愛を読むひとのレビュー・感想・評価

メニュー

愛を読むひと

劇場公開日 2009年6月19日
53件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

とってもステキな話だったけど、 原作を読んでたりロマ、文盲について...

とってもステキな話だったけど、
原作を読んでたりロマ、文盲についての知識が
なければハンナの性格や行動があまり納得出来ないと思う
予備知識なしでの鑑賞は魅力半減じゃないかな?

こな
こなさん / 2019年5月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

沈黙は金か?くちびる寒しか?三者三様の沈黙。

マイケルは、
黙っていたからハンナを死に追いやり、
黙っていたからロマの女との情交を秘して世間とナチスから自分の命を救った。

ハンナは、
文盲を黙っていたから自分を死に追いやり、逆に文盲を黙っていなかったらそれはそれでロマの出自がばれて結局はガス室行きだった。

どの道死ぬことになっていたハンナだからマイケルを道連れにはすまいと沈黙を守り、そうしてハンナはマイケルを救い得た。

レナ・オリンはハンナの最期を知らされて永く閉ざしていた口を開く。
キリル文字の書かれた錆びた缶が開かれて、その古い菓子缶が無言に語りだす。

私たちは失言を口からこぼして取り返しのつかない失敗をすることもあるのだけれど、語らなかったことによる失敗も本人だけが知っている永遠の責苦だ。

マイケルは娘に語り始める。
赦しと救いは告解するマイケルの口を通して彼の復活を約束するだろう。
きっと必ずや怒涛のように押し寄せる愛の思いがマイケルに嗚咽と微笑みを恢復させるだろう。

きりん
きりんさん / 2019年5月2日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

独特な雰囲気

50年ほど前のドイツを舞台にしているからか、少し独特の雰囲気をもっている。
様々な事柄が後々繋がってくる深い内容。
決して晴れ晴れしい気持ちになる作品ではない。

志村圭亮
志村圭亮さん / 2019年4月2日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 難しい
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

キャスト選びが秀逸 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

明確な答えが出たわけではないけど、余韻が残る作品だった。
特にケイト・ウィンスレットの老いた姿は秀逸。亡くなったばかりのブルーノ・ガンツが出てるのを知らずに観たので嬉しさと悲しみが交差した。他の俳優全て配役が良かった。
ハンナの自害に至る心の動きが欲しかったのが本音だけど、それは前半の失踪の理由と重なる不安からと読み取った。それが違うのであればやはりシナリオの不足だろう。
とあるサイトのレビューに、原作ではハンナがルーマニア出身とあり、映画では触れていないと書かれていて、ルーマニアと言えばロマ族=ジプシーすなわち読み書きが出来なかったとあった。
これまでナチスものの映画を数本観たが、改めて戦争は誰も1mmも幸せにならない。どこまでも虚しい。

レイ
レイさん / 2019年3月2日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:VOD
  • コメントする
  • 共感した! (共感した人 0 件)

素敵な純愛

純愛でありながらもまさかの戦争に悲劇、「アウシュビッツ」の収容施設の看守になる運命の字が書けないしゅやくの女性と15歳という若さの主役の男の純愛。
アウシュビッツの看守をしていた彼女は責任を全て被せられ、無期懲役になり、刑を20年勤め上げ、出所寸前に責任をとるように自殺。
その純愛話を娘に聴かせようとする男。
戦争の悲劇。看守になった彼女は、なりたくてなった訳じゃないのに全責任を被せられ、哀しい映画だった…
もう二度と戦争は起こしてはいけないのにアメリカは軍事力増強、平和条約離脱、中国もまいとしのように軍事費増大。北朝鮮は核ミサイル配備。
馬鹿じゃないの?そんな戦争したけりゃ始めろや!

たけさん!
たけさん!さん / 2018年12月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

どうしてなんだろう ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

15歳の坊やが体調不良のところ助けてもらった大人の女性の色気に誘われてしまい、関係が始まり。

読み書きができない彼女は、彼に本を読んでもらうことがとても好きだった。

列車の切符係だった彼女は真面目なので、事務職に昇進の声をかけらる。
が、読み書きができず、それを恥ずかしいと思っていて打ち明けられず、突然仕事を放棄し家を出て彼と離れ離れに。

長い年月の後に再開したのは、彼が法科大学に進学し、勉強の為に行った裁判の傍聴席。
彼女はアウシュビッツの看守をしており、600 人もの囚人を殺した罪に問われていた。

