沈まぬ太陽
劇場公開日:2009年10月24日
解説
累計700万部を超える山崎豊子のベストセラー小説を渡辺謙主演で映画化。監督は「ホワイトアウト」の若松節朗。巨大企業・国民航空の労働組合委員長を務める恩地は、職場環境の改善を目指し会社側と戦うが、懲罰人事で海外赴任を命じられてしまう。パキスタン、イラン、ケニアと次々と転勤を強いられた恩地は、10年後に本社復帰を果たすが、帰国後間もなく自社のジャンボ機が御巣鷹山に墜落するという事件に直面する。
2009年製作/202分/G/日本
配給:東宝
スタッフ・キャスト
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2023
20本目
あのジャンボ墜落事件を軸にストーリーは構成されており、会社の腐敗、国の癒着問題などなど盛り沢山な問題に立ち向かおうとする一社員の話。
冒頭のシーンから、もう辛い…
あの飛行機に乗らなければ…
あの時間の航空券を買わなければ…
出張を断っていれば…
そんな後悔を抱え、生きていく。
その辛さはやはりご本人しか分かるわけが無い。
そんなご遺族達に向き合いながらも、誰1人の心を癒す事はできない。
そんな中でも、
明日を迎え、また生きる、生きてしまう。
ご遺族達は明日を約束された夕日はどう見えるのか。
長い映画だが、骨太映画で見応え充分でした。
2022年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
自分には珍しく原作が先で鑑賞。
かなり『はしょった』内容だったが、あの山崎豊子さんの原作を1本の映画で描くのは無理があるので、しょーがない。
その中でも良くここまで作ったと思うし、俳優陣も良かった。石坂浩二、三浦友和、松雪泰子等好きな俳優ばかりで、特に渡辺謙は流石だとおもった。
御巣鷹山の悲劇があってもなお、変わらない腐った某会社に後味悪いけど、どこまでホントの話なのか!?
2022年6月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
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第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作。
「金曜特別ロードショー」で鑑賞。
原作は未読です。
実話を元にした、骨太な社会派超大作。日航機墜落事故を題材に、信念を貫いて大企業の悪しき体質と戦い続けた恩地と、友を裏切って会社の中で伸し上がっていく行天の対比と対峙が壮大なスケールで描かれていて、とても見応えがありました。
本作鑑賞時は高校2年生だったので、日航機墜落事故があったことは知っていましたが、当時の出来事の壮絶さを、あくまでもフィクションなので脚色されているとは言え、まざまざと見せつけられたことがとても衝撃的でした。
社会人になり、現場工事の監督をしているのですが、本作で描かれたことが他人事では無い業界に身を置いている今振り返ると、また違った視点で本作を捉えることが出来ました。
事故には直接的な原因があり、その検証も今後の教訓として大切ですが、事故の遠因であろう出来事から始まるストーリーによって、起こるべくして起きた事故・人災であることが明らかになり、大企業の傲慢さと持つべき責任の重さに迫ったドラマに引きつけられるものがあるなと思いました。