桃井かおり
12歳から3年間英国ロイヤル・バレエ・アカデミーに留学し、日本の高校を卒業後、文学座付属演劇研究所に所属。1971年に「あらかじめ失われた恋人たちよ」で映画デビューする。以降、山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」(77)などで活躍し、主演作「もう頬づえはつかない」(79)で高い評価を得る。その後も黒澤明監督の「影武者」(80)や、今村昌平監督の「ええじゃないか」(81)などに出演。スティーブン・スピルバーグ製作、ロブ・マーシャル監督の「SAYURI」(05)でハリウッドデビューを果たして以降、アレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」(05)など海外作品に出演するようになる。07年、自身の短編小説を映画化した「無花果の顔」で長編監督デビューし、16年には長編監督2作目「火 Hee」を発表した。歌手、プロデューサー、デザイナー、エッセイストなど多くの顔をもち、化粧品ブランド「SK-II」の広告塔としてもおなじみ。08年、紫綬褒章を役者として最年少で受章。