ギリシャに消えた嘘
劇場公開日:2015年4月11日
解説
「太陽がいっぱい」「リプリー」の原作者として知られるパトリシア・ハイスミスのサスペンス小説「殺意の迷宮」を、今作が初監督となる「ドライヴ」の脚本家ホセイン・アミニにより映画化。1962年、ギリシャのアテネでツアーガイドをしているアメリカ人青年ライダルが、パルテノン神殿で優雅なアメリカ人紳士チェスターとその妻コレットと出会う。夫妻に魅了され、彼らのガイドを務めるライダルだったが、チェスターがホテルの部屋に現れた探偵を殺害し、ライダルがその後始末を手助けしたことから3人の運命は激変。警察にも追われる身となった3人は、後戻りできない破滅への道を突き進んでいく。紳士とその妻にビゴ・モーテンセン、キルステン・ダンスト。ライダル役に「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」のオスカー・アイザック。
2014年製作/96分/G/イギリス・フランス・アメリカ合作
原題:The Two Faces of January
配給:プレシディオ
スタッフ・キャスト
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2022年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
役者はみんないい仕事をしている。
でも、予告に騙された。もっと、一転二転三転ありのサスペンスかと思ったら、意外にストレート。
「消えた嘘」???ってあれのこと?
もっと別の、人間の内面をえぐってみせてくれるような、自分自身と向き合わされるような”嘘”ーギリシャ悲劇にも相当するーを期待しちゃったよ。
単に私が読み取れていないだけなのか。
邦題も思わせぶりだけれど、だからと言って原題ほどの深い意味は映画では描かれていない。
ライザックとチェスターの関係や二人の過去を思わすような内面のエピソードがあったら「ヤヌス」っぽくなったんだろうけれど…。
役者に頼りすぎたかな。
単なる逃走劇?
傍から見ているとわざわざ泥沼に足を踏み入れる決断ばかりで、ハラハラするし、見ていられなくって、もどかしいが、
当人たちは状況が見えてなくって、お互い頼りにするしかないのに、疑心暗鬼で、もがいている様子が迫真。
目先の利益に翻弄される主人公たちの浅はかさと相まっていい味出している。
『太陽がいっぱい』の原作者の別の小説の映画化とな。
『太陽がいっぱい』の主人公が犯罪を犯してしまう過程に共感ができるからこそラストが切なくて切なくてしかたがないのに対して、この作品の主人公たちが犯罪を犯す・関与する過程に共感ができない。それで、醒めてみてしまうのかな?
映画のキャラクターの魅力っていうより、役者の魅力で、先を見たくなる。
ギリシャが舞台。
観光名所ではなくとも、そこかしこが神々の寓話と日常生活が重なる世界。
とはいえ、
欧米文化には基礎教養かもしれないが、
日本人には(私には)、有名なモチーフこそアニメや漫画で繰り返し取り上げられているが、
ギリシャ悲劇も『イーリアス』も『オデュッセイア』もなじみが薄い。
なので、本歌取りのように、もう少し元ネタをにおわせてくれると味わえるのだが、描きすぎてもくどくなる。難しい。
原作未読。
脚本はいいのかもしれない。
役者は良い仕事をしている。
でもね、
見て損ではないが、これだけの名優を揃えて期待外れ。
2022年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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原作者は「太陽がいっぱい」を書いた人ということで興味を持って鑑賞、確かに青年の描き方には似たような臭いがしたのだが、主人公が詐欺師の小悪党、青年も小銭をくすねる観光ガイドで他人の妻に横恋慕、感情移入しようにもチープ過ぎる。
犯罪と言っても投資詐欺で逃亡中の弱みがなければ正当防衛か事故で済む話、こそこそ逃げなくとも堂々とチェックアウトすれば旅券の心配もないし、その日のうちに高跳びできるでしょう、まるで運命の皮肉のように悪い方へ悪い方へと展開するのもわざとらしい・・。
サスペンスと言う程謎もないし結末でのカタルシスも感じない、トラブルに巻き込まれた卑しい青年の物語といったところでしょう。
2022年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
すごく引き込まれる序盤・中盤から、失速の終盤。
画の雰囲気もあったと思うんだけど、
終わってみればどこかで見たような印象になってしまった。