ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

劇場公開日:2026年1月9日

解説・あらすじ

社会現象を巻き起こした庵野秀明監督によるオリジナルSFロボットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を、新たに4部作で描きなおす「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの第3作。

軌道衛星上に初号機とともに封印されていたシンジは、ミサトやアスカらの手により地上に戻され、目を覚ます。しかし周囲の状況は様変わりし、ヴィレという新しい組織に所属するミサトらは、巨大戦艦ヴンダーを駆使してNERV(ネルフ)と戦っていた。状況が理解できないまま困惑するシンジは、迎えに現れたレイの声に導かれてミサトらの下を去り、変わり果てたNERV本部へとやってくるが、そこで自分が眠っていた間に起こった恐ろしい真実を知ることになる。

新キャラクターや新エヴァンゲリオンも登場し、テレビ版とは異なる新たな物語が展開する。庵野秀明総監督の下、監督に摩砂雪、鶴巻和哉、前田真宏の3人があたった。本作が公開された2012年当時、活動休止中だった宇多田ヒカルが新曲「桜流し」をテーマソングに提供。2012年の劇場公開時は、スタジオジブリ製作のミニチュア特撮短編「巨神兵東京に現る劇場版」が同時上映された。

2026年1月には、「エヴァンゲリオン」シリーズ30周年を記念した上映企画「月1 エヴァ EVANGELION 30th MOVIE Fest.2025-2026」にて期間限定リバイバル上映(※上映バージョン:3.333)。

2012年製作/95分/G/日本
配給:カラー
劇場公開日:2026年1月9日

その他の公開日:2012年11月17日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・声優・キャスト

総監督
庵野秀明
監督
摩砂雪
前田真宏
鶴巻和哉
エグゼクティブプロデューサー
大月俊倫
庵野秀明
原作
庵野秀明
脚本
庵野秀明
主・キャラクターデザイン
貞本義行
主・メカニックデザイン
山下いくと
画コンテ
鶴巻和哉
樋口真嗣
摩砂雪
前田真宏
小松田大全
轟木一騎
庵野秀明
イメージボード
樋口真嗣
山下いくと
橋本敬史
中山勝一
小松田大全
林明美
摩砂雪
鶴巻和哉
貞本義行
庵野秀明
前田真宏
総作画監督
本田雄
作画監督
林明美
井上俊之
特技監督
増尾昭一
副監督
中山勝一
小松田大全
総演出
鈴木清崇
デザインワークス
本田雄
高倉武史
渡部隆
コヤマシゲト
小松田大全
渭原敏明
小林浩康
吉崎響
浅井真紀
前田真宏
鶴巻和哉
樋口真嗣
出渕裕
庵野秀明
原画
平松禎史
安藤雅司
沖浦啓之
西尾鉄也
本間晃
橋本敬史
すしお
井上鋭
今西洋之
伊藤秀次
亀田祥倫
中村章子
篠田知宏
竹内敦志
徳野悠我
宇佐美萌
清水恵子
錦織敦史
杉泊朋子
コヤマシゲト
室井康雄
向田隆
板垣敦
小島大和
長谷川哲也
鈴木俊二
松原秀典
奥田淳
小松田大全
増尾昭一
前田真宏
本田雄
林明美
井上俊之
色彩設定
菊地和子
美術監督
加藤浩
串田達也
CGI監督
鬼塚大輔
小林浩康
CGI監修
板野一郎
撮影監督
福士享
編集
李英美
テーマソング
宇多田ヒカル
音楽
鷺巣詩郎
総監督助手
轟木一騎
脚本協力
榎戸洋司
鶴巻和哉
前田真宏
翻訳
兼光ダニエル真
アニメーション制作
スタジオカラー
全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第36回 日本アカデミー賞(2013年)

