宇宙でいちばんあかるい屋根
劇場公開日:2020年9月4日
解説
作家・野中ともその同名人気小説を映画化し、「愛唄 約束のナクヒト」の清原果耶が映画初主演を果たしたファンタジードラマ。14歳のつばめは、隣人の大学生・亨にひそかに恋心を抱くごく普通の女の子。両親と3人で幸せな生活を送っているように見えたが、父と、血の繋がらない母との間に子どもができることを知り、どこか疎外感を感じていた。誰にも話せない思いを抱える彼女にとって、通っている書道教室の屋上は唯一の憩いの場だった。ある夜、いつものように屋上を訪れたつばめの前に、ド派手な装いの見知らぬ老婆が現れる。その老婆「星ばあ」がキックボードに乗って空を飛ぶ姿に驚きながらも、不思議な雰囲気を漂わせる彼女に次第に心を開き、恋や家族の悩みを相談するつばめだったが……。監督・脚本は日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作「新聞記者」や、清原も出演した「デイアンドナイト」を手がけた藤井道人。
2020年製作/115分/G/日本
配給:KADOKAWA
スタッフ・キャスト
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2020年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
2016年公開の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」で小松菜奈の中学生時代を演じてから、ある種のスター性のようなものを感じつつも、まだ主演までは早いのか、と思っていたら、本作で「14歳の中学生」役で映画初主演を果たした清原果耶。
「3月のライオン」「ちはやふる 結び」など、脇役での演技しか見てこなかったので、まずはフルバージョンの清原果耶の演技の上手さに驚きました。
本作は日本アカデミー賞で作品賞を受賞した「新聞記者」の藤井道人監督作品です。「清原果耶×藤井道人監督」としては2019年公開の「デイアンドナイト」がありましたが、「デイアンドナイト」は作品のトーンが暗く、2人の良さがそれほど出ていないと感じました。
それが本作では一転して、「14歳の中学生の、お隣に住む大学生への淡い恋心」などを描いていてファンタジー色さえもあります。
正直、桃井かおりが最初に出てきた時には面くらいましたが、ただすぐに作風に慣れると思います。
しかも、だんだん桃井かおりの良さが出てきます。
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」においてもそうですが、とにかく最後まで焦らず見届けることが大事な作品だと思います。
例えば、「なぜ本作は2005年を描いているのか」はずっと分かりませんでしたが、終盤に分かりました。このように、意外と設定もキチンとしている作品でした。
また、お隣の大学生を演じている伊藤健太郎ですが、このところ、急激に演技の上手さが出てきて魅力が増しているように思います。
予定では2021年春のNHK連続テレビ小説の「おかえりモネ」では清原果耶がヒロインを演じるなど、本作は世の中の一歩先を行く作品になっているのも注目点です。(評価は難しく他作品とのバランスを考え★3.5にしていますが、★4に近い気もします)
2020年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
2017年の「3月のライオン」から清原果耶に注目し、主演ドラマも観てきたので、遅すぎとさえ思える映画初主演作。場数を踏むたび着実に表現力を伸ばしてきたが、ピュアさが変わらないのも彼女の魅力の一つだ。
藤井道人監督は「デイアンドナイト」で清原のファムファタール的資質を引き出したが、今回は家族や学校での悩みと淡い恋心を抱くごく普通の中学生・つばめ役に起用。思いや感情を内に向かわせがちな14歳が、毒舌だが妙に頼れる星ばあ(桃井かおり、悲しい表情が絶品)と出会い、自らの殻を破って変わる姿をさわやかに描いた。
つばめの憩いの場である雑居ビルの屋上は、ファンタジーと捉えるならある種の異空間として存在すべき重要スポットなのに、安っぽく仕立てられたセット感丸出しのルックに…。他のロケ撮影シーンの映像がごく現実的なタッチで統一されたのに、屋上セットだけ半端に浮いているのが惜しい。
2023年2月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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残り一時間、結末が分かった。
そんな偶然あるわけないと見ればわかる事。
どこかで見た事ある奴らばかり出ている、旧国営放送とコマーシャルに出ている俳優の寡占状態なのだろう。
可愛いのは良いが、見た事ある顔には混乱する。
これからの俳優は可愛いだけではなく、芸が必要だと思う。芸と言っても、お笑い芸人だけではない。例えば『ミッドナイトスワン』の主演女優のバレエとか。
僕はこの主演女優が、川口春○だと思ってみていた。
中学三年生が受験勉強はどこへ行ってしまったのか?
監督が男のようだ。やはり女子中学生の気持ちは、女性の監督しか表現出来ない。世界に誇れる女性監督の出現を大いに希望する。一般の仕事だけでなく、日本の女性監督の能力を、引き出そうとする流れもまだまだ弱いと思う。
しかし『桃井かお○さん』も『男はつらいよ』のミツオくん相変わらずだね、
僕ら世代の老人は若者に何も伝えられない。平和の尊さは不幸な時代があるからなのかと感じる。例えば、僕らの子供の頃は戦争の事とか関東大震災の事を祖父祖母や父母から聞いた。しかし、僕ら世代は、全共闘の争いも知っているのは知識だけ。
さて、残念だが、これからの若者の方がその試練を被るのかもしれない。
やはり、結末はちょっと違ったが、予想通り。但し、糸電話は糸をはらないとつたわらない。小学校2年の理科は忘れてはリアリティにかける。
『渡る世間は鬼ばか○』の第三話と第四話の違い。さんざん、同じ様な話を僕らは見てきた。安心して見ていられるってそんなもんだ。
2022年12月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
美しい映像。そしてやはり、清原果耶さんの演技がひかる。『宇宙でいちばんやさしい時間』というスピンオフもあるそうだ。あの一枚の写真が撮られた日のエピソードなのではと思うけれど、どうだろう。