スター・トレック2 カーンの逆襲
劇場公開日:1983年2月19日
解説
カークに積年の恨みをはらそうと、悪玉カーンが襲いかかって来た。「スター・トレック」(79)に続くシリーズ第2作。エクゼクティヴ・プロデューサーは、TVから転向したハーヴ・ベネット。製作はロバート・サリン、監督は作家出身で「タイム・アフター・タイム」のニコラス・メイヤー。ハーヴ・ベネットとジャック・ソワーズが、TVシリーズの一挿話「宇宙の帝王」に基づいて練った原案をソワーズが脚本化。撮影はゲイン・レシャー、音楽はジェームズ・ホーナーが担当。特殊視覚効果はジム・ヴェイルとケン・ラルストンの指揮の下に、ルーカスフィルムの傍系インダストリアル・ライト&マジックで撮影された。TVシリーズのクリエイターで、第一作の製作者であるジーン・ロッデンベリーが、特別コンサルタントとして参加している。出演はウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、デフォレスト・ケリー、ジョージ・タケイらのシリーズ・レギュラーに加えて、リカルド・モンタルバン、カースティ・アレイ、ビビ・ベシュらが出演している。
1982年製作/113分/アメリカ
原題または英題:Star Trek 2: The Wrath of Khan
配給:パラマウント作品=CIC
劇場公開日:1983年2月19日
ストーリー
23世紀。エンタープライズ号のブリッジを模したセットで、訓練生のトレーニングが行なわれていた。船長をつとめるのは、バルカン星人とロミュラン星人の混血女性のサーヴィク(カースティ・アレイ)。今日はジム・カーク提督(ウィリアム・シャトナー)の誕生日、スポック(レナード・ニモイ)は本をおくり、船医のマッコイ(デフォレスト・ケリー)は、「デスクワークではなく、宇宙船の指揮をとるように」と忠告する。セティ・アルファV星で生物の存在が感知され、リライアント号のテレル艦長とチェコフ副長が調査におもむく。そこで、2人は数十人のグループに囲まれる。彼らのリーダー、カーン(リカルド・モンタルバン)は20世紀の優生人間で、宇宙を漂流していたところをエンタープライズに救助されたが、恩知らずにもエンタープライズを乗っ取ろうとして失敗。15年前にこの星に追放され、以来、カーンは復讐の思いに燃えていたのだ。その頃、カーンはエンタープライズ号の閲兵をしていた。ジェネシス計画の責任者キャロル・マーカス博士(ビビ・ベシュ)の連絡が途中でとだえたことから、カークが調査のためエンタープライズの指揮をとることになった。ジェネシス計画とは、無生物状態から生物を創り出すというもので、最終段階では惑星全体で実験されることになっていた。エンタープライズ号は、リライアント号からの攻撃を受けるが、カークの素早い判断で逃走に成功。カーク、サーヴィクらは空間移動して、マーカス博士らのいる小惑星レギュラーに移る。カークはそこでキャロルとの間に生まれた息子デイヴィッドに会う。テレルはカーンの命令を受けてカークを殺そうとするが、できず、自殺する。やがて、カークらはエンタープライズ号にもどった。エンタープライズとリライアントは、ともにムタラ星雲に入り、戦う。カークの頭脳プレイでリライアント号を撃破。だが、エンタープライズの主カパワーがやられた。カーンがジェネシスを爆発させた。これに巻きこまれると、エンタープライズも終りだ。スポックは放射能を浴びながら、エンジンを修理する。スポックの尊い自己犠牲により、エンタープライズは救われた。スポックの棺は、ジェネシスのおかげで生まれ変わった星に漂着するのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ニコラス・メイヤー
- 特別コンサルト
- ジーン・ロッデンベリー
- 脚本
- ジャック・B・ソワーズ
- ハーブ・ベネット
- 製作総指揮
- ハーブ・ベネット
- 製作
- ロバート・サリン
- TVシリーズ創作
- ジーン・ロッデンベリー
- 撮影
- ゲイン・レシャー
- プロダクションデザイン
- ジョセフ・ジェニングス
- 美術
- マイケル・マイナー
- 音楽
- ジェームズ・ホーナー
- 編集
- ウィリアム・P・ドーニッシュ
- 衣裳
- ロバート・フレッチャー
- 特殊視覚効果スーパーバイザー
- ジム・ヴェイル
- ケン・ラルストン
- 字幕
- 金田文夫