三國連太郎
第2次世界大戦中の43年、中国に出征する。帰還後、スカウトされて松竹大船撮影所の研究生になった。51年、木下恵介監督の「善魔」でデビューし、同作の役名を芸名にする。その後、「ビルマの竪琴」(56)、「飢餓海峡」(65)といった作品で主演を務め、日本映画界を長年支え続ける。初の監督作「親鸞 白い道」(87)は、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。88年に始まった「釣りバカ日誌」シリーズは国民的な人気を誇り、三國演じるスーさんと西田敏行演じるハマちゃんのコンビは、多くのファンに支持される。同シリーズは、最終作「釣りバカ日誌20 ファイナル」(09)まで22年にわたり計22作品が製作された。その他の出演作に「利休」(89)、「三たびの海峡」(95)、「大河の一滴」(01)など。息子の佐藤浩市とは、映画版「美味しんぼ」(96)、「大鹿村騒動記」(11)で共演している。13年4月14日、急性心不全のため90歳で死去。