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「映画 ふたりはプリキュア スプラッシュ☆スター チクタク危機一髪!」 映画 ふたりはプリキュア スプラッシュ☆スター チクタク危機一髪!
劇場公開日:2006年12月9日
解説
女の子たちの間で一大ブームを巻き起こしている人気テレビアニメ「ふたりはプリキュア スプラッシュ☆スター」の劇場版。光の使者“プリキュア”に変身して悪と戦う中学生、日向咲と美翔舞。ある日突然時間が止まり、咲と舞の前に精霊アワーズとミニッツが現れる。精霊たちに連れられて時計の郷にやって来たふたりは、謎の男サーロインが、時間を止めて世界を征服しようと企んでいることを知る。ゲスト声優として向井亜紀が本人役で登場。
2006年製作/50分/日本
配給:東映
スタッフ・キャスト
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2023年2月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
2021年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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よく出来た映画だと思う。
『ふたりはプリキュア』シリーズ2作目(3作目?)の劇場版。
約50分という短さでありながら、無駄なく作り込まれた傑作。
今回の敵はサーロインという、ダークフォールの一人。自分をパーフェクトな存在と言ってはばからず、世界の時間を止めることで理想郷を作り出そうとする困った悪役。
このサーロインに対して、珍しく仲違いした咲と舞が応戦する形となる。
結末は少女向けらしく、全てが解決してハッピーエンド。咲と舞も仲直りして、平和が戻る展開。
よく出来ていると言ったのは、時間内にまとめた綺麗な流れもさることながら、
少女向け、また「プリキュア」らしさの流れを汲んだ、自分と他者、世界との関係性の描き方である。
サーロインは強く、自身も宣言するような「パーフェクトな存在」だ。
対して咲、舞は、プリキュアとして強くはあるけれども、人間、それもまだ中学生というお年頃。
そんな彼女たちが仲違いという重荷を課せられては、パーフェクトであるとはどう考えても言い難いだろう。
息の合わないコンビネーションを付け込まれ、一度は敗北するプリキュア。
お互いがお互いを信じられなくなる中で、時間停止のピンチが迫る。
この時の彼女達が紡ぎ出す、ひとりの少女としての弱さと葛藤の表現は見事だ。
相手のことは好き。だけれども、受け入れてもらえるか自信が無い。
この揺れ動きは、見ている人にも現実味を持って迫ることだろう。
さて、一方のサーロインといえば。
時間を完全に停止させることで、自身の理想郷を作り出そうとする。
言ってみれば、『新世紀エヴァンゲリオン』の人類補完計画と似ているかもしれない。
他者が存在しない世界。すなわち、「自分」の存在が全てな環境。
それは他者という比較対象がいない時点で、絶対的にパーフェクトにしか成り得ない。
それがこの映画でいえば、時間停止によって切り取られた世界なのだ。
しかし、お互いに気持ちをぶつけ合い、受け入れ、再起したプリキュアと、
時計の里の精霊たちによってサーロインは敗北する。
その際、彼は言うのだ。「自分よりもパーフェクトな存在だったというのか」と。
洋画『グッド・ウィル・ハンティング』では、このようなセリフがある。
「大切なのは、(夫婦)二人でパーフェクトなのかどうか」。
この個人的名言に沿って考えれば、プリキュアである咲と舞は確かに個人個人は不安定であるが、二人がそろえば、まさに「パーフェクト」だと言えるだろう。
そして、この「プリキュアはなぜ二人なのか?」という問いの答えこそが、他者の存在する世界で一人立ち向かうサーロイン、つまりはどこまでいってもパーフェクトには成り得ない悪役を倒す、という綺麗なストーリーラインに繋がるのであり、世界の平和は守られるのである。
同時に、時間とは、他者との交流に必要不可欠なモノであり、
冒頭のカラオケ大会のように残酷な顔をして時が過ぎることもあれば、
かけがえのない存在として花開かせる、優しい一面もある。
という概念的な結論さえも連れてくるのだ。
ここに花鳥風月を根底に置く、『ふたりはプリキュア スプラッシュ☆スター』のらしさに結びつく。
劇場版として相応しい物語の拡張性と、
少女マンガ的、プリキュアイズムとしての自己他者との関係性がピースをはめるが如く、合致する。
だからこの映画は素晴らしい出来なのだ。
もちろん、劇場版としての作画の高さ、動きの躍動感だけを見ても個人的評価は高い。
他人に拒否されるかもしれない、という現実的な考えより、少女向け作品らしい、
「自分の存在が他者に受け入れられる」ことを前面に押し出していることも、もしかしたら
気になるかもしれないが、この映画ではこれでいいと思う。
この映画をコミカライズした漫画も、最高に出来がいいと考えている。
つまりは、本当によくできた作品なのだ。
2018年6月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
出だしから意図的に息が合っていません。揉めたり喧嘩する内容は、映画だと自然とストレスを感じる時間が長くなるのでキツいです。それはTV版で乗り越えていて欲しかった…という話なので、このシナリオで映画にしたのは安直だったと思います。ボスに投げ掛ける能書きの数々もかなりキツいです。向井亜紀のコメントもしょうもないです。志水監督の作品はどれも微妙だと思いますが、かなりつまらない一本でした。
2016年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
50分と歴代プリキュア映画では一番短い映画ですが、内容はかなり充実していますので戦闘シーンの長さを気にしなければすごくいい映画です。私も最初は戦闘短いとグダグダ言ってたクチですが、戦闘シーンにこだわり過ぎる考え方を捨てたらすごく感動する映画になってしまいました。よく言われる咲舞の性格についてはよく見たらTV版と変わっておらず、喧嘩までの流れは自然でした。TV版ではこれといった大喧嘩はなかったのでTV版の番外編と考えればすごくいい作品に仕上がっており、大喧嘩する咲舞は案外可愛かったりします。この映画には絆再びというテーマがあり終盤での咲舞の変身シーンはすごく感動できるオススメのシーンです。敵キャラの声優さんが速水奨さんだったり映画オリジナル妖精の一人の声優さんがTARAKOさんだったりするので声優さんが気になる方でも楽しめる作品です。