死霊のえじき
劇場公開日 1986年4月12日
解説
ゾンビは増殖を続け、地球を埋め尽くそうとしていた。軍の地下基地ではサラを始めとする科学者たちがゾンビに関する研究を行なっていた。ローガン博士はバブと名づけたゾンビを飼いならしていたが、肝心の研究は遅々として進まず、人間同士の対立も絶えない。そんな争いの果てに、基地内にゾンビたちが侵入。サラたちの運命は? ジョージ・A・ロメロ監督による「ゾンビ」シリーズの第3弾。
1985年製作/102分/アメリカ
原題:Day of the Dead
スタッフ・キャスト
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2021年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
カルト級b級
兵士もB級なら、科学者もB級
見どころ?エキストラゾンビの表情くらい。
2020年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館
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・ゾンビを飼いならす展開→『ゾンビーノ(2006)』その他
・噛まれた腕を切り落とす→『ワールドウォーZ(2003)』その他
後世のゾンビ映画に影響を与え続けたロメロ・ゾンビ作品。登場するのはヒロインであるサラ(カーディル)、ヘリ操縦士、無線技士、フランケンスタインと呼ばれるマッド・サイエンティストたち数人の科学者グループと、ローズ大尉(ピラトー)を中心とする軍人たちだ。彼らはゾンビが巣食っている地下の一角で生き延びていたが、フランケンの奇妙な研究を発見し、意見を異にしていた。
フランケンが生かしておいた従順なバブというゾンビは若干知性も残っていたが、所詮は多くのゾンビたちと同じ。ローズによりフランケンが殺されたことにより、対立は激しさを増し、両グループとも地上のヘリへと逃れようとするのだ。ここでの最も強烈なシーンは巨大エレベータに乗って夥しいゾンビがやってくるところだ。
ゾンビを科学的に解明しようとする講義の場面も面白いし、特殊メイクのトム・サヴィーニの職人芸が光る作品であり、指や腕を食いちぎられるシーンも、内臓がぽろぽろと落ちてゆくシーンなどは本当におぞましい。そんな危機的状況下でも生きた人間同士の熾烈な戦い。元軍人だったらしいバブがローズを射殺するシーンも皮肉をいっぱい込めてある。この銃を撃つゾンビなんてのは21世紀のゾンビ映画の原型となるところかもしれない。ロメロ自身の『ランド・オブ・ザ・デッド(2005)』でもマシンガンを持つゾンビが登場する。
※ロメロ三部作
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
ゾンビ
死霊のえじき
はじめにゾンビありきでゾンビの方が人間より多い。ゾンビ映画の中でもストーリーが行き着くところ迄いっちゃったみたいな感じで、ゾンビ倒すじゃなくて捕獲して地下基地で飼い慣らす研究とか。最初から良い、脚本が凄いと思う。ラストは好きじゃなかったが総合的にかなり良かった。
2020年7月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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高田馬場の「早稲田松竹」で「ジョージ・A・ロメロ監督特集」をやっていて、「ゾンビ」との二本立てと言う事で観賞しました。
で、感想はと言うと、良いね。
面白い♪
ゾンビ映画の大御所、ゾンビ映画界の手塚治虫ことw ジョージ・A・ロメロ監督の正統派「~オブ・ザ・デッド」系作品 第三弾で前作の「ゾンビ」よりも格段にパワーアップしているが、話の芯はブレてないし、いろんな要素が加わっていて観飽きない。
深い作品です♪
今から34年前の作品で当時劇場で観賞しているので映画館で観るのは2回目。
ストーリーも大体覚えていたけど、当時は「キモいなぁ グロいなぁ 怖いなぁ」ぐらいにしか思っていなかったんですが今観るといろんな発見が有り。
ストーリーは真っ当なゾンビ映画ですが、そこにいろんな人間模様を浮かび立たせてる。
ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ作品はあくまでもゾンビはきっかけてあるが、根本にあるのは人間のエゴや倫理の対立。
なのでドラマ性が高いんですよね。
それでいてグチョゲチョのスプラッター感もパワーアップで同日に二本立てで観たゾンビよりも遥かにエグい描写がすんごい。
眼ん玉の白い部分や内臓ゲチョゲチョでエグいエグい♪
これ、前作のゾンビよりもかなりパワーアップしていて、当時の広告やCMでも残酷スプラッターの部分だけを強調して宣伝してたのを思い出しました。
これを当時観た時は結構ショックだったのと、このエグいスプラッターを観たさに観に行ったっけw
だから、この物語の描き出す人間性の構造をキチンと理解してなかったので、改めて観れて良かったかなと。
ラストも良いんですよね。主人公のサラが目が覚めると南の島の海岸で寝ていて、そこに共に脱出した仲間が釣りをしたりしていて遊んでいる。
脱出が成功したのか、もしくは今までの事は夢だったのかが曖昧ではあるんですが、オープニングのサラが壁から大量のゾンビの手に襲われる事を伏線的に考えると哲学的であるんですよね。
また、ゾンビのバブも良い味出してる♪
敬礼する所なんてポスターでも使用されてますが、コミカルかつシニカルで良いんですよね。
サラの恋人のミゲルはもう"何してくれんねん!"とばかりにいらん事をしてくれますw
ゾンビ映画って、その後になると走ったり喋ったりジャンプしたり働いたりとバリエーションが増えすぎて、もう"ゾンビとはなんぞや?"みたいになって、何がなんだかな~みたいになってますが、個人的にはゆっくり歩いて、ユラ~ッと人間を襲うぐらいが良いんではないかと。
ゾンビ映画って今までに製作されたのは大小合わせたら累計1,000本以上あるらしいんですが、自分の中では走ったり喋ったりしないクラシックゾンビ作品の中ではかなりの部類かと。
ジャンルがジャンルなので、あまりお勧めは出来ませんがw お好きな方で未観の方は機会があれば是非♪
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