九龍の眼

劇場公開日:1988年8月13日

解説

悪質な爆弾犯人たちを追いつめる香港警察の刑事チェンの活躍を描くアクション。「ポリス・ストーリー 香港国際警察」の続篇で、監督・主演・原案・スタント監修は「サイクロンZ」のジャッキー・チェン(成龍)、製作総指揮はレイモンド・チョウ(鄒文懐)とレナード・ホウ(何冠昌)、製作はエドワード・タン、脚本はエドワード・タンとジャッキー・チェン、撮影はチョウ・イウゾウ(張耀祖)とリー・ヤウトン(李有棠)、音楽はマイケル・ライ(黎小田)が担当。出演はほかに「ポリス・ストーリー 香港国際警察」のマギー・チャン(張曼玉)、「プロジェクトA2 史上最大の標的」のタン・ピョウ(董驃)、「サイクロンZ」のクリスタル・コオ(郭錦恩)など。ビデオタイトル「ポリス・ストーリー2 九龍の眼」。

1988年製作/121分/香港
原題または英題:警察故事續集
配給:東宝東和
劇場公開日:1988年8月13日

あらすじ

正義感に燃える刑事チャン(ジャッキー・チェン)は、以前は一線級の特捜隊員だったが一本気な性格が災いしてか、署内ではいろいろと問題になる事も多く、交通整理係に回されたりしている。ある日、恋人のメイ(マギー・チャン)と入ったバーで、チェンはかつて自分が逮捕した悪人(チュー・ヤン)と出会い、そのいやがらせから大ゲンカになってしまう。署内でまた問題となり、リー署長(ラム・コックン)は休暇をとるように言った。チェンはメイとタイに旅行しようとするが、そのための買物に行ったショッピング・センターでチェンが爆弾を発見、大騒ぎになる。犯人は不動産会社を脅迫して金を出させるのが目的で、自分達の実力を見せるために爆破事件を起こしたのだ。メイとの休暇旅行を返上し、久々に特捜隊員として捜査に復帰したチェンは、上司との対立を繰り返しながらも、ヤン刑事(クリスタル・コオ)らの協力も得て、犯人一味のアジトを見つけるが、逃げられてしまう。不動産会社を爆破するという電話で警察は厳戒体制をしくが、犯人はその裏をかき、捜査本部を爆破した。これに恐れをなした不動産会社は、警察に内緒で一味と裏取引をしようとする。その事を知ったリー署長は、警官隊とともに阻止しようとするが、そこへ金を受け取りに来たのは何とチェン。犯人一味がメイを誘拐して人質にし、チェンにリモコン爆弾のついた服を着せて送り込んだのだ。チェンは金を受け取ると、無線の指示で一味のもとへ急ぐ。だが途中でリモコンがきかないトンネルの中に入り、そこで肌の爆弾をはずして、オートバイをとばして一味を急襲。猛烈な戦いの末に彼らを倒し、メイも無事に救い出すのであった。

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映画レビュー

2.0 ストーリーが一貫性に欠ける

2025年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

『ポリス・ストーリー 香港国際警察』の続編というかパート2だが、劇場公開時にはなぜか『九龍の眼(クーロンズ・アイ)』という全く関係ない邦題で公開された。ただ僕は当時映画誌などを全く読んでなかったにも関わらず『ポリス・ストーリー』のパート2だと知っていた記憶があるので、あるいは上映が始まる前にパンフレットを買って読んでいたのかもしれない。それとも映画が始まって原題が表示された時に気づいたのかな? その後のVHS化、低価格再発売VHS化の際にもそのままの邦題だったが、『ポリス・ストーリー3』の公開およびVHS化の前後に『ポリス・ストーリー2 九龍の眼』に改題された低価格再発売VHSが発売されて現在に至っている。てか映画を観ても「九龍の眼」ってほとんど意味ない適当邦題だし。

ストーリーが混乱気味の作品で、前半は前作で逮捕された悪ボスが病気で余命短いために釈放され、主人公への復讐のために嫌がらせをするという話なんだが、なぜか途中から企業を脅迫する爆弾魔が現れ、前作の悪ボスはフェードアウトして爆弾魔との戦いになってしまう。どうも当初は前作の悪ボスと手下たちが再び敵となる話だったようだが、ラッシュを観て前作と代わり映えしないストーリーの弱さを危惧したジャッキーが脚本を改稿させて大幅に撮り直しをしたらしく、おかげで前作のブリジット・リンに代わるヒロイン役として出演していたエミリー・チュウの出番が全カットされてしまったらしい。こんな中途半端で支離滅裂なストーリーになるくらいなら、エミリーヒロインバージョンを見せてほしかったよ。良かったのは最後の敵となるアパアパ言ってる凄腕の聴覚障害者役の俳優のアクションが凄かったことぐらいでした。

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バラージ

4.0 いつ観ても面白い(ジャッキー好きなら)

2025年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

「何年ぶり」とか「何回目」とかでも特に80年代のジャッキー・チェン映画が好きな人にはやっぱり楽しめる!
こんなしなやかに動けたらな~、飛べたらな~など想像もしちゃう!

アクションシーンを「圧巻!」だけで魅せずに「エンタメ的に魅せる!」のがジャッキー・チェンの凄さ。
豊かな発想も楽しめる。
(マギー・チャンもすごい体を張った芝居をしてる)

周りを固める「スタントチーム」の人たちも魅力的でスタントチームがいるからこそ輝けるジャッキー。

観る気になったら間違いなく「ポリス・ストーリー 香港国際警察」からで!
https://eiga.com/movie/49468/

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ノリ

3.0 マギー・チャン

2025年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2025年2月14日
映画 #九龍の眼 / #クーロンズ・アイ (1988年)鑑賞
別題:ポリス・ストーリー2/九龍の眼

1作目と物語が連結しているが公開時は続編と扱わずこの邦題。ビデオ化でもそのままだったが3作目の公開時に改題

普通逆なんだけど珍しいよね。1作目が大ヒットしたのにね。

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とし

3.5 この映画のターゲットは日本

2024年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

前作の成功により、続編として製作された。しかし、ジャッキー・チェンは、その内容に満足できず、追加の撮影を行い、それをあろうことか日本に送って編集させたようだ。公開は、日本の方が、本国香港に先行していた。日本には、とんでもない数のジャッキーの追っかけの女性がいたことが想い出される。映画でも、クルマやカメラなど、日本製品のオンパレード。こんな時代もあったのだ。
ジャッキーは問題はあるが、いざと言うときに一番頼りにされる現役の刑事で、いつもの上司や署長と対立しながらも事件に取り組む。前半は、設定も前作と同じだが、やがて脅迫状を送って、爆薬をしかけると脅し、お金を巻き上げようとする新たな勢力との抗争になる。
確かに前作の香港のスラムでの活劇やバスのチェイス、デパートでの落下のようなエピソードでは、やや劣るかも知れない、しかし、ジャッキーの身体を張った戦いは見事。相手は、聴力障害の男を演ずるベニー・ライ。足技のスピードと正確性では、ジャッキーを上回っていたのかも知れない。しかし、ジャッキーは、相手の利点を奪うことに精力を注ぐ。
さらに目立ったのは、いつもの恋人役メイを務めるマギー・チャンか。彼女は熱演のあまり、頭部にけがを負ってしまうところが恒例のNG集に出てくる。それにしても、ジャッキーはこのシリーズを通して、コミカルの要素を入れた香港のカンフー・スターから、自ら身体を張ったアクション俳優として、世界にはばたく。日本は、音楽等を含め、それに力を貸している。

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詠み人知らず

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