ペ・ドゥナ
韓国・ソウル出身。漢陽大学演劇映画学科中退、建国大学映画芸術学科卒。
1998年からモデルとして活動し、翌年に出演したTVドラマ「学校」でKBS演技大賞新人賞を受賞。同年、中田秀夫監督のホラー映画「リング」(98)をリメイクした「リング・ウィルス」(99)の貞子役でスクリーンデビューする。
ポン・ジュノ監督の長編デビュー作「ほえる犬は噛まない」(00)で初主演を飾り、第21回青龍映画賞新人女優賞を受賞。翌年、「子猫をお願い」で第38回百想芸術大賞(映画部門)の女性最優秀演技賞に輝く。02年にはパク・チャヌク監督による復讐3部作の第1作「復讐者に憐れみを」でソン・ガンホと初共演し、これまでのイメージを覆すキャラクターを演じた。
山下敦弘監督からオファーを受けた青春群像劇「リンダリンダリンダ」(05)の出演をきっかけに日本でも知名度を高め、09年の是枝裕和監督作「空気人形」では心が芽生えた人形を演じ、第33回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞した。そのほか「グエムル 漢江の怪物」(06)などのヒット作や話題作に出演し、ラナ&アンディ・ウォシャウスキー、トム・ティクバの3人が監督した「クラウド アトラス」(13)、ウォシャウスキー姉弟監督作「ジュピター」(15)などのハリウッド大作にも出演。21年、是枝監督が初めて手がけた韓国映画「ベイビー・ブローカー」で再び同監督作に参加した。その他の出演作品に「ハナ 奇跡の46日間」(12)、TVドラマ「グロリア」(10)、「秘密の森 深い闇の向こうに」(17、20)がある。