彼女は同罪に問われていた看守達から罪を着せられて、そこで正直に読み書きできないことを打ち明けていれば罪は軽くなったのに、そこでも打ち明けられず無期懲役に。

傍聴していた彼は、そこで彼女のことを打ち明けられたのにそれもできず。
面会に行き、彼女に打ち明けるよう説得もできたのに、それもできず。

結局彼は、助けることができなかった彼女を哀れに思い、刑務所にいる彼女に本の朗読を録音したテープを送り続ける。

彼女はそのテープに励まされ、それを使って読み書きを独学でできるようになり、手紙まで書けるようになる。

でも彼は彼女に一度も手紙の返事も書かず、面会にも行かない。
最後に初めて面会に行ったのは、彼女が出所することになり、身寄りが誰もおらず、彼が住む場所、仕事の面倒をみることになったから。
そして、いよいよ出所の時。彼女は刑務所で自殺を。

彼女は坊やの気持ちを弄んだし。
彼は彼で彼女に対して中途半端な愛を注いだように見える。

感動とか全然感じられず、何で見ちゃったのかなぁと思ってしまった作品。
やっぱりこの時代背景のは苦手‥‥

yupppiii
yupppiiiさん / 2018年7月31日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 1.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

まあまあ面白かったけど後半にかけて切なすぎる😭

まあまあ面白かったけど後半にかけて切なすぎる😭

s
sさん / 2018年6月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

心に残る映画ではあるが理解は出来なかった。

心に残る映画ではあるが理解は出来なかった。

tsumu miki
tsumu mikiさん / 2018年4月5日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

ハンナ

いい意味でモヤっとする…。
善と悪。やっぱりわからないし難しい。
文字が読めなかったハンナの気持ちを考えると辛すぎる。愛を読んでいたのはハンナだ。

Megumi
Megumiさん / 2018年3月4日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

作中の伏線について考えてみた ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

1.ハンナが文盲であることを、マイケルが判事に告げなかった理由

 ハンナの収容所での行為が「悪ではない」ことを、マイケルが確信できなかったため。大学のゼミで、マイケルは同級生と議論をする。「(ハンナら)元ナチの連中がした残虐行為は、当時の法律に照らせば無罪かもしれない」という教授に対し、同級生は「残虐行為自体が悪だというのに、当時の法律が許せば無罪だなんて、法とはいかに薄っぺらいものか」と激昂する。マイケルはこの同級生に反論ができなかった。マイケルはハンナの無罪を望んではいたが、彼女が「悪をなしていない」という確信を持つことができず、よって彼女を刑務所送りにする。

2.なぜハンナからの手紙に返事を書かなかったか

 罪悪感・恐怖感のため。ハンナを収容所送りにした罪悪感から、マイケルは朗読テープをハンナに送り、償いの代わりとする。しかし(他の方も書かれていたが)、この「償い」はマイケルの自己満足。字が書けない筈のハンナから返信をもらったことは想定外で、望んでもいなかっただろう。自分が突き落とした相手(ハンナ)と、また面と向かって会話するなんて、罪悪感が強いほど拒みたくなり、それはハンナに対する恐怖感にも変わる。

3.マイケルが、出所直前のハンナと面会時、冷たい態度をとった理由

 マイケルが期待していたようなハンナは、そこにいなかったから。あれだけハンナと(面会でも文面でも)会話することを拒んでいたマイケルだが、刑務所職員から「彼女が頼れるのはあなたしかいない」と言われ、おずおずと面会に向かう。そこでマイケルは「あのときのことをどう思うか」と、収容所における残虐行為に対するハンナの思いを問う。マイケルとしては「過去を悔やみ、改心したハンナ」を期待しただろう。「ハンナの行為は悪」と思って、彼女を刑務所に突き落としたのだから、ハンナが改心してくれれば、彼の行為は報われることになる。というか、そうなってくれれば彼の罪悪感は救われることになる。しかしハンナは「改心しても、人を殺めた事実は変わらない」と、過去を悔いる様子はない。マイケルは絶望し、ここでもハンナを突き放してしまう。「死の行進」を生き抜いたメイザーが言うように、「収容所はなにも与えない」のであり、ハンナは変わっていなかった。

