、物語のトーンに深みを与えています。

2. 編集(減点)の適用
• 減点項目: 編集
• 適用減点: -0
• 調整後合計点: \bm{123 + (-0) = \mathbf{123}}
3. 監督(最終乗数)の適用
• 調整値: \bm{\times 0.715}
• 総合スコア: \bm{123 \times 0.715 = \mathbf{88.095}}
最終表記(修正版)
作品[FLIGHT]
主演
評価対象: デンゼル・ワシントン
適用評価点: A9
助演
評価対象: ケリー・ライリー、ドン・チードル、ブルース・グリーンウッド、ジョン・グッドマン
適用評価点: B8
脚本・ストーリー
評価対象: ジョン・ゲイティンズ
適用評価点: A9
撮影・映像
評価対象: (ロバート・プレジリー)
適用評価点: A9
美術・衣装
評価対象: (ネルソン・コーツ)
適用評価点: B8
音楽
評価対象: アラン・シルヴェストリ
適用評価点: B8
編集(減点)
評価対象: (ジェレマイア・オドリスコル)
適用評価点: -0
監督(最終評価)
評価対象: ロバート・ゼメキス
総合スコア:[88.1]

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honey

0.5 バック・トゥ・ザ・フライト♥ それでも飛ぶ気はあるの!?

2024年4月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 3件)
マサシ

4.0 中毒者に捧げる映画?

2024年3月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

デンゼル・ワシントンが好きで何回か見ました。
何を伝えたい映画何だろうかと考えると全ての中毒者に大切なことを伝えたいんだろなぁって思いました。
デンゼル・ワシントンは流石です。ベテランのしょうも無い奴を見事に演じきっています。
深い映画と思いました。

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VF25