テス

劇場公開日

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解説

19世紀末のイギリスの東北部の農村を舞台に、貧しい行商人の子として生まれた娘テスの波乱に富んだ生涯を描くトマス・ハーディ原作『ダーバヴィルのテス』の映画化。製作総指揮はピエール・グルンステイン、製作はクロード・べリ、監督は「チャイナタウン」のロマン・ポランスキー。ハーディの原作を基にジェラール・ブラッシュ、ロマン・ポランスキーとジョン・ブラウンジョンが脚色。撮影はジェフリー・アンスワースとギスラン・クロケ、音楽はフィリップ・サルド、編集はアラステア・マッキンタイア、製作デザインはピエール・ギュフロワ、美術はジャック・ステファンズ、衣裳デザインはアンソニー・パウエルが各々担当。出演はナスターシャ・キンスキー、ピーター・ファース、リー・ローソン、ジョン・コリン、デイヴィッド・マーカム、ローズマリー・マーティン、リチャード・ピアソン、キャロリン・ピックルズ、パスカル・ド・ボワッソンなど。

1979年製作/フランス・イギリス合作
原題:Tess
配給:日本ヘラルド映画

ストーリー

19世紀の末、イギリスのドーセット地方にある村マーロット。ある日の夕暮時、なまけ者の行商人ジョン・ダービフィールド(ジョン・コリン)は、畑の中を行く村の牧師に声をかけられた。彼は地方の歴史を調べており、ダービフィールドが、実は征服王ウィリアムに従ってノルマンディから渡来した貴族ダーバヴィルの子孫であることを告げた。突然の話に驚きながら、彼は家の者達に伝えようと、帰路を急いだ。その頃、タ闇の野原では、白いドレスに花飾りをつけた村の娘たちがダンスを楽しんでいた。その中に、ひときわ目立って美しい娘がいた。ジョンの長女テス(ナスターシャ・キンスキー)である。彼女は踊りを終えると一人で家に帰った。ジョンからダーバヴィルの子孫であると聞かされた妻(ローズマリー・マーティン)は、早速テスをダーバヴィルの邸に送りこみ、名のりをあげて金銭的な援助を受けようと考えた。家族の為にダーバヴィル家を訪れたテスは、着く早々その家の息子アレック(リー・ローソン)に会った。彼はハンサムだが、なまけ者のろくでなしで、美しいテスを見るなり夢中になった。そして、彼はいやがるテスを無理やり森の中で犯した。アレックの情婦になったテスは、ある日の夜明けダーバヴィル家をぬけ出した。両親のもとに戻ったテスは、やがてアレックの子供を産むが、わずか数週間でその子は死んだ。新しい生活をはじめようと、ある酪農場で働くことにしたテスは数人の娘たちと共に乳搾りに精を出した。そこで、農業の勉強をしに来ている牧師の息子エンジェル(ピーター・ファース)と知り合いになったテスは、このまじめで静かな青年に心を惹かれた。彼もテスに恋心を抱き、ある日、彼は正式に結婚を申し込んだ。暗い過去をもつテスは、この申し込みを拒み続けるが、その悩みを手紙につづり彼の部屋の戸ロにすべりこませた。翌日、何の変化も見せないエンジェルの態度に安心したテスは、彼と幸福の時を過ごす。しかし、それも束の間だった。手紙は床に入りこみ、読まれないままだったのだ。それを知ったのは結婚式の前夜だった。式を終えハネムーンを過ごすためにやってきた別荘で、エンジェルが過去の誤ちを告白し、それに続いてテスもアレックとの一件を告白した。しかし、その告白を聞いたエンジェルは、別人のように冷たくなり、一人外に出てしまった。エンジェルの理想生活は崩れ、テスに別れを告げブラジルの農場に発っていった。絶望にくれるテスは、また一人荒地をさまよい、昔の同僚マリアン(キャロリン・ピックルズ)をたよりに農仕事に戻った。そんなある日、アレックがテスを求めてやって来た。彼の申し出を拒むテスだったが、今はジョンも死に、貧しさに苦しむ家族のことを考えると、アレックに従うよりなかった。便りのないエンジェルを諦め、テスは遂にアレックと共に生活を始めることにする。やがてブラジルから戻ったエンジェルは、テスに対する厳しい仕打ちに自責の念を抱き、テスの居所を探していた。やっとテスの住む所が避暑地サンドボーンであることを聞きだしたエンジェルはその豪華な家のべルを鳴らした。そこでエンジェルが会ったテスは貴婦人のような物腰の以前とは別人のテスだった。すべてが遅すぎたと言うテスの前を、エンジェルは肩を落として立ち去った。部屋に戻って泣くテスを、アレックはなじった。出発まぎわの列車に、ひとり寂しく乗り込んだエンジェルは、そこにテスの姿を発見した。彼女はアレックを殺し、エンジェルを追ってきたのだ。今こそ抱き合う二人。森の中の別荘で初めて結ばれたテスとエンジェルは、しかし、逃亡の果ての遺跡で、追ってきた騎馬警官に捕われるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第4回 日本アカデミー賞(1981年)

ノミネート

外国作品賞  

第38回 ゴールデングローブ賞(1981年)

受賞

最優秀外国語映画賞  

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ナスターシャ・キンスキー
最優秀監督賞 ロマン・ポランスキー
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映画レビュー

3.5ポランスキーが本格的に挑んだトーマス・ハーディー文学の古典的な美しさ

Gustavさん
2022年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ナスターシャ・キンスキー主演のクラシック映画復活のドラマ。ポランスキーにしては微妙に奇麗事過ぎる映画作法だが、それだけに正統派も熟せる映画人の自負心を感じる。それがキンスキーの個性的な美しさと相まって、滋味豊かな愛のロマンが展開される。見所はキンスキーと並んで、ジェフリー・アンスワースとギスラン・クロケの撮影が、兎に角美しい。フィリップ・サルドの音楽も的確だ。
ただし、ポランスキーが本格的にトーマス・ハーディー文学に取り組んだ演出力は見事なのだが、これまでのポランスキーらしいアクの強さが感じられないのが惜しい。そのポランスキーは、アメリカを追われたことに対する謝罪のつもりで、このイギリス文学の純粋な男女の愛を描きたかったのだろう。舞台背景の良さ、古典ドラマの美点、役者の演技レベルの高さ、これらに対するポランスキーの演出に個性不足を感じてしまった。

  1980年 12月16日  みゆき座

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Gustav

3.0クズ男たちに…

ケイさん
2021年8月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ケイ

4.0美女と取り巻く身勝手な奴ら

2020年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
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bluetom2000

5.0妻に捧げた映画

2019年9月7日
Androidアプリから投稿

この作品はシャロンテートが殺される前の日にロマンポランスキーのために買った本のテスが原作

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20歳®︎
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