4.なぜハンナは自殺したか。

 マイケルが自分を受け入れてくれなかったため。刑務所でも、ハンナはずっとマイケルのことを思っていたのだろう。そうでなければ、わざわざ文字を覚えて、マイケルに手紙を出したりはしない。また面会時、マイケルから「あのときのことをどう思うか?」と問われ、「私たち2人の事?」と返すシーンも、彼女のマイケルへ向かう思いを感じさせる。しかしマイケルに突き放され、彼に受け入れて貰えないと悟ったハンナは、自ら死を選ぶ。まだ2人が出会ったばかりの頃、路面電車の中でマイケルに無視されただけで烈火のごとく怒ってた、激情家のハンナだからこその行動になってしまった。

5.マイケルの贖罪

2度ハンナを突き放し、結果彼女を死に至らせてしまったマイケルは贖罪をする。一つは、ハンナの遺言を実行して、メイザーにお金と「宝石箱」である缶を渡すこと。囚人たちを絶望と無気力・無抵抗に追い込むため彼らの大事なものを看守ハンナは奪っており、その一つがこの缶だった、と私は勝手に考えている。ハンナが為せなかったことを行った。
もう一つは、「ハンナ自身の物語」を朗読すること。様々な物語を愛し、朗読を聞いて時には笑い、時には泣いていたハンナ。その彼女自身のことを物語にして語っていくことが、最大の贖罪だとマイケルは考えたのかもしれない。だからラストの、墓場前で娘に向かってハンナの話をするシーンは、クライマックスとしてふさわしい。

ところで、なぜハンナは有罪判決を受けてまで、自分の文盲を隠そうとしたのだろうか。他の方が書いていたが、原作ではハンナはジプシーであるらしく、だとすると文盲を隠すこと=生きる手段という「習性」が、あの場で出たのかもしれない。一方、原作とストーリーは同じでも、そこに違う意図を製作陣が狙うのは常にある話。映画ではジプシー関連の話は全く出ていなかった。なので「激情家ハンナ」は文盲であることを極端に恥じ、それがばれるくらいなら無期懲役・ナチの汚名の方がマシだと思った、という解釈を私はしている。マイケルとサイクリングに出かけたときに、レストランで隣に座ってた子供に対し、ハンナは怯えているような不可解な視線を送っていたので、幼少期にトラウマがあるのかもしれないが。

T
Tさん / 2017年3月21日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする
  • 共感した! (共感した人 1 件)

二人の関係性

非常に深い映画でのめり込んでしまった。年をとっても変わらない二人の絆に感動した。少し時間をおいてもう一度見直したい。

ジンジャー・ベイカー
ジンジャー・ベイカーさん / 2017年3月17日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする
  • 共感した! (共感した人 0 件)

文字が読めることがいかに自分を守れるか まっすぐ正直に生きていても...

文字が読めることがいかに自分を守れるか

まっすぐ正直に生きていても
悪意のある人や
自分を守りたい人に陥れられることもある

愛とは
本当に深く
ゆるがないもの

ふるふる
ふるふるさん / 2016年11月23日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

苦しい

ほんとイライラして途中ひたすら空気殴ってました
学校で見たから静かに終わったものの、家で見たら確実に壁に穴開けてましたね
どこでどの選択をしていたとしても、きっとこの2人に完璧な幸せは無いのだろうと思いました
かと言ってこの選択で、この結末が1番2人にとって良かったかというとそれも違う…
何て報われないんだと、もはや出会わなかったほうが幸せだったんじゃないかと思いましたが、2人は出会って一時でも幸せを共有し、本当の愛を見つけたのですね
素敵でも無いし綺麗でも無い、でも惹かれてしまう複雑な愛がとてももどかしかったです

ジェス
ジェスさん / 2016年11月17日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 1 件)

映画を観てから原作を見た。最後、ハンナが年老いたシーンは、映画の方...

映画を観てから原作を見た。最後、ハンナが年老いたシーンは、映画の方がぼやかされていた。

ツン子
ツン子さん / 2016年7月8日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

純文学である

時代に翻弄され、流された女性。
そのことに気づくのが少し遅かった、
という話かと。
物語の所々に、彼女は他人任せで、
流れに身を任せて生きていた感じが読み取れる。
自分で本を読んでみよう、考えてみよう、
というチャンスは何回もあったはず。
そうすれば、ナチスには入らなかったかもしれない。
それに気づいたときには既に遅く、
知ってしまうと絶望に襲われ、
ラストに繋がったんだと思う。
戦争という時代に飲み込まれた悲しい不幸な話だ。

so
soさん / 2016年6月6日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 1 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

