相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
劇場公開日 2009年3月28日
解説
人気シリーズ「相棒」に登場する鑑識官・米沢守を主人公にしたスピンオフ。監督は「あぶない刑事」の長谷部安春、原作は監督の息子ハセベバクシンオー。米沢は別れた妻の死亡を伝えられるが、死体は同姓同名の別人で、所轄の刑事・相原の元妻であった。自殺という死因の断定に納得のいかない米沢と相原は、協力して彼女の死の真相を探るが……。シリーズ初登場の萩原聖人が米沢の相棒役を務めるほか、本家「相棒」の水谷豊、寺脇康文も出演。
2009年製作/105分/日本
配給:東映
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2022年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD
『相棒劇場版』(2008)の東京ビッグシティマラソンと絶妙にリンクしていて、犯人を割り出した以外に米沢守が別れた妻をも見つけてしまった。しかし、その元妻知子が再婚して名前が変わっていた?などと最初からミステリアスな展開だが、翌日には完走できなかった知子が青酸化合物を服用して自殺していたと判明。死体を見ると、米沢の元妻とは似てはいるが別人であり、所轄の刑事相原(萩原聖人)の元妻だとわかった。
自殺ではないと断言する相原に同情してコンビを組んで裏で捜査を続ける米沢。時折、杉下右京と亀山薫が姿を見せるところも面白いし、何かとアドバイスをくれるのか、事件について知っているのか、想像ではあるけど、右京さんはある程度知っていたんじゃなかろうか。落語「四段目」のCDを貸し与えるなんてのもいいストーリー。
テーマとしては青少年防犯協会という警察の外郭団体において、警察キャリアから天下りした理事長(伊武雅刀)のセクハラ問題や税金の無駄遣いといった問題を前面に出している。無駄なパンフレット、無駄な天下り制度。さらには横領問題も飛び出してくるのです。
警視庁鑑識課はよっぽど暇なのか?米沢守は完全にフリーな立場で相原と行動をともにしていたし、『相棒』本編以上に警察の組織行動が蔑ろにされていた気もする。踊るシリーズのスピンオフに対抗したようにも思えるけど、やっぱり社会派ドラマの面を見せるこちらの方が面白いかなぁ・・・
印象に残るシーンはストリートミュージシャンのごとくギター片手に歌う米沢♪そんでもって、萩原聖人の声がどうしても『冬ソナ』のミニョン=チュンサンに思えてしょうがない・・・
2021年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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熱心なファンでは無いですが、シリーズ屈指の完成度だと思います。米沢守に興味は無くても、推理物として見事にハマってしまいました。天下り批判の内容じたい、新自由主義全盛の現在では作れそうにありませんが、天下り批判そのものを逆手に取ったシナリオは見事でした。萩原聖人の面倒くさそうな印象の外見も役にマッチしていました。特命係の二人となかなか話せず、最後に少しだけ話すのもダラダラせずキレがあって良かったです。路上演奏のシーンは要るのかという感じですが、エレカシのED曲は良くないと思います。
2021年1月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
特命係を手伝う中で失踪した妻の足取りを見つけた鑑識の米沢は独自で手掛かりを追おうとするが…。
相棒のスピンオフ映画第1作。キャラ性を変容させない工夫は見事だが、行き当たりばったりのミステリになっている感は否めず。良くも悪くもファン向け作品な印象でした。
必死に演じている。米沢守を。正直な話かなり面白い。キャスト面でかなりダメージなのかもしれないがファンからするとこんなに嬉しいことはない。最高である。
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