一度も撃ってません
劇場公開日:2020年7月3日
解説
「半世界」「エルネスト」の阪本順治監督、「野獣死すべし」「探偵物語」の丸山昇一脚本によるハードボイルドコメディ。18年ぶりの映画主演となる石橋蓮司が、冴えない小説家と伝説の殺し屋という2つの顔をもつ主人公を演じる。ハードボイルドを気取る小説家の市川進。まったく原稿が採用されない時代遅れの作家である市川には伝説の殺し屋・サイレントキラーというもう1つの顔があった。しかし、彼は一度も人を撃ったことがなく、旧友である石田から依頼を受け、標的の行動をリサーチするだけだった。しかし、石田が中国系のヒットマンから命を狙われたことから、市川にも身の危険が迫る。石橋のほか、大楠道代、岸部一徳、桃井かおりと日本映画界を支えるベテラン俳優陣が顔をそろえる。
2020年製作/100分/G/日本
配給:キノフィルムズ
スタッフ・キャスト
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かっこよかった。
昔かっこよかった人たちは
今もかっこよく。
今かっこいい人たちは、
もちろんかっこいい。
「かっこいい」の定義や価値観が違うだけ。
路地裏の感じ。
バーの画角。
マッチの点け方。
煙草に火をつける角度。
酒の飲み方と種類。
照明の色。
summertime。
学生のころ憧れた世界があった。
いま自分がその年代になった時、
全然あの憧れた人たちの
感じは出せていない。
「だって、昔と今じゃ時代も価値観も違うでしょ?」
いや違う。
あのころかっこよかった人たちは、
いつまでもかっこいいのだ。
2022年12月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
大人のハードボイルドなコメディやろうぜ!
と言う狙いは分かる。
脇に主役級の30代の俳優を配置してるのも面白いと
思った。
だけど、題名にオチを持って来てるのは謎。
でしょうね。としか思えなかったし、
ただの渋い小説家が殺し屋と間違えられてるなら
差があって面白いけど、
結局殺しの世界の人ではあったので、
ただ人にやらせてただけの人かと思ってしまった。
若い編集にも言われっぱなしだったので、
この小説面白いじゃないですか!
まで持って行って欲しかった。
シリーズ化しようと思ってたのかな?
石橋蓮司さんの佇まいや渋い声は良かったけど、
脚本がイマイチだと感じました。
久しぶりにハードボイルドの雰囲気を味わえて、
そこは良かった。
豊川悦司の出オチも笑いました。
2022年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
篠田真由美先生の本の話があった後、これを見たのでモヤモヤ感増大。若手と退職間際の編集者、この二人を会わせたのが篠田先生の担当した編集者のイメージだと思った。手のひら返す、それが編集なんでしょうか?
作品自体は平坦な話でしたが、面白かったです。リアルを書くために殺人を依頼してそれを元にそれを書く、そんな作家さん。
最後の謎の中国人との戦いは面白かったですが。
あと、作家は大変だ、編集者も、本筋と違う感想も思いました。
2022年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
2020年。阪本順治監督。脚本丸山昇一。
ハードボイルドで小粋、そして贅沢な映画でした。
伝説の殺し屋と噂される作家の市川進(石橋蓮司)の虚虚事実な日常!!
(この映画、40代以上の大人の観客限定と言っても過言ではないでしょう)
豪華スターに驚きます。
しかもそれが名ばかりの出演ではない。
見事に映画のヒトコマになり歯車として働いているのです。
石橋蓮司の颯爽として格好の良いこと。
仕立てのいいトレンチコートや高価なサングラスにブラックハット。
78歳には78歳のダンディズムがある・・・見惚れました。
豪華実力派スターにおんぶに抱っこ・・・かと思いきや、
脚本がしっかりしてます。
売れない作家・市川の裏の顔は、実は殺し屋。
(と言うのは見栄で、実は本物の殺し屋・妻夫木聡に依頼して実行して貰っていたのだ)
そんな市川に人生最大のピンチ到来する。
妻(大楠道代)に裏の顔を疑われ始めたのだ。
そして本物の殺し屋(豊川悦司)に市川本人が、命を狙われる事態に直面!!
《かっつけもいい加減にせいやー》
神の裁きは市川に下されるのか!?
佐藤浩一(息子の筧一郎との共演もあり)、江口洋介、豊川悦司、
柄本明(息子の柄本佑も出演)、
桃井かおり(元歌姫・・サマータイムが素敵でゾクゾクしました)
岸部一徳、妻夫木聡、井上真央、重要な役で、新崎人生。
めくるめく一夜が始まりますよ。
これだけのスターの本気の演技を見せつけられたら、文句は一言も言いません。
奇跡のコラボ・・・です。
(ジャズのBGMも心地良く最高でした)