この結末は、読めなかった。

戦争・人種差別・時代背景を知れば、もっと深く理解出来る様なので、近い内に原作を読んでみたいと思います。

映画全体の(重苦しさ)が、この作品の重要な、メッセージにも感じます。

ケイトの体当たりな演技は、見応えあります。

おりこう
おりこうさん / 2016年5月30日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  悲しい 怖い 難しい
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

思ってたのと違った。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

突然気づいたら女性が裸でいて
状況がつかめなくてびっくりしました。
15歳の男の子に手を出してる21歳にさらに驚きました。
裁判中に、この女性が読み書きができないことに気づいたのですが、そのまま逮捕されてしまい、男の子の送る本を読む声で読み書きを出来るようになるなんてすごいなと思いますが、なぜ今まで勉強せずに、おばあさんになってやっと、突然勉強しだしたのだろうとも思いました。
突然姿を消した後、重要な監視役をしていたからそんな時間もなかったのかもしれませんが、見終えた後、感動もなく、なんだかんー。こんな感じかっていう感想でした。
愛を読む人ってタイトルですが、最後は結局結ばれず果たして愛を読んでたのでしょうか。

つまらないわけではないですが、面白くもなかったです。

こねこ
こねこさん / 2016年1月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

分からない…

この映画は後半からガラリと
テイストが変わって、なかなか
重い展開が待っているのだが
そこで主人公が下す決断に
理解が出来ない。

そこまでの愛ではなかったのか?
もう彼女は過去の人だったのか?

なんだが彼女が気の毒でならない

JYARI
JYARIさん / 2015年11月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

ロマンスでありドラマであり哲学的な

人ひとりから見る視野の広さには、
きっと限界があります。
その人の経験や感性次第で、
見たいもの、見えるもの、理解できるもの、理解したくないもの、想像できるもの、それ以前に偏見によって歪曲して都合のいいように記憶するもの。

この映画には、人間のそれが詰め込まれています。
好きや嫌いではなく、見てよかった。
この映画に出会えて良かったです。

こんな映画を作れる才能に驚嘆致しました。

しょうご
しょうごさん / 2015年9月18日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

果たして、読んでいるのは愛なのか? ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

ケイト・ウインスレットは素晴らしいですが、
レイチェル・ワイズで観てみたかったという私もいます。

1958年ドイツ。夏。
15歳のマイク(ダフィット・クロス/レイフ・ファインズ)は、通路で具合が悪くなところを、ハンナ(ケイト・ウインスレット)に 助けられる。その後ハンナの家にお礼に行ったマイクは、彼女の思いがけない衝動に抗うことができず、肉体関係を持ってしまう。二人の年齢差、21歳。
マイクは、激しくて不思議な大人の女、ハンナに惹かれて行く。そしてハンナはマイクに朗読を求め、マイクはハンナの身体を求める関係が一夏続く。が、ハンナは突然、マイクから去って行った。
8年後、法学部の学生になったマイクがハンナを見かけたのは、ナチス戦犯を裁く法廷。ハンナは、その裁判の被告だった。

お礼に現れたマイクに、ハンナは石炭を運ぶように頼みます。煤だらけになったマイクをお風呂に入れ、その滑らかな背中にスポンジを当てる。裸のハンナが、マイクの背中にそっと寄り添います。私はこの「一夏の始まり」のハンナの衝動が、どこから溢れて来たのか、実は理解できません。しかし「一夏の終わり」の、唐突にマイクの元から去って行くハンナは理解できますし、その部分には女の私が共感しました。

二人の関係には居心地の悪さを感じる私でも、心の底から羨ましいと思ったシーンがあります。それはソファーに横たわるマイクが「オデュッセイア」を朗読し、その胸に抱かれたハンナが号泣するシーンです。私にも大好きだけど、読むと悲しみに押し潰されそうになる小説があります。こうして愛する人に守られながら、物語の世界に浸ることができたら、どんなに良いだろうと想像しました。

そして自転車旅行で、2人の関係に決定的な亀裂が入ります。書き置きを残して出かけたマイクに、ハンナは激怒します。顔中血だらけになるまで、ハンナにベルトに殴られる。ハンナは、置いて行かれたと思ったんです。書き置きした紙なんか、なかった!と。
ハンナは、文字が読めない。けれど、それをマイクに伝えることができない。朗読とセックスの関係が、終わる時。そしてハンナは、マイクの元を去るのです。

