機動警察パトレイバー2 the Movie

ALLTIME BEST

劇場公開日:2021年2月11日

解説・あらすじ

押井守監督が手がけた人気オリジナルビデオアニメーション「機動警察パトレイバー」の劇場版第2作。2002年、突如として横浜ベイブリッジが爆破される事件が発生。自衛隊機によるものと報道されるが、該当する機体は存在しなかった。同様の不審な事件が都内で相次ぎ、警察と自衛隊の対立が深刻化。事態を重くみた政府は実働部隊を治安出動させ、東京は事実上の戦争状態に置かれてしまう。警視庁特車二課第2小隊隊長の後藤らは、東京に戦争を再現させてみせたテロリストの正体とその真相を追う。竹中直人、根津甚八が声優として出演している。2020年にシリーズ誕生30周年突破を記念して前作が4DX上映されたことに続き、2021年には「機動警察パトレイバー2 the Movie 4DX」と題して本作も体感型上映システム「4DX」で公開される。

1993年製作/113分/G/日本
配給:バンダイナムコアーツ
劇場公開日:2021年2月11日

その他の公開日:1993年8月7日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・声優・キャスト

監督
押井守
原作
ヘッドギア
脚本
伊藤和典
プロデューサー
鵜之沢伸
濱渡剛
石川光久
エグゼクティブプロデューサー
山科誠
植村徹
キャラクターデザイン
高田明美
ゆうきまさみ
メカニックデザイン
出渕裕
河森正治
カトキハジメ
メカニックデザイン協力
佐山善則
伊東守
藤島康介
作画監督
黄瀬和哉
レイアウト
渡部隆
今敏
竹内敦志
水村良男
荒川真嗣
演出
西久保利彦
撮影監督
高橋明彦
美術監督
小倉宏昌
色彩設計
遊佐久美子
編集
掛須秀一
音楽
川井憲次
音響監督
浅梨なおこ
アニメーション制作
プロダクションI.G
全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)1993 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA/Production I.G

映画レビュー

5.0 日本は幻想からいまだに醒めてない

2021年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この映画の公開が90年代前半で、PKOで自衛隊が死ぬところから物語が始まるわけだが、当時のアニメ映画は、現実の社会問題をそんなにダイレクトに反映していたのだと、改めて見直して驚いた。ちょうどPKO派遣問題と憲法解釈問題が大きく議論されていた時期にその議論のど真ん中を行くような内容だ。
日本の戦後の反映は結局アメリカの核の傘のおかげで、世界にある戦争の現実に向き合わずにすんだから達成されたにすぎない。そして、そんな他国の犠牲の上に成り立っているという見立ては強烈に鋭い。この映画の公開から随分月日はたったが、いまだにこの国は世界の現実に向き合うことができていないのではないかと思う。この映画の問題提起は2021年現在も十分に通用するものだ。
映像の完成度も極めて高い。一枚絵で部屋に飾りたくなる美しいショットがたくさんあって見惚れる。

コメントする 1件)
共感した! 15件)
杉本穂高

5.0 やはりいい

2025年11月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

驚く

斬新

リマスター再上映で鑑賞。
劇場版1作目もエンタメに振り切ったストーリー展開が抜群に面白いが、2のほうはストーリーは所謂押井監督好みの思想、行政、軍事を扱うラインではあるが、なんと言ってもアニメ映画史に刻まれるべき名シーンが多く、それだけで星5なのである。
特筆すべきはやはり冒頭のレイバーの検証機テストシーン。川井憲次の音楽と相まって感動的である。90年代のキッズや青年達の現実世界の“クール”なITへの憧憬(コマンドプロンプトやソフトウェアUI)を、近未来という現実と地続きの舞台設定でブーストさせるあのH.O.S.起動シーケンスだけでもこの映画は傑作と言っていい。ロボットアニメをハードウェアとしての重機とそれを制御する情報技術としてのOSという複合的なロボット工学アニメとして提示したことに当時キッズだった私は感嘆したのだ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
パス

4.0 ロボットアニメでロボットが活躍しないアニメ

2025年10月30日
iPhoneアプリから投稿

何十年前に劇場で観た時は主人公の野明、遊馬の出番が殆どない。
主人公は後藤、南雲隊長。
パトレイバーと言うロボットアニメなのにパトレイバーの活躍がない。
なんだ、これ?
でも世間の評判は良いらしい。
今回の4DXで再鑑賞。

パトレイバー映画と観ないで押井守作品と観れば良く出来てると思う。
「正義の戦争」「不正機の平和」
いつも戦争は正義の名前でやって来る。
平和を享受している自分の手も血で汚れている。

主犯の拓殖行人。自分には「告て行く人」と思った。
戦争は正義の名前で起こされるが戦争を起こした拓殖行人は自分の要求をしなかった。
つまり、これは戦争ではなかったのだ。
後藤隊長は言う。「正義の戦争より不正機の平和の方がマシ」

拓殖行人が南雲隊長に送った手紙に聖書の一句があった。
「地に平和を与えんために来たと思うなかれ
我汝らに告ぐ
然らずむしろ争いなり」
人類の歴史は戦争の歴史であり、地上では戦争が無くならない。
聖書さえも平和を否定している。

この映画の後に地下鉄サリン事件、9.11があり如何に自分達の平和が簡単に覆えさせられるのか解った。
私も正義の戦争より不正機の平和方がマシだと思う。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ライブラ

5.0 奥が深い作品!押井守ってやっぱり凄い!

2025年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

懐かしかった。劇場版の前作とは違い、よりスケールの大きく、警察と自衛隊、米国の侵略まで展開する。30年以上前の作品だが見応え充分、幻の新橋駅や、百里基地など、あったなぁと思っちゃう。
個人的には、榊原良子さん(南雲しのぶ)の凛とした声が印象的で大好き❗️パトレイバー1より重厚な作品だと思う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
一歩