ポール・ハギス

カナダのオンタリオ州出身。地元大学で映画を学び、卒業後ロサンゼルスに移る。TV業界で経験を積み、1980年頃からTVドラマ脚本を多数執筆。カナダ製映画「Red Hot」（93）の監督・脚本を経て、クリント・イーストウッド監督作「ミリオンダラー・ベイビー」（04）の脚本を手がけ、同作がアカデミー作品賞ほか主要4部門を受賞、自身も脚色賞にノミネートされて一挙に注目を集める。同時期に監督・脚本を手がけていた群像劇「クラッシュ」（05）で翌年のアカデミー作品賞、脚本賞を受賞。自身が手がけた脚本作品が2年連続で作品賞を受賞する快挙となった。06年にはイーストウッド監督作「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」の共同脚本を務め、後者で3度目のオスカー脚本賞ノミネートとなった。以降の脚本・監督作に「告発のとき」（07）、「スリーデイズ」（10）、「サード・パーソン」（13）、共同脚本に「007 カジノ・ロワイヤル」（06）、「007 慰めの報酬」（08）などがある。