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主人公の少年が病気で、道で倒れた時、女性が助けてくれた。
それがきっかけで、少年は女性を好きになり、2人は同棲生活を始める。
少年は性の手ほどきを受けたが、逆に本を読んで聞かせる事を求められた。
女性は文字を読めず、またそれがコンプレックスなのだった。
法学部に入った主人公は、この女性が容疑者の1人である裁判を傍聴する。
看守だった主人公達が、火事の際に囚人達を見殺しにした事件だった。
この女性はハメられて首謀者に祭り上げられ、懲役を食らう。
裁判は、女性の筆跡鑑定により判断しようと言う流れになったのだが、
文字を書けない事を知られたくないため嘘の自白をしたのだった。
主人公はそれに気付いたが、黙っていた。
刑期はかなりの長期で少年もおっさんになったが、
その間中おっさんはテープに物語の朗読を録音し、送り続ける。
女性は刑務所の図書館で原作を借り、照らし合わせる事で文字を学ぶ。
刑期も終了間近となり、おっさんは女性の身元引受人になる。
そして刑務所内で一度会い、少しの会話をする。
ところが女性は出所の日を前に自殺してしまった。
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うーん、理解不能な点が多かったなあ。
このおっさんは一体何を考え、何故そのような行動を取ったのか?
まあ裁判で彼女の濡れ衣を晴らさなかった件については、
彼女の意志を尊重したのだとも取れる。
でも、だとしたら彼女はまさに被害者ということである。
一応罪にはなるかも知れない、でも本来は微罪なのである。
なのにこのおっさんは女性を犯罪者扱いして上から目線で扱っている。
例えば、テープは送り続けたが、彼女からの手紙に一切返信しない。
何これ?読み書きすら出来ない哀れな女に対して、
テープを読んで送って上げてるって態度にしか見えなかった。
そして最後に会った時、過去の事をどう思うかを聞いた。
女性は自分達の恋愛の思い出話の事と思って笑顔で話し始めるが、
すぐに遮り、自分の罪を反省したのかの話だと言った。
お前はどんだけ上から目線やねん、アホかっての。
女性は長い孤独の末に出会えたこのおっさんに甘えたかった。
それとなく手を机の上に差し出すが、男は軽く触れるだけでスルー。
お前は女心ってものがわからんのか?だから離婚されるんやって。
ホンマに頭のかたーい、自分の考えを押し付けがちな、
学校に子供を通わせずに自宅で家庭教師をつけたりしがちな、
欧米の古くさーい、カトリックの親父っぽさ満開やった。
日本人にはこのおっさんの意図は理解できないのではないだろうか。
それともこのおっさんでなく、女性側に感情移入せよって事?
いやそういう描かれ方もしてなかったし、全く意味不明。