父親たちの星条旗

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

 「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作。本作はその第1弾で、アメリカ側の視点による作品。硫黄島の擂鉢山に星条旗を打ち立てた6人の兵士の写真の真実と、戦場から生き残り米本土に帰還した3人のその後の人生を描く。

2006年製作/132分/アメリカ
原題:Flags of Our Fathers
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2006年10月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第79回 アカデミー賞(2007年)

ノミネート

音響編集賞  
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映画評論

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写真:Splash/AFLO

映画レビュー

4.0凄まじい

2023年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

硫黄島からの手紙を見てからの本作。
wowowで録画視聴。

硫黄島に最初に星条旗を掲げた兵士。
果たして英雄なのだろうか。

戦後生まれの私は当然戦争なんか知らない。
ベトナム戦争を題材にした映画はそこそこ観たが
二次大戦時の攻防戦は初めて観た。
悲惨。
戦後78年?かな?
この映画は後世まで残さなければいけない作品だと思う。

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bon

4.0英雄はいない

2023年2月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

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こころ

4.0戦闘シーンは凄まじい

2023年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

硫黄島に上陸した米軍が、摺鉢山に立てた星条旗を巡る話になっている。
私も知っているあの写真を、戦時国債の販促キャンペーンに使おうとアメリカ政府は考え、写っていて生きている三人を呼び戻す。
戦闘シーンは凄まじく、正しく地獄絵だ。

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いやよセブン

3.5「硫黄島からの手紙」とこの映画を観て感じたこと。

2022年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2週間程前に「硫黄島からの手紙」を観ました。
私には「硫黄島からの手紙」の方が、クリントン・イーストウッド監督が、
日本人のこの戦争を俯瞰からみて好意的に公平に描いているように思えました。

日本兵は米軍の戦艦100隻位に海を占領され、何万人かの米兵が上陸してきて
人海戦術でかかって来た。
洞窟から機関銃を撃つ日本兵は脅威でしたが、米軍は洞窟に火炎放射器を撃ち込み、
日本兵は生きたまま焼かれたのです。
その描写もちゃんとあります。
そして米兵はたった一人顔が分かる人物として、捕虜になったサムが重要な役を
演じています。
日本人衛生兵はなけなしのモルヒネをサムに投与します。
それでも死んでしまったサムが身につけていた母親からの手紙。
それは息子の無事を祈る愛情溢れる手紙で、読んだ日本兵はアメリカ人も日本人も、
母親が息子を思う情に少しも違いはない・・・そう思うのでした。
とてもクリントン監督は日本人に公平で優しいです。

翻って「父親たちの星条旗」はアメリカ軍・上層部の醜さを晒しているかのようです。
硫黄島の摺鉢山の頂上に若き米兵6人が立てた「硫黄島の星条旗」
この写真は新聞で報道されて、第二次世界大戦を象徴する有名な写真になりました。
そして米軍の広報官は旗を立てた3人の米兵を「軍事国債を庶民に売るキャンペーン」の、
広告塔にしたのです。
そして米軍の3人は騒ぎ立てる報道の過熱に翻弄されます。
しかし、息子が戦死した母親にとって、「硫黄島の星条旗」を掲げた一人が息子だった・・・その事実が母親にとって《支えになった》慰められた・・・
と聞くと、複雑な気持ちになりますね。
せめて息子は英雄だったと信じたい。
しかし、レイニーが別人を間違って報告して、さらに混迷してしまう。
この「父親たちの星条旗」は「勲章」「戦争の英雄」「勝利の旗を掲げた一枚の写真」
それらの裏側を描いていてアメリカ人には皮肉な映画なのではないでしょうか?

2作を観て、英雄と呼ばれても浮かばれない。
戦争に駆り立てられ戦死した若者たちが日米問わずに尊い命だったし、
イチ兵士にとって、「敵兵」は便宜的にそう呼ばれるだけで、なんの罪もない
「ただの若者」に過ぎなかった。
戦争の犠牲者はいつの時代も、罪なき兵士たち。

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琥珀糖
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