受賞

優秀アニメーション作品賞  
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7

(C)カラー

映画レビュー

3.5 【77.2】ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 映画レビュー

2026年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、アニメーション史上、これほどまでに観客を突き放し、同時にこれほどまでに作家の孤独な内面を露呈させた作品はないという意味で、極めて特異な位置を占めている。前作までの高揚感を鮮やかに裏切り、物語の舞台を14年後の荒廃した世界へと一気に跳躍させた判断は、商業映画の枠組みを超えた一種の暴力的なまでの芸術的決断である。本作が提示したのは、救済のあとに訪れる残酷な空白であり、過去の栄光を一切認めないという徹底した自己否定の精神である。この作品の存在こそが、シリーズを単なるエンターテインメントから、逃れようのない実存的悲劇へと引きずり込んだと言える。
脚本とストーリーの構造は、意図的な不親切さと欠落によって構築されている。観客は主人公である碇シンジと完全に同期させられ、何の説明もないまま絶望的な戦場へと放り出される。かつての仲間たちが向ける冷徹な視線、変わり果てた世界の惨状、そして自分自身の存在が破滅の引き金であったという過酷な真実。これらが執拗に積み重ねられる展開は、映画表現におけるストレスの極致を体現している。しかし、その暗闇の中で描かれる渚カヲルとの交流は、刹那的な美しさを放つ。救いを求める意志が、結果として再び最悪の事態を招くという円環構造は、ギリシャ悲劇にも通じる冷徹な教訓を突きつけるが、一方で物語としての自律性や観客への説明を著しく欠いた構成は、作家の独白的な側面が強く、評価を二分する要因となっている。
庵野秀明総監督による演出は、もはや実写とアニメの境界を消滅させる段階に達している。無機質な戦艦ヴンダーの発進シークエンスにおける重量感の描写や、抽象化された赤い大地のビジュアルは、観客の視覚を圧倒し、論理的な理解を拒絶する。編集のテンポも極めて独特であり、静止画に近い静寂と、爆発的な情報の氾濫が交互に訪れる。美術面では、廃墟となったネルフ本部や月面の情景が、世界の終わりを詩的に描き出し、そこに漂う虚無感を決定的なものにしている。
音楽の鷺巣詩郎は、本作において合唱を多用した宗教的かつ荘厳なスコアを提供し、物語の悲劇性を神話の領域へと押し上げた。劇中で象徴的に使用されるピアノの旋律は、周囲の絶望的な状況とのコントラストにより、かえって深い悲しみを誘う。また、エンディングを飾る宇多田ヒカルの「桜流し」は、失われたものへの鎮魂歌として、これ以上ないほど深く、静かに観客の心に寄り添い、本作の難解な読後感を一滴の涙へと昇華させている。
キャスト陣の演技は、この極限状態の物語に圧倒的な実在感を与えている。主演の緒方恵美(碇シンジ役)の演技は、もはや一つの現象である。前作で英雄的な自己犠牲を見せた少年が、一転して「何もするな」と拒絶される。その戸惑い、焦燥、そして再び何かを成し遂げようとする危うい希望が崩れ去る瞬間の慟哭。彼女の声は、単なる台詞の朗読ではなく、魂が削れる音そのものとして響く。特に、カヲルの死を目の当たりにした際の言葉にならない絶叫と、その後の完全に生気を失った空白の演技は、アニメーションの歴史において類を見ないほど残酷で美しい。
石田彰(渚カヲル役)は、絶望の底にいるシンジにとって唯一の福音となる存在を、浮世離れした透明感のある声で演じきった。彼の優しさが、結果としてシンジをさらなる深淵へと導いてしまうという残酷なパラドックスを、石田は甘美でありながらもどこか諦念を含んだトーンで表現している。林原めぐみ(アヤナミレイ(仮称)役)は、文字通り「空っぽ」の器としての役柄を、抑制された演技で体現した。宮村優子(式波・アスカ・ラングレー役)は、14年の歳月を経て成熟しながらも呪縛を抱えた内面を、苛烈な口調の中に滲ませた。さらに、大塚明夫(高雄コウジ役)のような重厚なキャリアを持つ俳優の参加が、劇中の時間の重みを観客に直感させる重要な役割を果たしている。
本作は、第36回日本アカデミー賞において優秀アニメーション作品賞を受賞した。これは単なる続編ではなく、観客という存在そのものを試す鏡のような映画である。庵野秀明が描いたこの深い闇は、時代が抱えていた不安を鋭く切り取り、今なお色褪せない異質な光を放ち続けている。私たちはこの映画を通じて、希望を持つことの恐ろしさと、それでもなお歩き出さなければならないという人間の業を、あまりに鮮烈な形で目撃することになる。
【最終表記】
作品[EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.]
主演
評価対象:緒方恵美(碇シンジ役)
適用評価記号と点:A9
助演
評価対象:石田彰(渚カヲル役)、林原めぐみ(アヤナミレイ(仮称)役)、宮村優子(式波・アスカ・ラングレー役)、大塚明夫(高雄コウジ役)
適用評価記号と点:A9
脚本・ストーリー
評価対象:庵野秀明
適用評価記号と点:B6
撮影・映像
評価対象:庵野秀明、増尾昭一、福士享
適用評価記号と点:S10
美術・衣装
評価対象:山下いくと、加藤浩、菊地正典
適用評価記号と点:S10
音楽
評価対象:鷺巣詩郎
適用評価記号と点:S10
編集(加点減点)
評価対象:庵野秀明
適用評価点:0
監督(最終評価)
評価対象:庵野秀明
総合スコア:[77.2]

