山猫は眠らない

劇場公開日:

解説

南米パナマのジャングルを舞台に、米政府上層部の極秘指令を受けて隠密作戦を展開する2人の狙撃手の姿を描く戦争アクション。撮影の大部分はオーストラリアのクィーンズランド北部のジャングルで行われた。監督はペルー出身で「大統領暗殺指令」のルイス・ロッサ。製作はロバート・L・ローゼン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「トイズ」のマーク・ジョンソン。脚本はマイケル・フロスト・ベックナーとクラッシュ・レイランド。撮影は「カッコーの巣の上で」のビル・バトラー。音楽はゲイリー・チャンが担当。主演は「7月4日に生まれて」のトム・ベレンジャー、「メンフィス・ベル」のビリー・ゼイン。

1993年製作/98分/アメリカ
原題または英題:Sniper
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1993年5月1日

ストーリー

南米パナマ、コロンビア国境近くのジャングルで、ワシントンからの指令を受け、極秘のうちに任務を遂行する狙撃手のトーマス・ベケット上級曹長(トム・ベレンジャー)。彼のもとへ、パナマの麻薬組織のボスであるオチョアの援助を得て政権を狙うアルバレス将軍を暗殺する指令を受けた若きエリート軍人のリチャード・ミラー(ビリー・ゼイン)がやって来た。ベケットはミラーに標的がオチョアと将軍のふたりになったことを伝える。翌朝装備に身を固めたベケットとミラーは、ヘリではなく列車と徒歩で目的地のアルバレス将軍の農園を目指すことになった。農園に侵入した2人はそれぞれ将軍とオチョアを同時に狙撃することになり、ヘリコプターから降りて来たオチョアをミラーは仕留めるが、敵と乱闘になっていたベケットは狙撃のチャンスを逃してしまう。銃弾の雨の中を脱出した2人だったが、暗くなったらもう一度農園へ向かうというベケットの言葉に、恐怖のあまり錯乱したミラーは、銃を乱射して弾丸を使い果たして放心状態になってしまう。そこへ武装ゲリラが現れ、ベケットが捕らえられてしまう。ベケットは最後にひとつ残った弾丸を砂の中に落としていった。恐怖に打ち勝ったミラーは砂の中から弾丸を拾いあげ、闇にまぎれて再び農園に潜入した。アルバレス将軍と、拷問を受けるベケットの姿を見つけたミラーは、自分の方向からは2人の体が重なり合うため、アルバレスを撃つことができない。しかし彼は慎重かつ大胆な判断で2人の体が離れた瞬間アルバレスを射殺した。そしてミラーは、無事ベケットを助け出し、農園から脱出するのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0B級なんだけど、B級と思えない勢いがある

2024年4月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

狙撃される怖さを冒頭からしっかり見せてくれ、油断してるとこうなるって見本のフラッシュバックが繰り返される為、レンズ越しにターゲットや仲間の反応を見たりするシーンにも緊張感がある。 弾丸も山ほど持って行けないから、無駄使いすると自分を守る時に弾が無くなってしまうし、ターゲットに接近する草への擬装は中々なものだったが犬に見つかりそうになった時は馬糞で誤魔化そうとしたり、華々しい活躍ではない所が面白かった。 ラストはあっさり感で終わってしまうのはちょっと寂しい気がした。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

3.5見る、そして見られる緊張感

2023年12月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

タイトルは知っていたし、一部ファンから支持されていることも知っていた。シリーズがかなり作られていることを最近知って、劇場公開無しとはいえ、そんなに続いているのならさぞ面白いのだろうと観てみることにした。 米軍がまだスナイパーという仕事をよくわかっていなくて、ヘリコプター部隊は夜に来いと言われていたにも関わらず、早い方が良いだろうと勝手に判断して迎えに行くし、上官は射撃が上手いだけの新人を重要な任務に向かわせる。だから現場ではベケットのようなベテランが新人の教育をしなければならないし、育ったスナイパーは米軍での扱いの低さに敵に寝返る。 今ではその重要性を理解し当然しっかりと訓練されているが、スナイパーなんて敵を見つけて撃つだけでしょ?みたいに考えていたのが垣間見れてなかなか楽しかった。 それになにより、90年代の映画といえば、どれだけ銃を乱射するかを競っていたような時代で、その中にあってほとんど撃たないスナイパーを主人公にジャンルの中を移動させることと隠れることを中心に作品を作ったストイックさは称賛すべきだと思う。 キャストに関しては、エリートそうでヘタレそうでもあるミラーを演じたビリー・ゼインは良かったし、頑固で真っ直ぐな堅物がイメージにピッタリのトム・ベレンジャーは更にハマリ役だった。 ベケットの、スナイパーとしてしか居場所がない哀愁みたいなものも味わい深かったと思う。 あと、スコープを覗いているような、スコープ越しの映像は、自分が見ている、あるいは見られているような錯覚に陥って、緊張感を高めるなかなかの演出だった。ただちょっと古くさくて、絵的に綺麗ではないのは残念だったけど、少し古い映画だし予算も少なかっただろうから仕方ないかな。 最後に、終盤に「コマンドー」的なドンパチに変わってしまったけれど、一撃で仕留めるスナイパーの美学みたいなものはギリギリ維持できていたし、面白かった。 ただ、続編はもう観なくてもいいかなとは思う。2と3の予告を観たが、あまり面白そうではなかったしね。

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つとみ

3.0スナイパー

2023年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

主人公(トム・ベレンジャー)はアメリカ海兵隊の狙撃手、極秘任務の暗殺者だ。 今度の任務は南米の麻薬王と、その支援を受け政権を狙う将軍の暗殺で、伝えに来た若きエリート(ビリー・ゼイン)と共同の作戦となる。 このエリート、鼻っ柱は強いが、いざとなるとためらうタイプだった。 主人公はとても善良な感じ。

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いやよセブン

4.0トム・ベレンジャー(ベケット)を

2023年5月6日
iPhoneアプリから投稿

知った映画。 スナイパーを卑怯者と思わなくなった映画。 続編も観たくなる映画でした。 ただ心証風景が少し多い気がする。 ワシントンのお偉方の作戦はジャングルを全く理解していない。お偉方素人も、ただの自信家で嘘をつく。 元相棒に付け狙われるというのも、因縁ですかね。

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myzkk

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