再会した時、マイクは傍聴席、ハンナは被告席でした。ハンナはナチスの女性収容所の看守(親衛隊)だったのです。他の被告達は、ハンナが証拠となる書類を書いたと主張します(問われている罪の詳細は省きます)。ハンナは、黙秘。裁判官が筆跡鑑定を行うと言った時、ハンナは「自分が書いた」と認めます。嘘なのに。字が読めないのですから、書ける訳がありません。そしてもう1人、その場にハンナが嘘をついたと知っている人がいます。マイクです。ハンナは、自尊心のために有罪になります。しかしマイクは、ハンナの無実、少なくともハンナだけの罪ではないと主張しません。それはハンナの自尊心を守りたい訳ではなく、きっと、その後の彼女の人生を背負いたくないから。
当然マイクは、自分の罪悪感に押し潰されそうになります。なので贖罪の為に、あることをするのです。朗読をテープに録音して、ハンナに送ること。

私はこの行為こそが、とても残酷だと思いました。それはハンナの為ではなく、マイク自身の罪悪感を軽くする行為だからです。それはラストで分かります。
送られて来るテープを聴き、ハンナは字を書くことを独学で憶えます。そしてマイクへ、手紙を書くのです。その文章は、どんどん上達して行きます。が、マイクは1度も、返事を書きません。
終身刑だと思っていた、ハンナの恩赦が認めらました。刑務官からマイクへ、「出所後、面倒を見て貰えないか」と相談されます。そして、2人は漸く再会します。

「あの時のことを、思い出す時があるか?」

マイクの質問に、年老いたハンナは頬を染めます。

「私達のこと?」

マイクは視線を逸らし、冷たく言い放つ。違う。あのこと。アウシュビッツのこと。ハンナの顔が強ばる。ハンナは1度も、自分がしたことを省みる発言をしていません。

「だって、新しい囚人が次々に送られてくるんですよ。場所を空けるために、誰かをアウシュビッツに送らないといけないじゃないですか」

裁判では、こう発言していました。マイクはハンナに罪悪感がないことが、どうしても許せないし、信じられない。でも私は、ハンナは冷酷な人間ではないと思うんです。罪悪に対して、鈍いのでもない。ユダヤ人を憎んで、殺すのが正しいとナチスを盲信していた訳ではない。小説や賛美歌を聴いて、涙を流す鋭い感受性を持っているハンナです。だから私は敢えて、自分を擁護する発言をしないことが、彼女の贖罪なのではないかとすら思いました。それはハンナが自分のお金を、あるユダヤ人の女性に遺したことでも分かると思います。

マイクと会った後、ハンナは自殺します。

希望は勝手に持つ物ですが、期待はさせられるもの。マイクはあの夏、ハンナに読み聞かせていた物語をテープに吹き込んだ。それを聴いたハンナの心には、何が芽生えたのでしょうか。芽生えさせられた。とも、言えると思います。だから私は、マイクが残酷だと思いました。
そしてこの再会、2人の本当の終わり。ハンナの気持ちは理解できますが、同じ女としては共感できません。私なら、会いません。会えません。
読み書きできないこと隠し通した自尊心の強いハンナが、年老いた自分を若いマイクに見せた理由は何なのか?自殺したのは、マイクから拒否されたから?

ユダヤ人の女性が裁判で、こう証言していました。
「(収容所で)ハンナが華奢でひ弱な者を毎晩部屋に呼んで、朗読させていた」と。しかし一見、強制労働から免れることができ幸せに思うけど、結局殺されるのだから期待させただけ残酷。残酷な親切だと。ハンナが自殺したのは、死ななくてはいけないと思ったのは、彼等の気持ちを本当に理解したからかも知れないと思いました。

マイクがハンナの自殺を知り、2人の関係を娘に告白し始めるところで、映画は終わります。誰かに打ち明けたくなる気持ちは理解できますし、家族と蟠りの理由を説明したいことも分かります。が、やはりマイクの行動には、共感できませんでした。何故、娘に?

邦題が「愛を読む人」ですが、男女間の感情を短絡的に「愛」で 済ませてしまうのは如何なものか。

そして、ケイト・ウインスレットは素晴らしいと思いますが、レイチェル・ワイズがハンナだったら、もっと感情移入できたかも知れないと思う私がいます。

まこさぽチャンネル(さぽしゃ)
まこさぽチャンネル(さぽしゃ)さん / 2015年8月13日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする
  • 共感した! (共感した人 0 件)

53件中、1~20件目を表示

映画レビューを書く
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

特別企画

Jobnavi
採用情報