コメントする (0件)
共感した! 1件)
honey

5.0 浦島たろさん🐢

2026年1月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

 月1エヴァ。
 出遅れたシールもらえなかったorz
 だけどもうきっと無いってわかってたから
それ程ショックは受けませんでした。
 若干後ろに倒れそうになっただけでした。

 皆さん:Qはキライなんでしょう?w
 分かります分かります。

 だけどワタクシ。。

 :Qが1番好き!!

 エヴァは好きで全媒体擦りまくっておりますが、そこまでコアなファンでもないし詳しくもないし、わからない事だらけ。
 庵野信者でもありません。

 だから賛否の否が多い本作。
 皆さんのご意見もごもっとも!
 分かります分かります(^。^)b

 だけど、なんか、感覚的に、とても好きな
"エヴァ"なんです。

 はっ???
 意味がわからない(°▽°)
 えっ???
 どういう事??(°▽°)

 ずっとイライラさせられる。。。w

 ストーリーにも製作陣にもネガティブな感情さえ持ってしまう:Q

 だけど、初見の????からの
!!!!の衝撃が、今も、忘れられません。

 そして難解なこの世界。

 ある時突然"わかった!"カモ。。という謎のゾーンに入っていって、ぐちゃぐちゃになったパズルのピースがびた!!!っとはまった瞬間があったのです。

 言葉に出来ない感覚なんですが、
おおおーー!!ってなったんですw
 庵野監督の"本気"に触れた感覚になったんです。

 シリーズの中でも特に:Qは"理解しよう"という気持ちで鑑賞する作品ではないと思うのですが(え?)分かりたい分かりたいって気持ちにナリマセンカ??

 え。なりませんか。。orz笑

 とにかくですね。
 庵野監督が本気を出してます♪

「さよなら全てのエヴァンゲリオン」した今でも尚:Qは色々"燃えちゃう"作品だと思うので、個人的な感情や考察見解は怖いので書きませんw

 よって 今回はネタバレなしで、当たり障りのない、クソほど面白く無いレビューになってしまいましたチーン。。

 だけど、今でも:Qはよく流してる。
 皆さんより(約1名除きw)多く見ている自信あり。
 大好きな作品ですサイコー!

コメントする 2件)
共感した! 10件)
ゆき

3.5 月一エヴァ

2026年1月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

で再鑑賞
映像追加版よかった

コメントする (0件)
共感した! 4件)
トント

3.0 月1は良い

2026年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

テレビ、配信等では何度も観ましたが、劇場で観るのは初めて。
破から1か月での鑑賞ですので、話の連続性も感じられ良かったです。
また、破との間の話、BD等の特典映像が本編に先立って上映されたので、本編のみではわかりにくかった点も、補完されました。
こういう、連続上映は良いですね。SWとかでもやってくれないかな。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
BUJI

他のユーザーは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」以外にこんな作品をCheck-inしています。