豊川悦司主演! 阪本順治監督オリジナル作「弟とアンドロイドと僕」で再タッグ

2021年9月27日 12:00

阪本順治監督と豊川悦司がタッグ!
阪本順治監督と豊川悦司がタッグ!

映画監督として円熟期を迎える阪本順治の完全オリジナル脚本の最新作「弟とアンドロイドと僕」に、俳優の豊川悦司が主演として参加していることが明らかになった。撮影は約2年前に終えており、義理の弟役で安藤政信と共演していることも発表された。

今作は、阪本監督が「これを撮らなければ自分は先に進めない」という覚悟で取り組んだ意欲作で、自らの人生観や思索の気配が色濃く漂う禁断の問題作だ。主人公の桐生薫は、孤独なロボット工学者。子どもの頃から自分が存在している実感を抱けぬまま生きてきたが、そんな不安を打ち消すため、誰も訪れない古い洋館で「もう一人の“僕”」として自分そっくりのアンドロイド開発に没頭していた。ある日、疎遠になっていた腹違いの弟が訪ねて来る。寝たきりの父親、駅で出会った謎の少女、多くの人が交錯するなか、桐生ともう一人の“僕”にはある計画があった。

主人公の桐生に扮する豊川は、これまでにも「傷だらけの天使(1997)」「顔(2000)」「新・仁義なき戦い。」、そして前作「一度も撃ってません」(20)と数多くの作品でタッグを組んできた。阪本監督が脚本執筆前から豊川をイメージし、ルックスや空気感も含めて役者としての持ち味を生かしながら特異なキャラクターを創造したという。その思いを受けた豊川も自身の解釈を巧みに織り交ぜながら、阪本監督の分身とも言うべき男の悲哀を全身で体現している。

義弟役に息吹を注ぎ込んだ安藤は、いつも何かに苛立っている厄介者の危うさを色気たっぷりに表現している。ほか、父親役にはベテランの吉澤健風祭ゆき本田博太郎ら個性あふれる面々が脇を固めている。

今回の発表に合わせ、ポスタービジュアルも完成。桐生が抱える絶望的な孤独感を、漆黒の抽象空間にひとりで佇むことで表現している。「僕は、ずっと、フィクションだった」というコピーが示すように、自分が存在している実感を抱けていない心の内の葛藤が伝わるビジュアルに仕上がっている。

弟とアンドロイドと僕」は、2022年1月7日からkino cinema横浜みなとみらい、立川高島屋S.C.館、天神ほか全国で順次公開。

なお、豊川のコメント全文は以下の通り。

豊川悦司

撮影は2年前になりますが、この時代にこの物語が受け入れてもらえるかどうか、正直不安がありました。映画である以上、それなりの時代性を伴ってこそ、観客の共感を得ることができると思っていたからです。来年公開されるこの阪本監督の新作は、ある意味、かつてはあり得なかった世界の中でこそ、体験する価値のある作品のような気がしています。もちろん撮影当時は誰もが、今起こっている、このコロナ禍の現実を想像できてはいませんでしたが、あまりに突飛なこのストーリーは、懐古趣味な部分もありますが、作り手の確固たる意思を伴った冒険作だと思います。 偶然と言えばそれまでですが、映画だからこそできる世界観を、ウィズコロナという、不安定な世界観の中で、観ていただいた方の中に、たくさんの想いを残せるのではないかと考えています。

(映画.com速報)

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